1,800円以上の注文で送料無料

セラピスト の商品レビュー

3.9

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/10/19

箱庭療法と絵画療法の切り口から、 日本の心理療法の歴史を解説。 河合先生と中井先生の存在が 業界にとって大きすぎて、 とても驚く。 時代とともに、顕著に 発症する病気の種類も違うことを知る。 1人前のカウンセラーになるまで25年 と言われるこの世界で、 やっていくことはでき...

箱庭療法と絵画療法の切り口から、 日本の心理療法の歴史を解説。 河合先生と中井先生の存在が 業界にとって大きすぎて、 とても驚く。 時代とともに、顕著に 発症する病気の種類も違うことを知る。 1人前のカウンセラーになるまで25年 と言われるこの世界で、 やっていくことはできるだろうか。

Posted byブクログ

2014/10/17

前から気になっていたが,ようやく読めた。 自分はやっぱり西の臨床の流れを汲んでいるのだなぁと思った。久しぶりに箱庭とか描画とかやってみたくなった。

Posted byブクログ

2014/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても興味深く読んだ。日本での精神科医療の流れがよく分かる。 そういえば最近、箱庭療法って聞かなくなりましたね。忙しいご時世だからこそゆったりとしたカウンセリングが必要なのだと思うけど、忙しいご時世ゆえにカウンセリングもゆっくり時間をかけられないという…こりゃ病む人も増えるわけだ…と思わずにはいられないルポでした。

Posted byブクログ

2014/08/20

こんなに長期間かけて緻密に取材されて書かれた本だとは知らなかったから、読んでいてびっくりすることばかりだった。日本の臨床心理学史について知りたいのであれば、なまじ浅い専門書を読むよりもよっぽど参考になると思った。本書に出てきていた2つの“心理にまつわる3原則”については、本当だよ...

こんなに長期間かけて緻密に取材されて書かれた本だとは知らなかったから、読んでいてびっくりすることばかりだった。日本の臨床心理学史について知りたいのであれば、なまじ浅い専門書を読むよりもよっぽど参考になると思った。本書に出てきていた2つの“心理にまつわる3原則”については、本当だよなぁと苦笑してしまった。

Posted byブクログ

2014/08/10

心の病について色々と考えさせられた一冊。 臨床心理士に興味がありましたが、大変な仕事ということを痛感しました…

Posted byブクログ

2014/08/17

2014.8.3市立図書館 箱庭療法の河合隼雄、絵画療法の中井久夫を軸にして、戦後の日本で心理療法・カウンセリングがいかに受容され発展してきたか、そして守秘義務などもあってなかなかその実態に触れる機会の少ない(それゆえうさんくさい印象も拭いがたい)カウンセリングの実際、カウンセラ...

2014.8.3市立図書館 箱庭療法の河合隼雄、絵画療法の中井久夫を軸にして、戦後の日本で心理療法・カウンセリングがいかに受容され発展してきたか、そして守秘義務などもあってなかなかその実態に触れる機会の少ない(それゆえうさんくさい印象も拭いがたい)カウンセリングの実際、カウンセラー(セラピスト)の仕事ぶりや思いを取材した作品。河合隼雄・中井久夫については前々からあれこれ読んでいるので、歴史的なことや周辺の人物への影響などもふくめ、全編興味深く読んだ。「治る」「回復する」ということの意味、「言葉」と「沈黙」の役割、社会の変化に伴う診断のクライエントの傾向の変化など、なるほどと思うことが多かった。日頃の家族や周囲との関係やコミュニケーションの仕方のヒントとなる事例も少なくなかった。 著者自身と同じく私も、自分の心は自分でコントロールできるとおもいたがっているが、自分のことは本当にわからないものなのだ、セラピストはそのわからなさを自覚して伴走してくれるエキスパートなのだと、この本は結ばれている。わたしもいつかカウンセラーに助けてもらうような状況にならないとも限らないが、そのときには河合隼雄や中井久夫らの思いを引き継いだ誠実な同行者にめぐりあえることを祈らずにはいられない。

Posted byブクログ

2014/07/29

田舎でぴったんこのセラピストに出会うなんて可能なのか。 やはり病まんようにせんならんのが肝要なんだろけど…。

Posted byブクログ

2014/07/07

面白かった。精神科医や臨床心理士へインタビューするために、一ジャーナリストの彼女が、自ら臨床心理士になるための大学院にまで通い、たくさんの文献を読みながら日本のカウンセリングの歴史を追う。非常に真摯な思いで筆をとっているのが分かり感動する。ある医療ジャーナリストと直に話す機会が以...

