首折り男のための協奏曲 の商品レビュー
いろんなところで掲載された短編をまとめたもの。 しかし、上手く話がつながる。 黒澤が登場する話が含まれていて面白かった! 登場人物の会話がオシャレ。
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大人になっても人生は辛いわけ? 大人の方が楽チンだ。椅子に座って、何十分も授業を受けることはないし、好きなだけゲームもできる。つらいことは多いけど、少なくとも、中学生よりはマシだよ。 昔、俺が子供の頃に、母親が赤ん坊と弟を連れていて、切符売り場でてこずっていたんだ。そうしたら、...
大人になっても人生は辛いわけ? 大人の方が楽チンだ。椅子に座って、何十分も授業を受けることはないし、好きなだけゲームもできる。つらいことは多いけど、少なくとも、中学生よりはマシだよ。 昔、俺が子供の頃に、母親が赤ん坊と弟を連れていて、切符売り場でてこずっていたんだ。そうしたら、後ろから怒る男がいて、母親はびびってしまって。そのうに、酔っ払った男が早くしろよってまくし立ててきて。母親がおろおろしてるのが悲しくて、あれは、嫌な記憶だ。 そうしたら、ある時、ある人から教えてもらったんですよ。先に誰かが怒ってしまえばいいんです。誰かが文句をつけはじめれば、他の人間はもう言わなくなる。
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短編集なのだが、『僕の舟』と『月曜から逃げろ』がよかった。どっちも黒澤シリーズなのだが『僕の舟』はポテチほどとはいかないがちょっと泣ける話。『月曜から逃げろ』はなんとなく『砂漠』を思い出しました。 タイトルとなっている首折り男が1話を除いてたいして出てこないのが残念。
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2014.02.20読了。もう、盛り沢山過ぎてなんについて触れていいのかわからないぐらい、いい!別々の短編集に短編として書いていたものが、1冊の本にまとめたらちゃんと1冊の長編みたくなってしまった、んだそう。元々、他の作品とも伏線を張り巡らしてる伊坂先輩だからこその小ネタ満載のこ...
2014.02.20読了。もう、盛り沢山過ぎてなんについて触れていいのかわからないぐらい、いい!別々の短編集に短編として書いていたものが、1冊の本にまとめたらちゃんと1冊の長編みたくなってしまった、んだそう。元々、他の作品とも伏線を張り巡らしてる伊坂先輩だからこその小ネタ満載のこの作品。【首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。】 首降り男ってマリアビートルの主人公テントウムシ(名前忘れた)も首降ってましたけど、今回は大男ってことだし別人ですよね?僕の舟の恋愛話が、運命的ですてき!!合コンの話は、ストーリーセラー?に収録されていたのは知っていたけど持ってなくて、やっと読めて嬉しい。陽気なギャングに出てきた奥谷奥也とか、さりげない人が出てきたことも、気付けたことも嬉しい(笑)強盗は4人がいいけど、合コンは3人がいいそうです。おしぼりやりたい!
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連作短編かとおもいきや、それぞれがテイストの違った独立したお話…なんだけど、ゆるーく繋がっていました。 会話のやりとりが、オシャレで楽しいです。 チャレンジャブルな作品だなと思ったけど、私は嫌いじゃない。 黒澤健在で嬉しかった。
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おもしろいなーって全然思わなかった…びっくり 好きなお話はあったのだけど… なんていうか、技法?みたいなのにこって書いた小説達なのかなあと思いました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りた本。 短編集。 一話一話は、面白かったけど、つながりがあるのかどうか、分かりにくかった。 いじめの話は、もっといじめっ子に天罰が下ると思っていたのに、拍子抜けだったなぁ。もっと、いつものようにガツン!とひどい目にあってほしかった。
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2014.5.8いろいろな作品があって面白かった。作品ごとにつながりがあるのかないのか、他の作品とのリンクはどうかとか、きが許せず緊張感が求められる読書だった。
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7篇の短篇集。 話に関連があるのかとおもいきや、それほどでもないというよくわからない1冊でした。 私の読み込みが足りないのかもしれませんが、なんだか消化不足な感じで・・ 個人的には「相談役の話」と「僕の舟」が良かったかな。 トータルとしてみるとやっぱり消化不足感が先に立ってしまっ...
7篇の短篇集。 話に関連があるのかとおもいきや、それほどでもないというよくわからない1冊でした。 私の読み込みが足りないのかもしれませんが、なんだか消化不足な感じで・・ 個人的には「相談役の話」と「僕の舟」が良かったかな。 トータルとしてみるとやっぱり消化不足感が先に立ってしまったので厳し目の★2つで。
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「首折り男のための協奏曲」 首折りから合コンへ雪崩れ込む。 協奏曲とは、一般的に独奏楽器と器楽曲を意味する事が多い。ヴァイオリン協奏曲のように独奏楽器名+協奏曲で呼ばれる事が普通だが、独奏を受け持つ楽器によってはフルートとハーブの為の協奏曲や2台のピアノの為の協奏曲のような曲...
「首折り男のための協奏曲」 首折りから合コンへ雪崩れ込む。 協奏曲とは、一般的に独奏楽器と器楽曲を意味する事が多い。ヴァイオリン協奏曲のように独奏楽器名+協奏曲で呼ばれる事が普通だが、独奏を受け持つ楽器によってはフルートとハーブの為の協奏曲や2台のピアノの為の協奏曲のような曲名をつけられる事もある。 本書のタイトルは「首折り男のための協奏曲」であるから、独奏を受け持つ楽器は、首折り男である。首を折る殺し屋と言えば、マリアビートルの七尾が真っ先に頭に浮かぶが、殺し屋が彼のようなどこか抜けた男ばかりな訳が無く、と言っても七尾がターゲットの首をポキポキ折るのも気持ちが良いものでは無いが、顔色変える事無く人間の首から音を奏でるのは不気味である。 しかし、上手なピアニストと上手なオーケストラが同じステージに立ったからと言って名演になるとは限らない。首折り男が華麗に仕事を遂行しても、オーケストラと信頼関係が築けず、呼吸も合わなければ、観客が見惚れる演奏は出来ない。 本書は、恋愛、怪談、SF、等異なる題材の短篇を纏めたものであるから、オーケストラはバラバラだ。合コンと首折り男がどうやって一緒に上手くやれると言うのか。男が合コンに参加して、自分に振り向いてくれない女の子の首を次々と折っていくのか。 しかし、ちゃんと「首折男のための協奏曲」が成立している。一見バラバラに見える短篇が緩やかに繋がっているのだ。首折り男が時に関わり、時に関わらない。こんだけ緩やかな繋がりは、ちょっと伊坂幸太郎としては珍しいかなと。 個人的には、間違われた男が登場する話は良かったですね。誰かの役に立ちたい病が伝染したと言う台詞が渋い。また、いっこ貰ってあげるよ、そのいっこは食べきれないお菓子とかもうしなくなったゲームソフトとかそんな平和なものじゃないけど、も印象的な台詞です。 他では、クワガタ話は、伊坂幸太郎らしい悪者退治話でした。オチの形で行くと、合コン話と初恋探しの話も同種かな。 しかし、首折り男と空き巣の為の協奏曲と言っても良いぐらい黒澤は頑張っていましたw
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