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翔ぶ少女 の商品レビュー

3.6

139件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

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  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

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2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

阪神淡路大震災で両親を失ったイッキニケサンク。妻と息子を失ったゼロ先生と出会い、一生懸命に明るく元気に過ごそうと肩を寄せ合って生きていく。心療内科医であるゼロ先生の回診についてまわり、同じく辛さを乗り越えようとする人々と出会い成長していく。ニケに羽根が生える描写は、果たして本当なのか、それとも心の傷として残ってしまったトラウマからニケが作り出した想像なのか…本当のことは分からないが、何気ない日常が奪われてもなお、前を向いて生きなければならない残された者の辛さが描写されていて複雑だった。良書ではあると思う。 (読書メーターからの転記)

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2024/04/16

神戸大震災、両親を亡くした3兄弟と、奥さんをなくしたおっちゃんの、今を生き抜く成長物語。 血のつながりはなくても助け合う4人と、大切な人を亡くしたからこそ、今生きている人を大事にしたいと思う気持ちが素敵だった。 飛ぶ必要があったかどうかは…。

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2024/04/14

阪神淡路大震災、私も経験した大震災。 テレビの映像や、震災後に疎開し転校してきた友達の姿とか色々思い出しました。 こんなにも悲しく辛い経験をした3兄妹の子供達とゼロ先生、その他にもたくさんの被災者の心の傷と現実が生々しくて、涙なしに読み進められませんでした。 しかし、長女のニケ...

阪神淡路大震災、私も経験した大震災。 テレビの映像や、震災後に疎開し転校してきた友達の姿とか色々思い出しました。 こんなにも悲しく辛い経験をした3兄妹の子供達とゼロ先生、その他にもたくさんの被災者の心の傷と現実が生々しくて、涙なしに読み進められませんでした。 しかし、長女のニケが、ギリシャ神話の羽の生えた勝利の女神と同じ名前で、こんな暗闇の中でも前に進む希望の女神として物語では描かれていて、 何なら前に進むのではなく「翔ぶ」 3次元の視点で描かれていました。 勇気と希望と強さを成長とともに身につけていく逞しい3人にまたもや涙しました。3人と物語で出会う人それぞれがとても愛情深い人たちで素敵でした。 上手く纏めれませんが、すごく読んで良かった本です。

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2024/02/11

視界がボヤけて文字が見えません ってな事で、原田マハの『飛ぶ少女』 阪神・淡路大震災で両親を亡くした逸騎(イッキ)、丹華(ニケ)、燦空(サンク)の3兄妹を、同じ震災で妻を亡くした医者のゼロ先生が3兄妹を養子に迎え入れる。 3兄妹とゼロ先生そして被災して仮設住宅にやむ得ず住む...

視界がボヤけて文字が見えません ってな事で、原田マハの『飛ぶ少女』 阪神・淡路大震災で両親を亡くした逸騎(イッキ)、丹華(ニケ)、燦空(サンク)の3兄妹を、同じ震災で妻を亡くした医者のゼロ先生が3兄妹を養子に迎え入れる。 3兄妹とゼロ先生そして被災して仮設住宅にやむ得ず住む住人達との交流と復興へとひたむきに生きる姿……。 終始涙が溢れ出て、文字が滲んで読めなくなる程、切なく苦しいが温かい気持ちにを一杯にしてくれる読むビタミン本 ホント良い本。 一生懸命生きていかなきゃw 2018年93冊目

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2023/08/23

10頁目くらいで震災の描写が始まり…自分はここまでの惨事を体験していないのに、読みながら締め付けられるような気持ちになり泣きそうになった。 何が起きたのか分からず混乱したまま、自分の力ではどうにもできない状況に陥る恐怖。日常が一瞬で失われた時、自分だったら正気でいられないんじゃな...

