愛はふしだらに汚される の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
えっちいなマンガが読みたくて、春樹のおじさんの新刊と一緒に買った(^_^) 短篇集だったから、4つ読めて得した感じ。 《愛はふしだらに汚される》 表題の。 イケメンのお兄さんと近親相姦してる妹が、それを知ったイケメンから脅されてえっちされて、それからお兄さんと3人でえっちしちゃって。 っていう話。 近親相姦ってシチュはあまり好きじゃないけど、3Pって気になるよねー。 《Only One》 イケメンのバンドやってる彼にお持ち帰りされて、「選ばれた!」って舞い上がってる女の子の話。 でも彼はいろんな女とセフレ感覚を楽しんでるだけで、重い恋愛とか嫌いで。 そんな彼の心を私だけのものにするー、っていう駆け引きして、それで成功する、っていう話。 こーいう女子感覚とか駆け引きとか、私、ぜんぜん共感とかできないのに、でもなんかこの女の子、かわいかった。 私にはぜったいない女子力だよねー。 だけど、こーいう男って、ずっとつかまえておけないよねー。 男は駆け引きにひっかかっただけで。 一対一っていう縛りの関係がいー人と、そーいう縛りがないゆるゆるな繋がりがいー人と、この価値観って根本的に変わらないと思う。 相手を変えたい、っていう願望は、相手が自分の思いどーりに変わってくれないと自分は幸せになれない、ってことと裏腹の夢だから。 《愛ある限り》 プロポーズ直後に余命半年の宣告を受けちゃった女の子の話。 「死」を目の前にした命のカウントダウンを「悲劇」に仕立てる話って嫌い。 でも、これえっちいな短篇集のひとつなのに、この話、すっごい深かった。 病名ははっきり書いてないけど、白血病かなー、ってわかる描き方してて、その治療とか「闘病」そのものはぜんぜん描かれてなくて。 余命を宣告されたほかの同病の入院患者とのかかわりとか、婚約者との関係とか。 すごいベタな展開なんだけど、どのシーンも読んでる人の感情をゴーインにひき出そうっていう作為的な引力がないとこがよかった。 入院中の体力作りのリハビリに、どーせ死ぬのにこんなことしたってムダ、って思う主人公。 私、ここにいちばん共感があった。 命を限られた時、死ぬ日までやるいろんなことに虚しくならないのかな、って考えたことがあったから。 寿命をまだ限られてない今の私も、この年齢だって、「でもいつか人間は死ぬよね」っていう考えがあって、だらだら生きるのには人生って長すぎるけど、なにかを一生懸命やるには人生って短すぎるんじゃない?って思うことある。 半年しか生きれないって言われたら。 私、なにかをするかな。 その半年を一生懸命生きよーとは考えれない気がする。 限られた命を一生懸命生きる、っていう感動も嫌い。 だけどこの話、そーいう感動を仕立ててるのとはちょっと違った。 そーいう終わり方はしてるんだけど。 こんなふーに心に結着つけていかなければ、死ぬ日まで乗り切れないよね、っていう「余命」との折り合いみたいなのを私は感じ取った。 そーいうテーマで描いた話じゃないかもしれないけどね。 えっちのシーンも出てくるし。 この話はえっち抜きで、小説にもなるなー、って思った短篇だった。 映画化するなら邦画はやめてほしいよね。 安っぽい感動作にされると思うから。 なんのオチもつけない淡々と描くヨーロッパ映画なら合うかも。 《Desire☆》 女の子とぜったいえっちなんかしそーもない(想像もできない)ストイックな硬派で有名な読書男子と、その彼からえっちされちゃった女の子の話。 この話がいちばんえっちいだった。 えっちいー、えっちいー。
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