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プリズム の商品レビュー

3.4

308件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

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  3. 3つ

    104

  4. 2つ

    49

  5. 1つ

    6

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2024/08/26

精神科医の春日武彦の解説が秀逸。本職の精神科医にこれだけの賛辞を受けるだけの作品のリアリティはなかなかのもの。

Posted byブクログ

2024/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解離性同一障害(多重人格)の男性と出会い 恋に落ちる 相手が不倫してるから自分も良い感じが無ければ 感動したかも知れない スラスラ読めて読みやすかったが う〜ん‥て感じ‥

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2024/08/04

乖離性同一性障害について障害名を聞いたことがあったが具体的な症状は知らなかった。すごくリアルに描かれていたと思う。 人間誰しも大小違えど様々な性格の一面を持っていて、広志はそれぞれの性格がただまるで他人がたくさんいるように見えるだけなのではないかと思えた。 本人の中にある1人の...

乖離性同一性障害について障害名を聞いたことがあったが具体的な症状は知らなかった。すごくリアルに描かれていたと思う。 人間誰しも大小違えど様々な性格の一面を持っていて、広志はそれぞれの性格がただまるで他人がたくさんいるように見えるだけなのではないかと思えた。 本人の中にある1人の人格を愛してしまったが、最後は本人に統合されて消えてしまう。愛し合う2人の最後の別れは辛かった。 ただ、それ以上に本人が数十年もの間自分の中に色々な人が現れて、自分自身を奪っていくという苦しみを考えるといたたまれた。 アルツハイマーの人で、乖離性同一障害に近しき症状が一時的に現れるということを以前耳にしたことがある。 そういった人に出会った時自分はどう関わればいいのか勉強になるような作品であった。

Posted byブクログ

2024/07/17

モンスターの後、本書「プリズム」を読んだ。 人は中身が大事。 人は見かけで判断するな。 この問いかけに、「モンスター」と「プリズム」が読者に問いかけてくる。 この難解な題材に、整形と多重人格という設定も持ってくる著者にやはり天才作家と思ってしまう。 美醜とは・・福永恒存の「私の幸...

モンスターの後、本書「プリズム」を読んだ。 人は中身が大事。 人は見かけで判断するな。 この問いかけに、「モンスター」と「プリズム」が読者に問いかけてくる。 この難解な題材に、整形と多重人格という設定も持ってくる著者にやはり天才作家と思ってしまう。 美醜とは・・福永恒存の「私の幸福論」を読み返そうと思った。

Posted byブクログ

2024/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解離性同一性障害について考えさせられる。聡子が多重人格の1人に恋するお話。卓也が消えて広志の中に統合される瞬間、融合された後に卓也の表情や仕草が垣間見える場面は、とても切なかった。聡子が我儘すぎるのと、医者が口軽すぎるのはどうにも引っかかる…。

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2024/07/14
  • ネタバレ

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2012年(第9回)。第10位。 主婦聡子は、成城のお屋敷に小学生の家庭教師として雇われる。お庭がステキで散策していたら多重人格者と出会った。屋敷の主の異母弟らしい。 虐待を受けての多重人格。屋敷の主に襲われたりしているうちに。多重人格者のひとりと聡子は恋してしまった。聡子の夫も不倫中なのだが、なんか多重人格の蘊蓄を語る役回りとなっている。 多重人格はヤヌスの鏡がよいなぁ。

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2024/06/04

 多重人格をテーマにした物語。多重人格と言えば「24人のビリー・ミリガン」だが、たしかあれは犯罪がテーマになっていたと思う。この作品は恋愛がテーマになっている。物語の中で多重人格というものに対する一般的な理解から、専門家の解釈などが自然と説明されていて、そして引き込まれてゆく展開...

 多重人格をテーマにした物語。多重人格と言えば「24人のビリー・ミリガン」だが、たしかあれは犯罪がテーマになっていたと思う。この作品は恋愛がテーマになっている。物語の中で多重人格というものに対する一般的な理解から、専門家の解釈などが自然と説明されていて、そして引き込まれてゆく展開。あまり期待せずに読み始めた小説だったが、読みごたえがあってなかなか良かった

Posted byブクログ

2024/05/19

久しぶりに百田尚樹の作品に触れたくなって、いつ買ったかも覚えていない本作を読んでみた。過去に読んだ作品がとても印象深かっただけに、ハードルが上がってしまっていたのだろうか。多重人格の設定にも面白みを感じず、まったく物語に入り込めなかった。

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2024/05/13

幼少期の虐待によるショックから身を守るために別の人格を作る、作らなければ身が持たない。 これが多重人格者の成り立ちであり、普段普通に生活できている人が理解しなければいけないポイントであると学んだ。最初は各々の人格ごとにそれぞれオリジナルの別の部分を担うために生まれ、その後別々に分...

幼少期の虐待によるショックから身を守るために別の人格を作る、作らなければ身が持たない。 これが多重人格者の成り立ちであり、普段普通に生活できている人が理解しなければいけないポイントであると学んだ。最初は各々の人格ごとにそれぞれオリジナルの別の部分を担うために生まれ、その後別々に分化していく。 個人的にはあまり恋愛パートに感情移入することはなかったが、多重人格者というフィクションのようであり、現実にいないともいえない存在を上手く描写してくれたと感じる。 自分の性格の多様性とは根源的には別で、しかしどこかでは重なる部分があるという区別が絶妙にされていて読みやすさがあった。

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2024/05/08

家庭教師として行ったお金持ちの家で、「教え子とその両親」ではないもう1人男性と出会い秘密と向き合うお話。会うたびに態度が変わる男性は一体何者なのか。そしてそれは恋へと発展し… 著者の本を読むのは「野良犬の値段」に続いて2冊目。世の関心はあるものの非常に珍しい事象を描いているのに...

家庭教師として行ったお金持ちの家で、「教え子とその両親」ではないもう1人男性と出会い秘密と向き合うお話。会うたびに態度が変わる男性は一体何者なのか。そしてそれは恋へと発展し… 著者の本を読むのは「野良犬の値段」に続いて2冊目。世の関心はあるものの非常に珍しい事象を描いているのに経験談としか思えないほどのリアルさ。そしてわかりやすさ。伏線や大どんでん返しはありませんが、主人公と一緒にどきどきハラハラしたい人にはおすすめです。

Posted byブクログ