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調べてみよう!生きもののふしぎ ウナギのなぞを追って の商品レビュー

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2024/08/23

借りたもの。 土曜の丑の日になると注目されるウナギ。 しかし、その生態は謎に包まれている…… 日本で食されているウナギは、二ホンウナギという種類に相当。 北海道より南の日本の川では広範囲に生息しているにもかかわらず、卵や繁殖方法も分かっていない…… 1930年代から始まっていた...

借りたもの。 土曜の丑の日になると注目されるウナギ。 しかし、その生態は謎に包まれている…… 日本で食されているウナギは、二ホンウナギという種類に相当。 北海道より南の日本の川では広範囲に生息しているにもかかわらず、卵や繁殖方法も分かっていない…… 1930年代から始まっていた調査は、80年かけてようやく、マリアナ海峡で稚魚を発見する! その調査研究の過程と、二ホンウナギの生態を紹介。 写真や図が豊富で、わかりやすい! それでいて、大人が読んでも読みごたえがある文章。 生態不明の存在を探すので、過去のわずかな事例から、仮説を立て、日本の遥か南の大海で、稚魚と卵を探す…… そのドラマに重点が置かれている。 小学校国語4年にこの文章が載っている、との事… この本と同じ内容なのだろうか? その生態は謎のままなのに、乱獲などで絶滅危惧種になってしまった…… 養殖漁業といっても、あくまで「“天然の”稚魚・シラスウナギを獲ってきて、それを大人にしているだけ」にすぎず、成魚に産卵を促し、卵からの繁殖に成功した訳ではない。 マスメディアも養殖コストが下がった事を報じるのではなく、生態が不明である以上、絶滅を防ぐためにも、漁業関係者と行政が漁獲枠の徹底管理を啓蒙すべきではないのだろうか? そして、フードロス問題として消費者に転嫁するだけでなく、販売する大手スーパーもSDGsの一環として、予約制にする等を大々的に啓蒙と手段を講じるべきではなかろうか? そんなことを悶々と考えていたが、先日、シラスウナギの量産が可能になったとの報道。 【ウナギ好きに朗報! 人工稚魚の大量生産が可能に 年間4万~5万匹】 https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02051/ (2024/8/23 確認。) 受精卵の安定採取…!これは期待して良いのだろうか? ただし、日本人が食用とする分をこれで賄えるとして、天然の二ホンウナギを絶滅させるわけにはいかない… 希少で特異な生態であることを踏まえ、絶滅させないよう、肝に銘じておくべきではなかろうか?

Posted byブクログ

2024/02/25

ウナギ博士:塚本先生の児童向け書籍。教科書にも掲載された、ウナギの卵の発見について書かれた本である。ウナギはどこで産卵して、どの経路を辿って日本の川へ戻るのか、長年解明されていなかった。昔は謎すぎてウナギは山芋から産まれた説もあったそうだ。(ぬるぬるしているから) ウナギが産まれ...

ウナギ博士:塚本先生の児童向け書籍。教科書にも掲載された、ウナギの卵の発見について書かれた本である。ウナギはどこで産卵して、どの経路を辿って日本の川へ戻るのか、長年解明されていなかった。昔は謎すぎてウナギは山芋から産まれた説もあったそうだ。(ぬるぬるしているから) ウナギが産まれてから成長の日数を推定する「年輪」の写真、卵の写真が素晴らしい。調査は全て人海戦術。新月の前の36時間以内に、見当をつけた範囲の深さ200mほどの海中で採取しないと卵は見つからないという。非常に厳しい条件の中、卵を見事に見つけ出したことは研究に対する執念ではないだろうか。ウナギの生態に関する解説も児童向けにわかりやすく書いてあり、次に読もうと思っている塚本先生の本の、よい予備知識となった。

Posted byブクログ