10頁目くらいで震災の描写が始まり…自分はここまでの惨事を体験していないのに、読みながら締め付けられるような気持ちになり泣きそうになった。 何が起きたのか分からず混乱したまま、自分の力ではどうにもできない状況に陥る恐怖。日常が一瞬で失われた時、自分だったら正気でいられないんじゃないかと思う。 そんな中でゼロ先生と子供たちの関係性がなんだか羨ましく思えた。お互いを大切に思うこと、心配しあうこと、悲しみや喜びを共有することで家族になってゆく彼らの在り方に、血の繋がりは関係ないなとあらためて思った。 むしろ他人だからこそ、思いやりや相手を知ろうとする気持ちが積み重なるのかも知れない。 そうゆう繋がりを得られる人は、素晴らしく意味のある人生になるんだろうなぁ。

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2023/06/14

好きだな、こういうの。 本書に限らず、この手の物語の感想に、『現実にあり得ない』から『感情移入できない』という趣旨の文章を書いてる人が少なからずいますが、このお話はまさしく現実にあり得ないお話で。 誰か大切な人を想う気持ち、困難にめげずに明日を力強く生きていこうとする描写を、翼が...

好きだな、こういうの。 本書に限らず、この手の物語の感想に、『現実にあり得ない』から『感情移入できない』という趣旨の文章を書いてる人が少なからずいますが、このお話はまさしく現実にあり得ないお話で。 誰か大切な人を想う気持ち、困難にめげずに明日を力強く生きていこうとする描写を、翼が生えるという表現で表しているわけだから、そういうのは文学や芸術では当たり前のこと。 美術に明るいマハさんだからこそのやわらかくもメッセージ性抜群の文章回し。素敵です。

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2023/03/06

夢中で読みました。 泣いてもーた。 ありえない話だから リアル好きな自分の好みではないんだけど、 子どもたちのセリフが かわいくてかわいくて 何回も泣いてもーた。

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2023/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お前はな、ほかの子とは違う。お前の足は、もう、もとには戻らへんのや。 それでもな。それでも前へ、前へ。歩くんやぞ。進んでいくんやぞ。 なんでかわかるか? 人いうもんはな、前を向いてしか、歩いていけへんのや。 後ろ向きに歩いてみ。ひっくり返ってまうやろ。 後ろ向きにしか考えられず、鬱鬱していた私を励ましてくれたように感じた。前を向いてしか歩けない。だから前を向く。両親を亡くして、足の自由まで奪われた少女ですら前を向いて歩くのだから。

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2023/02/21

震災孤児が強く生きる様を上手にエンタメに昇華していて、自分も強く生きていこうと前向きになれる一冊。 ゼロ先生がどうしてゼロという名前なのか、佐元良是朗からきているのかどっからきているのか気になった。 あっ、ぜろう→ゼロ、かな。 羽が生えるのは、自分の中で理性の効かない感情の昂ぶ...

震災孤児が強く生きる様を上手にエンタメに昇華していて、自分も強く生きていこうと前向きになれる一冊。 ゼロ先生がどうしてゼロという名前なのか、佐元良是朗からきているのかどっからきているのか気になった。 あっ、ぜろう→ゼロ、かな。 羽が生えるのは、自分の中で理性の効かない感情の昂ぶりを表しているのかな。そして、それを乗り越えることで、まさにサナギのように一皮むけて成長できるんだと。学生の国語の読解問題に向いていそうだな、とか思ってしまった。 この時から心療内科がしっかり市民権を得ていたことに驚き。割と新しい概念だと思っていたから。でも前NHKでやってた安先生もそうだったかしら。精神科とは違うけど、心を診るお医者さん。やはり、東日本大震災の時もだけど、心のケアが何よりも震災後大切になる。震災大国の日本では、アフターケアになるけど、絶対に欠かせない仕事。その体制作りも必要だな、と思った。 フィクションだけど、この三兄弟、ゼロ先生、ゆい姉、裕也先生、陽太君、妙子さん、皆んなに幸多いことを願ってしまう。

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2023/06/10

阪神大震災を題材にした物語。実際に起こった震災では孤児が沢山いた事を考えると辛い…1995年生まれなので当時のニュースを知る事はなかったけど被災された方々がその後健やかに生活を送れるようになっていると良いな。

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