首折り男のための協奏曲 の商品レビュー
殺し屋と、黒澤さんの短編集。 他で掲載されたいくつかの短編は読んだことがあったが、各話が重なるところもあり、一冊通して読むと違った面が見えてきて面白い。
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誰かがしている誰かの話をいろんな風に集めてみたら、こんな都市伝説になりました、というような伊坂的NAVERまとめ、のような一冊。 その時著者が書きたいものをうまく並べて、バラバラのことがひとつの串でつながっているような面白い本だった。この著者の良い所の一つは、書き手側からみた構成...
誰かがしている誰かの話をいろんな風に集めてみたら、こんな都市伝説になりました、というような伊坂的NAVERまとめ、のような一冊。 その時著者が書きたいものをうまく並べて、バラバラのことがひとつの串でつながっているような面白い本だった。この著者の良い所の一つは、書き手側からみた構成の妙と、編集側からみた構成の妙がうまくハマっている時だと思う。一冊の本を作るように別々のテーマの短篇が焼き鳥のように並んだ時、そこにはまた一つの世界が生まれる。全部食べた時の美味しさと、素材一つ一つの美味しさ。 首折り男から空き巣の石澤、石澤の丁々発止のずれたやりとり、そしてちょっとした首折り男の話。物語自体の遊び(オマージュ)や、ちょっとした怪談、哲学、舞台脚本のようなタッチなど、とても筆者が楽しんで、それぞれの楽章を書いたことがよくわかる一冊です。 僕はやっぱり「僕の舟」が好き。第1楽章「首折り男」から第2楽章「石澤」へのブリッジが秀逸。 はっ!NAVERって協奏曲だったんだ…!
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なんだかストーリーにしても、伏線にしてもフワフワしてましたね。 短編集だからでしょうか。なんだかうまく入り込めなかったです。 本全体のテーマとしては、“悪いことをすると、たまにバチが当たることもあるよ。あると良いよね” ってところですかね。多分。 一番面白かったのは、、、、や...
なんだかストーリーにしても、伏線にしてもフワフワしてましたね。 短編集だからでしょうか。なんだかうまく入り込めなかったです。 本全体のテーマとしては、“悪いことをすると、たまにバチが当たることもあるよ。あると良いよね” ってところですかね。多分。 一番面白かったのは、、、、やっぱり“首折り男の周辺”ですかねー。 伊坂ワールドに“人違い”って要素をブチ込むだけで、これほどまでに面白くなるのか!と思いました。
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短編の連なりで一貫性を持っています。 首折り職業的殺人犯とその周りの人々。そっくりさんといじめられっこ。 首折り〜は全編には関わってないかな。何か別の所で読んだ、合コンピアニストの話もありました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた、贅沢すぎる連作集。 首折り男の周辺 殺し屋と似ている男 虐められている少年と殺し屋の約束した場所に偶然現れる 少年を救う 濡れ衣の話 交通事故で息子が死んだ 車を運転していた音なを殺して 車で運ぶ途中で刑事に職質 犯行がばれる 刑事は実は殺し屋 殺し屋の少年時代の思い出キャッチボール 僕の船 寝たきりの夫と妻 銀座で昔 デートした相手と気がつないで結婚していた 人間らしく 探偵で泥棒の黒澤 クワガタのブリーダー 小説家 塾のイジメ 月曜日から逃げろ TV製作会社の男 黒澤に泥棒させる 盗聴カメラのしかけ 相談役の話 宇和島で暗殺された山家清兵衛 相談役の事故死 次々と暗殺に関わった人が死んで行く 合コンの話 男は全員初対面 女の一人が元カノ 不倫中 美人は欠席した幹事に恨み オーディション結果待ちの女はイタズラ電話されて泣く
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伊坂幸太郎らしい軽妙な語り口とゆるい繋がりをもった連作短編集。この人はこういう話を書くと抜群に巧いと思う。 ベストは構成がトリッキーな「月曜日から逃げろ」、あとは妙にクワガタの蘊蓄が長い「人間らしく」も神様についての考え方が面白かった。 空き巣兼探偵の黒澤が登場する話もあり、ファ...
伊坂幸太郎らしい軽妙な語り口とゆるい繋がりをもった連作短編集。この人はこういう話を書くと抜群に巧いと思う。 ベストは構成がトリッキーな「月曜日から逃げろ」、あとは妙にクワガタの蘊蓄が長い「人間らしく」も神様についての考え方が面白かった。 空き巣兼探偵の黒澤が登場する話もあり、ファンには嬉しい。
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「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた、贅沢すぎる連作集。 作者の達成感と読者の楽しさは一致しないことが多いかも…と伊坂幸太郎が後書きで言ってい...
「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた、贅沢すぎる連作集。 作者の達成感と読者の楽しさは一致しないことが多いかも…と伊坂幸太郎が後書きで言っているが、その通りか。伊坂作品ではお馴染みの黒澤が出てきたり、首折り男が出てきたり、いろいろなパターンの作品があるけれど、狙いがあっての連作短編集ではないので全編を通しての印象が薄かった。 (C)
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繋がってるけど、繋がってない、関係あるけど関係ない、不思議な味わいの連作短編集。僕の舟、合コンの話がベタだけどジンワリできてよかった。
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「短編集のふりをした長編小説です」という『チルドレン』の帯コピーを思い出しました。あとがきなどを読む限り、かなりバラバラに出された作品を集めたようで、長編小説というよりは連作短編に違いないのですが、ちょうどいい繋がりがあって満足度が高いです。 殺し屋である首折り男、そして空き巣で...
「短編集のふりをした長編小説です」という『チルドレン』の帯コピーを思い出しました。あとがきなどを読む限り、かなりバラバラに出された作品を集めたようで、長編小説というよりは連作短編に違いないのですが、ちょうどいい繋がりがあって満足度が高いです。 殺し屋である首折り男、そして空き巣であり探偵である黒澤という、世の中の影の部分にいる二人が中心に描かれていますが、だからこそそこから見た明るい景色がより明るく見える気がするのでした。
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伊坂ファンじゃなかったら、あまり楽しめないお話ではなかろうか。 7つの短編を続けて読むと、微妙に繋がった不思議な話。 連作ではないんだよなぁ〜 リンクしてるわけでもないし… 伊坂名物キャラの黒澤が出てきたときはニヤニヤしたけど、 伊坂ファンじゃなかったら、黒澤をイマイチ掴めずに...
伊坂ファンじゃなかったら、あまり楽しめないお話ではなかろうか。 7つの短編を続けて読むと、微妙に繋がった不思議な話。 連作ではないんだよなぁ〜 リンクしてるわけでもないし… 伊坂名物キャラの黒澤が出てきたときはニヤニヤしたけど、 伊坂ファンじゃなかったら、黒澤をイマイチ掴めずに終わりそう… まあまあ良かった…って感じの内容でした
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