日暮れまでに の商品レビュー
全部話すって…全部?? 私が人に我慢して、人が私に我慢する、なんてこと、本当にできるの? 寄り添ってもらえなかった子どもを抱える心の人は、作家にとっても興味深いみたい。もしかしたら、マイケル・カニンガムもそうだったのかな。
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妻の弟に欲情することを抑えることができるか。カニンガムは常にゲイの男性を描くが、それだけでなくリアリズムを追求しながらも心象風景を描くその技法が美しくて圧倒される。アメリカにおける現代美術の売買についてのアイロニーもスリリング。誰もが面白く読める本ではないかもしれないけれども、個人的には耽溺できる一冊。話は違うけれどもウエルベックの『地図と領土』も現代美術がテーマなので好きな人にはこれも興味深いかも。
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