生存者ゼロ の商品レビュー
よく調べて書かれた作品だということは思う。専門用語が多くて疲れる。 少し粗削りな所もあるが、そんなことよりスケールが大きいだけにそんなことは気にせずどんどん読み進んでいくことが優先されそうな作品。 筆者の表現を楽しむというより塊をつかんで読み進めて楽しむ作品だった。
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久しぶりにガツガツ読み進められた本でした。まぁ私の好きなジャンルだったからかな。 でも後半若干ダレた部分があり、前半のドキドキ感が続かなかったのが残念。 でも全体的には面白かったので、今後の作品に期待します。
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う〜〜〜ん………。 私はあまりハマらなかったかなあ。 一日で読み終わったけど、それは「早くこれ読んじゃって、別の読みたい」という気持ちから。 何と言っても読みづらい。 頭のいい(お勉強がよくできる)人の書いた文だなあという印象でした。 その文章が読みづらいというなら、それは私...
う〜〜〜ん………。 私はあまりハマらなかったかなあ。 一日で読み終わったけど、それは「早くこれ読んじゃって、別の読みたい」という気持ちから。 何と言っても読みづらい。 頭のいい(お勉強がよくできる)人の書いた文だなあという印象でした。 その文章が読みづらいというなら、それは私がおバカなだけなんでしょうけど…。 おもしろい部分とおもしろくない部分がある。 富樫さんも、これから謎解明にグイグイ行くのかなと思いきや、なんだか不思議ちゃんみたいになっちゃった。
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久々の一気読み。 オールはしなかったものの、完読に24時間かかってないんじゃないかと思う。 さすが大賞受賞作品。 虫も政治も大嫌いになる作品w
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どきどきハラハラで一晩一気読み。 すごくおもしろかった! ちょっとあれ?って思うところもあったけど、それを振り切る勢いがあった。 無能政権、現実の政権の様を見ているようだったわ。 あのときも、あんな感じだったんだろうね。
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明らかに “東日本大震災” と、その対応(福島第一原子力発電所事故)の不手際があまりにも酷すぎて、この国の歴史上最悪の汚点を残した当時の政権とを皮肉って扱っている点が、まずブラックジョークにもなっていて興味深く読み進めることができた。その点では一気読みでした。まさに、あの未曾有の...
明らかに “東日本大震災” と、その対応(福島第一原子力発電所事故)の不手際があまりにも酷すぎて、この国の歴史上最悪の汚点を残した当時の政権とを皮肉って扱っている点が、まずブラックジョークにもなっていて興味深く読み進めることができた。その点では一気読みでした。まさに、あの未曾有の大災害が起こった時に、よりにもよって政権担当能力の欠片も持ち合わせていない脳なし素人集団がたまたま政権を取って政府のトップとなっていて、政治の中心にいたことがこの国全体をとことん不幸に陥れたことは、明白すぎる事実として誰もが感じていることであり、それはとりもなおさず国民全員の自業自得な一面もあるということを皮肉たっぷりに描いているところが逆にイイw 物語の展開やストーリーの運び方全体には矛盾も多々あるし、プロットにちょっとムリがあるだろう(真相究明が遅すぎ、など)というツッコミどころも満載なのだけれど、あの政権(民主党だっけ?)の時にこんな災害がもし実際に発生していたら、本当にこの小説のような取り返しのつかない事態が起こっていて不思議はないな、と妙に納得してしまったほどw 人物描写が偏っているのは気になりましたが、日本ではまだ珍しいパンデミックものとしての面白さは充分に備えた作品だと思います。このミス大賞受賞作家に加わったこの作者さんの次回作が読んでみたくなりました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「このミス大賞」だからミステリにカテゴライズしたけれど、サスペンスというかパニックものというか。 「このミス」のタイトルに期待したというのもあるけれど、私がこの本を手に取った最大の要因は、北海道を舞台にして、全員死亡・死因不明の事象が起こるという設定。 北海道民として捨て置けぬ。 正直、文章や構成はまだ荒削りで、そこかしこに処理不足が目立つ。そもそも、石油掘削基地でスタッフ全員が凄惨な遺体で発見された直後に、劇症の感染症発生を疑うというのも今ひとつ呑み込みきれない。どう考えたって感染症というには不自然だ。 けれど、対応は感染症予防のそれだし、主人公はちょっとアブナイ感染症学者だし、どんどん展開していくのも感染症としてのそれだし……え?いいの?ともやもやしながら読み進めていく羽目になる。 キャラクターたちもちょっと青々としている。よく言えば正直。悪く言えば短絡的。