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首折り男のための協奏曲 の商品レビュー

3.6

349件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    128

  3. 3つ

    129

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    4

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2014/02/26

実験的な小品集。一時期のような、鮮烈な印象はあまりない。まぁたぶん私が黒澤系の浮世離れした人々をあまり好きでないのだと思う。 ラストのラストは気持ちよかった。

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2014/02/23

一気に読み終えた。伊坂さんの本は好きで殆どの本を読んでいるが、この本も読み終えた後に心地良さが残った。人の気持ちが分からない人、それらの人に苦しめられる人、その問題のすべてが解決されるわけではない。悲劇的な結末を迎えることも多い。しかし、この小説のように神様がたまには人間たちのこ...

一気に読み終えた。伊坂さんの本は好きで殆どの本を読んでいるが、この本も読み終えた後に心地良さが残った。人の気持ちが分からない人、それらの人に苦しめられる人、その問題のすべてが解決されるわけではない。悲劇的な結末を迎えることも多い。しかし、この小説のように神様がたまには人間たちのことを見ていて助けてくれることもあるのかもしれない。と思えば少しは気持ちが楽になる部分もあるのではないか。私はどちらかというと神様に成敗されないようにこれからしっかり行きようと思った次第。伊坂さんの本に登場する人物は一人一人が個性があり、面白い。特に最後の合コンの話は6人それぞれが生きていた。

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2014/02/23

面白かった。さすがだなぁと感心しながら時間をたっぷりかけて読ませて頂きました。すごく面白かったです。 あとがきにもありますが、この本はいくつかの雑誌のために書いた短編をまとめたもので、連作短編として書いた作品ではないなかで改めて並べ直し、手を加えていった結果、首折り男なる人物の話...

面白かった。さすがだなぁと感心しながら時間をたっぷりかけて読ませて頂きました。すごく面白かったです。 あとがきにもありますが、この本はいくつかの雑誌のために書いた短編をまとめたもので、連作短編として書いた作品ではないなかで改めて並べ直し、手を加えていった結果、首折り男なる人物の話であったものが、いつの間にか黒澤という泥棒の話に変化していき、それがまた首折り男に繋がり、という不思議な本、とあるように完全なる繋がりはなく、微妙に連作しているもの。だから妙に煮え切らないすっきりしない部分も多少でてきます。時期も媒体もテーマも違う短編たちをこうやってひとつにまとめてしまう伊坂さんすごいなぁと思いました。 私は過去に最後の恋というアンソロジー本で「僕の舟」を読みました。他の作品は初読みです。僕の舟大好きです。史上最高の恋ってこういうものなんだろうなと当時わくわくしました。その前に首折り男との話を絡ませてたことに驚きながらもすとんと何か落ち着きました。 とてもとても楽しく読めたので幸せです。黒澤もたくさん出てくるし大満足でした。

Posted byブクログ

2014/02/23

流石伊坂幸太郎だと思わせるような良い作品でした。 七つの短編が、それぞれ少しだけ絡み合っているのですが、一つ一つの作品が非常に技巧的に作られており、衝撃を受けました。 中でも探偵と報道者の物語は、トリックに気づいた時にどうすればこんな物語が書けるのかと思ってしまうほどでした。

Posted byブクログ

2014/02/23

短編集。どの話にも様々な仕掛けがあり、全体としても面白い構成となっている。クワガタの話は著者が書いてきたテーマをそのままあらわしているように感じた。

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2014/02/23

ゆるくつながっていく連作短編集。既読のものもあったが、並べてみるとまた違う面白さもある。 勧善懲悪?神様が仕事中で・・・のあたりも頷いてしまう。 合コンの話のラストも良かった。

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2014/02/22

短編集。いつもの通り物語が繋がっていると思って読んでいるとそうでもなかった。という新しい手法。 伊坂小説おなじみの泥棒、黒澤さんが登場します。 「僕の舟」「人間らしく」「合コンの話」が好き。 軽やかなユーモアと勧善懲悪の融合が著者の持ち味という訳ですな! “気づけば貯金は底...

短編集。いつもの通り物語が繋がっていると思って読んでいるとそうでもなかった。という新しい手法。 伊坂小説おなじみの泥棒、黒澤さんが登場します。 「僕の舟」「人間らしく」「合コンの話」が好き。 軽やかなユーモアと勧善懲悪の融合が著者の持ち味という訳ですな! “気づけば貯金は底を突き、二百万円もの借金が出来上がっている。はじめはただの粉みたいなものが工程を踏むと、ほらこんなふっくらとしたパンに!といった具合だ。”

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2014/02/22

面白かった。読み終えた後幸せな気持ちになりました。 "つらいことは多いが、中学生よりマシ" 幸か不幸か私もそう思う。大人の方が選択肢が多い。

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2014/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初読。図書館。バラバラに書かれたにもかかわらず、緩くつながっているのが伊坂さんっぽい。いつも通り緻密に配置された伏線を結末に向かってギュッと収束していくところは読書の幸せを感じる。黒澤さんがまたいいし。「天罰」の考え方とかが、なんでもかんでも自力でポジティブに解決してしまう小説的ヒーローの対極にあって、まさに伊坂ワールド。『人間らしく』のクワガタの場面で人間の攻撃性について触れるところは深い問題提起。今までの作品のシリアスなテーマがあちこちに詰め込まれている。そんな中で『僕の舟』の温かさはほっこりします。

Posted byブクログ

2014/02/18

既出の短編をまとめた作品集。首折り男がメインの話と、泥棒の黒澤がメインの話が混在。まとめるにあたり加筆修正を行い、各作品がりんくするようになってはいるが……初出のものを見ているからか、繋がりのみが浮き出て見えてしまった。各作品のギミックはとても楽しく読めた。が、無理に繋げる必要は...

既出の短編をまとめた作品集。首折り男がメインの話と、泥棒の黒澤がメインの話が混在。まとめるにあたり加筆修正を行い、各作品がりんくするようになってはいるが……初出のものを見ているからか、繋がりのみが浮き出て見えてしまった。各作品のギミックはとても楽しく読めた。が、無理に繋げる必要はあったのか?と思う作品。 短編集としては星四つ。連作短編集とすると三つ。

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