脳内麻薬 の商品レビュー
うれしいのはどんな時ですか?気持ちいいのはどんな時ですか? ピアノを弾く方であれば恐らく私と同じで、いい演奏が出来た時や、やっと曲が弾けるようになった時という答えが返ってきそうです。 私は譜読みの長い時期を経てやっと曲が弾けるようになってきた時期をハネムーンという言葉で表現す...
うれしいのはどんな時ですか?気持ちいいのはどんな時ですか? ピアノを弾く方であれば恐らく私と同じで、いい演奏が出来た時や、やっと曲が弾けるようになった時という答えが返ってきそうです。 私は譜読みの長い時期を経てやっと曲が弾けるようになってきた時期をハネムーンという言葉で表現することが多いですが、がまさにそんな時です。 うれしかったり気持ちよかったりするのは何故かというと、脳内麻薬が分泌されているからです。セロトニンとかドーパミンなどです。 長い譜読みの時期、試行錯誤を繰り返す時期を経て、やっと辛うじて演奏できるレベルに達し、演奏技術を努力によって高め、そして演奏しとげた。 そんな長い道のりがあったからこそ、うれしかったり気持ちよかったりするわけで、そうでないとセロトニンもドーパミンも出ないのです。そういった気持ちを本来味わうことが出来きないはずなのです。 そういった気持ちのことを脳科学の分野で報酬系といいますが、そういった道のりなしで手っ取り早く手軽に報酬系を得る方法も実は存在し、それは少なからず問題を含んでいます。 それが、酒でありタバコでありギャンブルであり、そして依存などです。 本来得るはずの報酬を別のもので受け取っているということになり、それはいわばズルをしていると言えるかもしれません。また、本当の報酬とはいえないものを脳に報酬と感じさせられていると考えることも出来、言い換えるならば脳は騙されていると言えるかもしれません。 最近読んだダイエットの本には食品添加物が良くないと紹介されていました。 その理由は食品添加物は「美味しさ」を舌ではなく脳で強引に騙して感じさせるものなのだと紹介されていましして、酒・タバコ・ギャンブル・依存も系統は同じと言えるかもしれません。 報酬系は依存に深く関係しています。一度発生した報酬を再度手に入れるためにある行動を取ることを繰り返し、そして強化されることによって依存が形成されます。 依存ではありませんが、私が読書や勉強が好きなのも、今までわからなかった事が理解できた時の快感を得たいがために同じことをし続けているわけです。 読書や勉強、ピアノくらいであればさほど問題はありませんが(もっとも社会生活を続けることが困難なほどのめり込んでしまうことは問題ですが。)、酒・タバコは身体的・心理的に、ギャンブルは経済的・心理的に打撃を与えることが少なくありません。 この手の話題は脳科学だけでなく、心理学・精神医学・行動経済学だけでなく、それらを問題として抱える主人公が登場する文学等多方面に渡るテーマです。私としては今後もメインテーマの一つとして興味を持ち続けたいところです。 参考:脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 中野信子 著 「うれしい」と「気持ちいい」について | デジたろう http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=1183
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脳内で麻薬をどのように受容して効果があるのか 麻薬物質別に簡単にレビュー 脳科学者のこの方の本は他にも大体読んでいるが今回は学術寄りまだどのようなものかは読んでる途中です
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サイエンス・ブック・トラベルに紹介されていた本を発見したので購入して読んでみた。面白い。難しい物質や構造の話もあるけれど中なか読み応えもあり、具体例もありで読みやすい本ではあった。それに著者はホンマでっかTVにも出演されている中野信子さん。これは買ってから気づいた笑 まず印象は...
サイエンス・ブック・トラベルに紹介されていた本を発見したので購入して読んでみた。面白い。難しい物質や構造の話もあるけれど中なか読み応えもあり、具体例もありで読みやすい本ではあった。それに著者はホンマでっかTVにも出演されている中野信子さん。これは買ってから気づいた笑 まず印象はドーパミンすげ〜なって感じ。色々なことをしている。良い意味でも悪い意味でも。人間の脳に関しては最近になってわかってきたことが多く、まだまだ未知の部分も多いらしくそこも大いに興味をそそる部分である。本書で気になったのは人は笑顔になることでストレスを軽減することができるということ。しんどいときこそ笑顔を無理やりにでも作ることでストレス軽減になることが面白い。 脳は高度であり、単純である。本当に興味深いものである。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何かを成し遂げ、社会的に評価されて喜びを感じるとき、友人や家族や恋人から感謝やお祝いの言葉を聞いて幸福感に包まれるとき、私たちの脳の中では、快楽をもたらす物質「ドーパミン」が大量に分泌されています。 だとしたら、習慣にしたいことを行ったとき、ドーパミンがでるように工夫することによって、幸福感に包まれたいために、その行動を繰り返すように、自分自身を仕向けることができるのではないか?という、しょうもないことを考えて、この本を手に取った。さて、私は、自分自身の脳を操作して、に報酬を与えることができるのか? 「人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」というサブタイトルや、美しい中野信子博士が、あなたは「気持ち良さ」について何も知らない。と呟いているように見える帯のデザインから、編集者の悪意?を感じないでもなかったが、まんまとその罠?に嵌ってあげました。しかし、内容は、まったくもって真面目で、脳内回路、薬物依存、依存症、社会的報酬という順序で、脳内物質だけではなく、脳に影響を与える薬物が発見され、それが依存症をもたらすことだけではなく、それが国家を脅かした歴史についても言及されている。