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首折り男のための協奏曲 の商品レビュー

3.6

349件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    128

  3. 3つ

    129

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    4

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2014/05/03

「首折り男の周辺」「濡れ衣の話」「僕の舟」「人間らしく」「月曜日から逃げろ」「相談役の話」「合コンの話」7作収録。

Posted byブクログ

2020/05/04

山家清兵衛さんが出てくるとは! 四国の方でも、その名前を知っている人は少ないんじゃないかなとおもうけど、 わたしには身近でびっくりしました… 偶然とゆうか、なんとゆうか、 これも天から伸びてきた手にヒョイとつままれた結果ですかねー あ、山家清兵衛さんがメインの小説ではありま...

山家清兵衛さんが出てくるとは! 四国の方でも、その名前を知っている人は少ないんじゃないかなとおもうけど、 わたしには身近でびっくりしました… 偶然とゆうか、なんとゆうか、 これも天から伸びてきた手にヒョイとつままれた結果ですかねー あ、山家清兵衛さんがメインの小説ではありませんのであしからず! 久しぶりに伊坂さんの小説を読んで思うのは、 読後感が爽やかだということ。 軽やかだーなんでかな、暴力的な表現も多いのに不思議。 登場人物がわりと冷静だから? 残念なのは、 もとがバラバラに書かれた短編ということを知らなくて、長編だと思い込んでいたので… 首折り男とはなんなのかが解き明かされるのかなと期待して最後までページをめくってしまったことです。 気を付けて下さい。 短編ぽい長編ではありません。 ほんわかするものがあったり、 ぞくっとするようなものがあったり、 仕掛けのあるものがあったり… 前半は、トラウマの克服について考えさせられました、 そうなんですよね… トラウマって、 目を背けているうちは、ほんとうに得体のしれない化け物で、怖くて仕方ないんだけど 一旦向き合うことができると (それで傷つき血が流れることもあるけど) 経験とか自信とか自分の糧となるものなんです… 傷つくことを恐れてたら、 トラウマは一生トラウマのままで、 重く暗くつきまとうから、 いつか、不格好を承知で、ぶつかって砕けないといけないなと、思いました!

Posted byブクログ

2014/05/03

短編集でありながら微妙な連なりをもちながら連鎖しあう。それぞれの短編を味わいながら不思議な緊張感を味わった。一行一行丹念に読み込まないと迷路にはまってしまう。油断は絶対禁物。実は何度も読み返し戻ってしまった。そういう意味の緊張も一興。

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2014/05/02

首折り殺人犯の連作かとおもいきや、関連のあるようなないような短編をつないでいて、ありそうでなさそうな伊坂不条理ワールドのはなし。

Posted byブクログ

2014/04/30

伊坂幸太郎特有の登場人物それぞれについてストーリーが多角的に展開して行き、最終的には首折り男の秘密が明らかになって行く!! なんて話しでは全然なく、首折り男が見え隠れする(完全に隠れている話もあり!)短編集って印象の本、フィッシュストーリー見たいな感じ。 ただ、短編同士が少しずつ...

伊坂幸太郎特有の登場人物それぞれについてストーリーが多角的に展開して行き、最終的には首折り男の秘密が明らかになって行く!! なんて話しでは全然なく、首折り男が見え隠れする(完全に隠れている話もあり!)短編集って印象の本、フィッシュストーリー見たいな感じ。 ただ、短編同士が少しずつ関連していて、互いのしょうもない伏線を回収していて面白い。 首折り男についてはあまり深く描かれて居ないのが少し残念!結構、魅力的なキャラなのにな〜

Posted byブクログ

2014/04/29

読んで良かった。といっても、伊坂幸太郎さんの著書が読めて良かった、というお話で。所感として、今読まなくても、3年とか5年後とかに読んでも、後悔はしないと思った。楽しいのだけど。

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2014/04/27

久しぶりの伊坂作品。黒澤が相変わらずの切れ味ある格好良さで懐かしい。昔好きだったな、という感じで新たな何かが読んで生まれてこないのは自分の感覚や今求めるところが違うからなんだろうな。人物像やお話は面白いものだった!

