花子とアンへの道 の商品レビュー
「アンのゆりかご」は読んだことがあるのですが、村岡花子さんの生涯についてはこの本の方が写真が多くて、シンプルで分かりやすいかなと思います。 あまり同じ本を繰り返し読むタイプではないのですが、「赤毛のアン」は例外的に何度も何度も繰り返し読んだ本です。読むたび新鮮な発見があります。...
「アンのゆりかご」は読んだことがあるのですが、村岡花子さんの生涯についてはこの本の方が写真が多くて、シンプルで分かりやすいかなと思います。 あまり同じ本を繰り返し読むタイプではないのですが、「赤毛のアン」は例外的に何度も何度も繰り返し読んだ本です。読むたび新鮮な発見があります。人を思いやる気持ちにあふれていて、その「思い」の美しさにいつも涙してしまいます。この本にも抜粋がありましたが、抜粋を読むだけで泣けてしまうという、まあ要するに好きすぎて骨抜きになっている状態。 で、村岡花子さんについては、朝ドラの影響で彼女自身についての本を本屋で見かけることが非常に多くなりましたが、正直に言って「過大評価されている」と苦々しく思っていました。 子供ころずっと、「赤毛のアンの物語は素晴らしいが、訳が嫌いだ」と思っていたので。 彼女の選ぶ言葉の語感があんまり好きではなかったです。 たとえば「腹心の友」。もっと素敵な訳語があったのではないか、腹とか付いちゃって全然ときめかない、もしアンが日本語を話していたらこんなオッサンぽい響きの言葉を選んだはずがない、アンは乙女ちっくな美しいものが好きなんだから!等々と、子供のくせに、翻訳の苦労とかまったく知らずに生意気に思ってました。 マシューが亡くなったシーンの大幅カットも、私には翻訳家の出過ぎた暴挙に思えるし、「命がけで続けたアンの翻訳」という謳い文句も、嘘ではないけれど事実の誇張に思えました。 そもそもが、アンの本だって本人が発掘したわけでもない。 強いて言うなら、無理をして彼女をお嬢様学校に入れた父親の功績だろう、と思ってました。彼女ほど素晴らしい環境を整えてもらえなかった兄弟たちはどんな風に思っていたのか心配になるくらい運に恵まれた超ラッキーな人だ、と。 でも、この本の最後の最後に載せられている村岡恵理さんの文章を読んで、少し考えが変わりました。さすが家族だな、と思うのは、変にほめちぎったりせず、事実を淡々と述べていて、それでいて彼女の素晴らしさを教えてくれている。子供の頃の私には彼女の訳には少々異論があったけれど、でも、海外の言葉を日本語に移し替えること、つまり翻訳というものを真摯に懸命に追求していた人だったんだなぁというのは理解できました。 ちなみにドラマは見ていません。見たかったな。
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図書館より。 あんまりこの手の本は読まないんだが、例のごとく連ドラの影響で(笑)。 赤毛のアンって実はしっかり読んだことがない。 一度でいいから村岡花子の訳で読んでみたい!
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朝ドラの花子が魅力はなかったけれど、実際の花子さんはあの時代、あの状況で素晴らしい仕事をした人だと思った。
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私の母校の偉大な大先輩。 今も昔も愛がいっぱい溢れる学舎だったんだなーって。 「赤毛のアン」実は小さい頃はあんまり好きじゃなかったんだけど、読み直してみよう。
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「赤毛のアン」の翻訳者、村岡花子の生涯を、手紙や原稿、交友関係者の話から辿っている。 朝の連続テレビ小説「花子とアン」で描かれている生涯とは、少し違う部分もあり、ドラマはフィクションが多分に含まれているものだと分かった。 山梨の実家は裕福でないにしろ、ドラマほど貧困した生活でも...
「赤毛のアン」の翻訳者、村岡花子の生涯を、手紙や原稿、交友関係者の話から辿っている。 朝の連続テレビ小説「花子とアン」で描かれている生涯とは、少し違う部分もあり、ドラマはフィクションが多分に含まれているものだと分かった。 山梨の実家は裕福でないにしろ、ドラマほど貧困した生活でもなさそうだし、幼い頃から洗礼を受けており、母の実家とも折り合いが悪かったらしい。 日本の少女たちに、良い海外小説を読ませたいという強い思いが伝わってきた。 私自身、「赤毛のアン」シリーズを好んで読んでいたので、村岡花子氏の活動に恩恵を受けている一人。 興味深く読めた。
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「赤毛のアン」シリーズの再読をしたいけれど、再読はつい後回し。 かわりにモンゴメリとアンについての本を読もうと思ったときに、そういえば村岡花子さんのことを知らないなぁと気付いて、読んでみた。 他の本からの再録もしくは再編集したような作りだけれど、写真も多く、年を追って書かれている...
「赤毛のアン」シリーズの再読をしたいけれど、再読はつい後回し。 かわりにモンゴメリとアンについての本を読もうと思ったときに、そういえば村岡花子さんのことを知らないなぁと気付いて、読んでみた。 他の本からの再録もしくは再編集したような作りだけれど、写真も多く、年を追って書かれているので、花子さんについての本を初めて読む私にはわかりやすかった。 花子さんの「言葉」に対する向上心や、家庭小説の普及や女性運動への情熱、様々な人との交流・友情。読み進めるほどに、タイトルの「本が好き、仕事が好き、ひとが好き」が胸に落ちる。 花子さんのエッセイ(?)が数編、抜粋で載っていたが、端的でありながらユーモアもある文章で楽しい。機会があれば抜粋でなくちゃんと読んでみたい。 梨木香歩さんの寄稿もあって、うれしかった。
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