時々、「高校生か!」とツッコミを入れたくなる。「おまえ、高校生か!」。 精神的に危なくなっている感染症学者に本来の人格を取り戻させる薬も、ちょっと扱いが雑かも。効果は数時間で患者の体力的に2回が限度というのに、2回目の使用があっさり過ぎる。ちょっと自分で考えればわかりそうな「謎」の答えを求めてその薬を使っちゃったあげく、ちょこちょこっと会話しただけ。もったいない…。 精神的に危うく、凶暴性もある「博士」に知恵を求めて鉄格子越しに面会するあたり、イメージは「羊たちの沈黙」か。 でもそんな風に厳重な注意を要する感染症学者は、結構ほいほい出歩いたりする。 その他、各所に説得力不足が目立つが、とりあえず勢いはあった。 「よし、じゃあまぁ、納得いかないけど、そういうことにしてまず先を読もう」という気にさせられた。 なので、将来性に期待して☆3つ。 そしてこの小説の出来とは別のところで、札幌在住の私が面白く感じたのは、やはり北海道各地が全滅させられるところ。 たとえば東京の人なんかは、いつもこんな気持ちになっているのかなと思う。ゴジラとかで。 発端は、根室沖の石油掘削基地ということで海の上だが、その後、「それ」は上陸して道東を襲う。標津、北見、帯広……北海道中央部の山脈で越える越えないの騒ぎがあって、夕張、岩見沢……やばい、近づいてきた! 札幌市内の河畔に防衛線を敷いて、戦車でジェット燃料をまき散らし、焼夷弾をたたき込む。さらに70ミリロケット弾の連射。ぎゃー!(自宅のあたりが火の海になった) どこそこのホテルで……国道沿いの商業施設で……具体名が出され、今どこがどう焼けてるのか、どこが襲われているのかが手に取るようにわかる。 札幌市民はドキドキすること請け合い。 作者は札幌の人かしら…と思って紹介を見ると、京都出身・東京在住の方でした。 なんとなく、「そうか、札幌を舞台にしてもいいんだ」と気付いた一冊でした。 (いや、北海道を舞台にっていうとだいたい、豊かな自然がどうこうとか、北国ならではの寒さがどうこうとか、そんな感じになっちゃうから) ただ、道民として言っておきたいことがある。 道東を全滅させたら、日本はたちまち食料難だ。 「残された爪痕は大きい」とか気取っていられなくなる。 事件後のパニックのほうがきっとスゴイんだからね!
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本屋さんで平積みになっていたのでふと手に取って読んでみた、このミス大賞受賞作。 北海道を徐々に侵していく劇症の感染症、職務と責任に誠実な自衛官、鬼才の感染症学者、若くて美人な昆虫学者など舞台装置は完璧なのだが、今一つ面白さを引き出せていない感じ。サスペンスの盛り上げ方も、大量の...
本屋さんで平積みになっていたのでふと手に取って読んでみた、このミス大賞受賞作。 北海道を徐々に侵していく劇症の感染症、職務と責任に誠実な自衛官、鬼才の感染症学者、若くて美人な昆虫学者など舞台装置は完璧なのだが、今一つ面白さを引き出せていない感じ。サスペンスの盛り上げ方も、大量の火気が炸裂するアクション・シーンも、あと少しのところで筆が届いていない。民主党政権を揶揄したと思われる無能な政治家像も皮肉が効いているが、あまりに無能過ぎてかえってリアリティを損なう結果となっている。 まあ、パンデミック小説としては『復活の日』に遠く及ばず、右翼小説として読めば『永遠の0』よりはマシ、昆虫ネタなら『蠅の王』(ゴールディングじゃない方)に劣り、リアリティを無視したアクション・シーンは(リアリティの無視さ加減において)千里眼シリーズに敵しない、といったところか。あと、タイトルは『下弦の刻印』のままの方が、たぶん良かった。
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2014/04/20読了。このミス大賞受賞作ですが、ミステリを期待して読むとちょっと違うような? 石油採掘施設で過激な症状の死体を発見するところから始まる、生物化学的パニックものです。自衛隊の人が主人公なせいか、全体を通してなんだか堅苦しく、一気読み必至との帯の宣伝文句に惹かれて...
2014/04/20読了。このミス大賞受賞作ですが、ミステリを期待して読むとちょっと違うような? 石油採掘施設で過激な症状の死体を発見するところから始まる、生物化学的パニックものです。自衛隊の人が主人公なせいか、全体を通してなんだか堅苦しく、一気読み必至との帯の宣伝文句に惹かれて読んだものの、そうでもなかった…。映画にしたほうが面白いと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
長編でしたが、どんどん読み進められました。 登場人物の心の闇が最初はとても印象的だったが、最後の結末では、そこをもう少し丁寧に描いてほしかったように思った。どうしても、劇症発生のインパクトを強める役割のために強くなっていたような気がする・・・ とはいえ、このミスの大賞作なのに、というがっかり感はなく、感染症の真実についても、私はすんなり受け入れられたと思います。
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