面白かった。精神科医や臨床心理士へインタビューするために、一ジャーナリストの彼女が、自ら臨床心理士になるための大学院にまで通い、たくさんの文献を読みながら日本のカウンセリングの歴史を追う。非常に真摯な思いで筆をとっているのが分かり感動する。ある医療ジャーナリストと直に話す機会が以前あったが、彼の取材記事は事実は書いていても思いが入っていないように感じ薄っぺらさを感じざるを得なかった。誰にでも体が不調なときがあるように、心も不調になるときもある。重い統合失調症でも、箱庭療法で自ら立ち直るように導く物語は感動した。クライアントとの距離の取り方や発言の仕方、私の今後のキャリアにとって、学んでいかないといけない課題だ。クライアントの方が落ち込んでいるときだけに、感受性が高く敏感というのは同感。人間力を磨きたいと改めて感じた。

Posted byブクログ

2014/07/06

「さあ、そろそろ書き始めてみようか。この五年間、おずおずと歩き回った心理療法の界隈について。 私が見たカウンセリングの世界、守秘義務という傘の下にある、人と人との交わりと沈黙について-。」(本書抜粋) この言葉で始まる本書は、「人はなぜ病むかではなく、なぜ回復するのか知りたい。...

「さあ、そろそろ書き始めてみようか。この五年間、おずおずと歩き回った心理療法の界隈について。 私が見たカウンセリングの世界、守秘義務という傘の下にある、人と人との交わりと沈黙について-。」(本書抜粋) この言葉で始まる本書は、「人はなぜ病むかではなく、なぜ回復するのか知りたい。回復への道のりを知り、人が潜在的にもつ力のすばらしさを伝えたい。(本書抜粋)」という著者の言葉通り、病の症状ではなく、回復の道のりに焦点をあてた一冊である。 特に、現代においては医師・心理士の不足(患者の増加)や、時代の変遷による患者特性の変化により適用が難しいとされる箱庭療法と風景構成法に着目し、自らそのカウンセリングの実施・受診の両方を行い、それらを逐語録として本書に収納している。 現時点において、私(稲垣)は本書の内容について深く言及できるだけの能力を有していない。 一方で本書には、すぐにでも学び、日々の生活(公私とも)に活かすことができる、または活かさなかればならないこともまた、溢れんばかりに詰まっている。 読み進めていくうちに、今の自分もまた決して例外ではなく、もしかしたらなんらかの精神的な病を抱えているのではないか、少なくともその可能性を否定することはできない。 そのことに、思い至った。 自分を見つめ直すにも最適な一冊であったように感じる。 「回復への道のり」に焦点をあてた、稀有でありかつ、圧倒的な質を誇る一冊。 【本書抜粋 最相葉月】 カウンセリングが戦後の日本に持ち込まれてから、まもなく六十五年になる。 それは、心の声に耳を傾けるとはどういうことかという問いのもと、セラピストたちが手探りで歩いてきた歴史である。 他者の苦しみへの責任を負うために、自らを律する訓練を重ねてきた時間でもある。 心の病とは、暗闇の中で右往左往した挙げ句、ようやく探し当てた階段の踊り場のようなものなのかもしれない。 踊り場でうずくまるクライエントのそばに、セラピストはいる。 沈黙に耳を澄まし、クライエントから再び言葉が生まれるまで待ち続ける。 クライエントが立ち上がったとき、彼らもまた立ち上がる。 ---

Posted byブクログ

2014/06/23

精神医学と臨床心理学の歴史と今が、学べる良書です。 中井久夫と河合隼雄、という読み方もできます。 終盤での著者のカミングアウト...も、読者を惹きつける場面でしょう。

Posted byブクログ