地味だが良書。 最近、電車やバスに乗っていると、スマフォやタブレットでオンラインゲームの興じる人を見かけることが多くなった。中野先生は「実はゲームは、巧妙に報酬系を刺激し、ドーパミンを分泌させるように設計されているのです。」と書かれている。私も17年ぐらい前、RPGに嵌り、寝る間を惜しんで没頭していたが、ゲームに投入した推定1000時間は、本当にもったいなかったと思う。時間を生産性のあることに費やすことだけが幸せに繋がるとは思わないが、ゲームに嵌っている人が、その時間を経済活動に投じれば、世の中が変わると思う。 私は、自分にとって良い習慣を身につけるために、脳内麻薬のことを知りたいと思ったのだが、前述のように、私たちが、自分の時間を浪費したり、健康を損なうようなことを止められないのも、脳内麻薬の作用によるものなのだ。RPGに嵌っていたときの私は、カナダのマギル大学でジェイムズ・オールズとピーター・ミルナー という2人の研究者が実験で使っていたラットのように、空腹でも食べ物に目もくれず、レバーを押し続けていたのだ。 他人に褒められたときに反応する脳の部位と、金銭をもらったときに反応する部位は、まったく同じ部分(線条体)であることがわかりました。つまり「社会的報酬」とは言葉の上の遊びではなく、脳にとってはまさしく「報酬」そのものであることを示しています。≫ 私は「他人に褒められたい」人でした。今は、いくらか鎮静化しているかもしれませんが、こうしてコメントを投稿しているのも、誰かから「良いところに気がついたね」と褒めてもらいたいからだと思います。まあ、依存症といえるほど重篤ではないので、脳がおもむくままに… お金をかけて幸福度・満足度を上げようとすると限界がないので、いつまでたっても幸福度・満足度は満たされないかもしれない。時間をかけないってのは、難しいだろうが、ゲームの依存性を模倣して、簡単に達成感を得られることから徐々に難易度を上げて行くような課題に取り組むのが良いかもしれまない。可能ならば、気の合う仲間たちを集めて、お互いに褒め合いながら実行すれば、成果もついてくるので、一石二鳥を得られる可能性がある。
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神経伝達物質 ドーパミンの話 快楽系保全の脳内の伝達に拘っている バラエティ的雑学情報 麻薬法で対象となる薬物の説明 快楽伝達系の解説 データの表示名がないため万人向けにできている
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ニコチン、アルコール、ギャンブル、セックス、恋愛、カルト宗教…etc.各種依存症の正体が快楽物質ドーパミンの分泌であることは有名であるが、社会的報酬にもドーパミンが関係していたことは本書で初めて知った。 社会的報酬(承認、信用、信頼、尊敬など)が得られた場面でもドーパミンを放出...
ニコチン、アルコール、ギャンブル、セックス、恋愛、カルト宗教…etc.各種依存症の正体が快楽物質ドーパミンの分泌であることは有名であるが、社会的報酬にもドーパミンが関係していたことは本書で初めて知った。 社会的報酬(承認、信用、信頼、尊敬など)が得られた場面でもドーパミンを放出する細胞が活性化し、大脳基底核の線条体というところにドーパミンが放出され、それが海馬に記憶されてさらに学習意欲が出るらしい。「褒めて伸ばす」ことの正しさが科学的に証明されたということであろう。 社会的報酬である承認や評価をするとには、「Youメッセージ」よりも「Iメッセージ」の方が効果が高いらしい。これは会社で使える。 また、セックスの快感は生理的報酬だが、「愛情」を受けることは社会的報酬である。『愛情があるからセックスしたくなる』のか『セックスすると愛情が形成される』のかという問題に対しては、動物の浮気の研究から『セックスによって愛情が深まる』ことがわかってきたらしい。 社会的報酬に関しては、最後にマズローの欲求段階説と照らし合わせている点も興味深い。最終段階の自己実現にたいしては、脳科学的なエビデンスは得られていないらしい。今後の研究に期待したい。
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報酬を感じさせることが、やる気、依存に結びつくという話。 動物実験の結果が多かったが、脳への刺激を操作することで、行動に影響することが分かった。 人によって依存性が違うのは脳内の分泌の仕組みが人によって異なるのかな?自分の脳内の比率が見えるようになったら、見えてない依存性が分かり...
報酬を感じさせることが、やる気、依存に結びつくという話。 動物実験の結果が多かったが、脳への刺激を操作することで、行動に影響することが分かった。 人によって依存性が違うのは脳内の分泌の仕組みが人によって異なるのかな?自分の脳内の比率が見えるようになったら、見えてない依存性が分かりそうで怖い。 Iメッセージはなるほどと思った! ただ、中野さんが面白いことに、と前置きした内容に面白みを感じなかったのはIQの差なのでしょうか。。
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割と知らない脳内麻薬!どうにでもなると思うな脳内麻薬!タイトル通りの直球な本で、分かりやすく面白かったです。良くも悪くも期待を裏切らない感じでした。 なんだろう、読む人によって都合の良い読まれ方をする気がします。やっぱり!とか、やっぱそうだったんだ!的な。
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273 快感とは何か。ダイエットができない理由や、金銭的報酬と社会的報酬は脳科学的にイコール等々。なるほど。面白かった。
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トーパミン、オキシトシン、バソプレシン まずろーの欲求段階説。最終の人間は絶えず自己実現に向かって成長する。その為の報酬系神経。
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