波形の声 の商品レビュー
短編集で、どの作品も暗い。 感情を深く書くわけでもないのに、その感情が想像できる。抑制のきいた文章だと思う。
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7編の短編集。 人間の弱み、不安、あせり、虐め、、、、書き出しが、上手いのか、、、つい短編だから、読み切ってしまう。 凄く、いろんな分野を、調べあげているのだろう。 「波形の声」は、教室で、教師が、磯蟹を、まっすぐに歩けるかどうか?の出だしから、虐め、教育長の娘である教師の万引き...
7編の短編集。 人間の弱み、不安、あせり、虐め、、、、書き出しが、上手いのか、、、つい短編だから、読み切ってしまう。 凄く、いろんな分野を、調べあげているのだろう。 「波形の声」は、教室で、教師が、磯蟹を、まっすぐに歩けるかどうか?の出だしから、虐め、教育長の娘である教師の万引き、紙レコードの作り方、、、、、が、子供を死に追いやった人物が解明される。 「宿敵」は昔、ライバル高校の野球選手が、82歳になり、隣組に住むことになるのだが、対抗心が、燃え盛る。 自動車運転も、ままならなくなってきたが、返上はしたくない。しかし、緑内障を患ってしまったら、、、、嫁の携帯電話での操縦で、運転出来るか、、、、 「訳ありの街」は、ただの通り魔殺人の被害者の母親が、懸賞金で、見つけるストーリーと思いきや、3つの罪が全部発覚してからの裁判を迎えたなら、3つの刑を、まとめて、1度だけの求刑と、量刑が、言い渡される。と、知った。 母親としては、許しがたい事であったのだ。 「暗闇の蚊」は、中学3年にして、獣医の母親の特訓をを受ける。モスキート音の18キロヘルツと言う高周波は、人に聞きとるのが、なかなか難しいと言う伏線が、最後のグレートピレニーズ犬のミルの誤飲の携帯電話で、結びつくのだ。 「黒白の暦」は、女性同士の昇進争い、 キャリアウーマンの勝負に、白星と、黒星をつけていた秋穂が、上司が気にするであろう言葉をしゃべらない「言葉の番人」となって、好敵手の理花は、親の介護の種に去っていくのである。 「準備室」は、虐めで首を吊った息子を持つ県庁の職員のパワハラに、村役場の職員の娘たちが、県庁へ子供参観にやって来るが、、、、県庁の職員は、その娘滝の上下関係を、電話で聞いた、インコの言葉で悟ってしまう。 「ハガニヤの霧」は、ゴーギャン出なく、メルセデス・ドミンゴスの絵画に途方もない値段がつくのだが、ニートである息子が誘拐されて、海底深くに沈められる。 しかし、それは、息子の、もう1枚の古い絵画の値打ちを上げるための作戦であったのだ。 どれも、面白かった。 無理な様な出来事かも知れないが、今のこの時代、何が起きても不思議でないように思われる作品ばかりであった。 活字の行間が、広く取られているが、若い人が、好きな、小さい、細い、行間のせまい活字は、年を重ねると、読みづらいが、これは、とても読みやすかった。
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巧いと思うところは多いし特に途中これまでのと違って好きかもと思いかけたけど,最期まで読むとやはり好きにはなれんなぁという感想。
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短編それぞれ面白かったけどしりつぼみかな・・・。レイアウトで気になったのが行間あきすぎじゃない?軽い印象を受けた。
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出張移動中に読むに最適。考えながら読んで、最後になるほどっと思って、ニヤニヤして。で、一息ついて飲み物を口にして景色を眺める。で、しばらくして次の短編に。 そうしてる間に目的地に着きます。
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さらっと読めた。 ハラハラするものから、じんわりくるものまで様々な短編ミステリー! H26.10.28読了
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苦味。読後に舌に残るような。 ただ、こういうトーンだと、そうまあ楽しさはない。 けれど、基盤にある。親子のつながり。それが少しほっとさせる。
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「波形の声」長岡弘樹◆襲われた小学生は担任の名を呼んだ…?(表題作)普通の短編集かと思って読み始めたらいずれも一捻りがくる7編。後味が悪い作品ばかりではないのに、なぜか読んでいて居心地の悪さを感じてしまった。頭の奥に鈍痛が残る感じを目指した作品なのかもしれないけれど、どうも苦手。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集。 息子を殺した犯人を探す、母親。自作自演の誘拐。など、小さな綻びをもとに、結末を迎える。面白いんだけど、単行本で買うか、というと微妙。 教場がいまのところのベスト。
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