Posted byブクログ

2014/04/23

7編の不思議につながる物語たち。 あとがき(?)を読んで納得。元々は独立したお話ばかりだったとか。 首折り男から黒澤さん、そしてまた首折り男へ。 楽章が変わりながらも、奏でられるのはひとつの曲。 最後の「合コンの話」の実験的な作風に気を取られていると、忘れていた主旋律がまた現...

7編の不思議につながる物語たち。 あとがき(?)を読んで納得。元々は独立したお話ばかりだったとか。 首折り男から黒澤さん、そしてまた首折り男へ。 楽章が変わりながらも、奏でられるのはひとつの曲。 最後の「合コンの話」の実験的な作風に気を取られていると、忘れていた主旋律がまた現れ、第一楽章にゆるくつながってゆく。 どこをどういうふうに加筆して、このつながりが生まれたのだろう。 印象に残った台詞。 ゛「神様は時々、見ているわけか」  「天網恢恢疎にして、そこそこ漏らす、ってところですかね」”(177ページ) 「神も仏もいやしない」という台詞も度々出てくるのだけど、逆に神様っているのかもしれないと思わせてくれる。 ただし、時々しか見ていない神様。そこそこ漏らす神様。 そう考えると、不公平だと思うことが減るような気がする。だって神様、そこそこ漏らすんだもん、とか、あー、神様また見てなかったね、とか。 これはこれで優しい社会になるのかもしれない(笑) 「死神」以外ではしばらく離れていたけれど、伊坂さんらしい時系列の妙もあり、文体や空気も変わらず楽しめたのがうれしい。 またぼちぼち未読作を読んでみよう。

Posted byブクログ

2014/04/23

ちょっと不思議な、世にも奇妙な物語みたいな雰囲気の短編集。微妙に話同士がつながってたり、物語によって書き方が変わったりして飽きさせない感じ。

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2014/04/21

関係ありそうで無さそうな短編集。時系列では並んでいない。 首折り男の周辺 若林絵美、順一の老夫婦の隣人小笠原稔は大薮という男に間違われる。 中島翔はクラスメート山崎久嗣から苛められる。大薮はキャッチボールの約束を守ってもらえなかった。 ここから物語は始まる。 濡れ衣の話 丸山...

関係ありそうで無さそうな短編集。時系列では並んでいない。 首折り男の周辺 若林絵美、順一の老夫婦の隣人小笠原稔は大薮という男に間違われる。 中島翔はクラスメート山崎久嗣から苛められる。大薮はキャッチボールの約束を守ってもらえなかった。 ここから物語は始まる。 濡れ衣の話 丸山直樹は息子を交通事故で亡くした。その加害者の女を殺す。そして刑事と名乗る男に犯行を話す。15年前その男はキャッチボールをしよ うと約束をしたが相手の大人はこなかった。 僕の舟 若林順一は癌で3カ月前からほとんど意識がない。妻の絵美は黒澤に結婚前、名前も告げず4日間会っただけの思いでの男を探すように 依頼する。黒澤はついでに絵美の初恋の相手の 名前も調べてきた。 人間らしく 黒澤は釣り堀で見かける女から義弟の不倫調査 を依頼される。 塾で苛められている男の子がいる。 小説家窪田は山形県境に近い仙台市の外れでクワガタのブリーダーをしている。 男の子は引き続き塾で苛められている。勧善懲悪のルー ルはないのか?神も仏もいやしないと嘆く。 神はいないのか・・・ 月曜から逃げろ 黒澤はTV製作プロダクションの久喜山からTVで 空き巣のテクニックを披露してくれと依頼を受 ける。 ここから話は始まり、そして終わる。 相談役の話 小説家窪田は学生時代の同級生から山家清兵衛につて訊かれる。その男は新たな会社の代表取締役になるに当り親から相談役を付けられた。その男は交通事故で亡くなった。彼は山家清兵衛のようになりたかったという。 窪田は黒澤にかっての同級生の浮気調査を依頼する。その結果・・・ 合コンの話 尾花弘、臼田章二、佐藤亘、江川美鈴、木嶋法 子、加藤遥の男女の合コンの話 大薮亮出演。

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