花森安治伝 の商品レビュー
著者の津野氏、花森氏の人生を振り返って「人間はかならずまちがう。まちがって終わりというわけではない。まちがったあとをとう生きるか。そこに人間の生地があらわれる。」
Posted by
文句なく面白い人物評伝である。戦後の雑誌を語る上でもっとも重要な雑誌『暮しの手帖』を立ち上げ、活動してきた花森安治の思想と行動(やや奇矯なそれも含む)が活き活きと描かれ、読むものを引き込む。 また戦時中、「ぜいたくは敵だ」のコピーライターとしてもよく知られている花森の戦時の翼賛...
文句なく面白い人物評伝である。戦後の雑誌を語る上でもっとも重要な雑誌『暮しの手帖』を立ち上げ、活動してきた花森安治の思想と行動(やや奇矯なそれも含む)が活き活きと描かれ、読むものを引き込む。 また戦時中、「ぜいたくは敵だ」のコピーライターとしてもよく知られている花森の戦時の翼賛会での活動と戦後の活動の連続と断絶についての考察も興味深い。 ちなみに著者の津野海太郎氏も『本とコンピュータ』などの編集で知られた名物編集者である。名物編集者による名物編集者の評伝。面白くないはずがない。
Posted by
大政翼賛会から暮らしの手帖へ至る心持ちに、どれだけ深い悔恨と決意があったのかと思う。ワンマンな編集姿勢は、元々の性質だけでなく、戦争へ関わった自分への悔い、脆い世の中への不安があったのだろう。得難い雑誌であったのだなぁ。
Posted by
あらためて こんな人がいてくれたのだ を 感じた どんな時代にも どんなところにも 存在するべくして 存在する人がいる その人がいたからこそ 生まれ出たもの その時代だからこそ 生まれ出たもの その人がいなくなって 無くなっていくもの 私たちの すぐそばにも そんなものが ...
あらためて こんな人がいてくれたのだ を 感じた どんな時代にも どんなところにも 存在するべくして 存在する人がいる その人がいたからこそ 生まれ出たもの その時代だからこそ 生まれ出たもの その人がいなくなって 無くなっていくもの 私たちの すぐそばにも そんなものが あるはずだ それが なにであるのか じっくり考えさせてくれる 一冊です
Posted by
- 1