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つながる図書館 の商品レビュー

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84件のお客様レビュー

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2024/02/28

2014年刊で、ちょっと古いかな? と思っていましたが、ぜんぜんそんなことなかった。それは逆に、図書館がまだまだ変われていない、ということでもあります。 小中学生にITデバイスが配布され、やってみたいこといっぱいあります!

Posted byブクログ

2024/02/20

猪谷さんて何者?!この本は買いです。内容が素晴らしい。全国各地の素晴らしい図書館について書かれている。行ってみたい図書館ばっかり!

Posted byブクログ

2023/04/20

従来の貸し出しメインの公共図書館から、独自の付加価値を有する図書館ができている。(人の集まる広場のような図書館・コンシェルジュのいる図書館・課題解決型図書館・本を売る図書館・デジタルアーカイブにより本棚から外界へ拡がる図書館など)▼子供の時に図書館をよく利用した人は、社会人になっ...

従来の貸し出しメインの公共図書館から、独自の付加価値を有する図書館ができている。(人の集まる広場のような図書館・コンシェルジュのいる図書館・課題解決型図書館・本を売る図書館・デジタルアーカイブにより本棚から外界へ拡がる図書館など)▼子供の時に図書館をよく利用した人は、社会人になっても利用する割合が高いそうだ。市民のニーズに応える図書館をつくり多くの市民の利用に繋がれば、市民の読書習慣が高まり、考える力も相対的に上がることが期待できるはずだ。図書館は市民を育てると言っても過言ではないと思う。

Posted byブクログ

2022/12/29

図書館は知の保存と知の提供を目的とした場所だというのが基本的な見方だ。 私は近頃ソーシャルワークを基盤に社会課題に向き合っていく中で、図書館は共生社会を実現するに大きな可能性を秘める場所ではないかと考えるようになった。 この本を読んで、公共図書館には「本の貸し借りによって生まれる...

図書館は知の保存と知の提供を目的とした場所だというのが基本的な見方だ。 私は近頃ソーシャルワークを基盤に社会課題に向き合っていく中で、図書館は共生社会を実現するに大きな可能性を秘める場所ではないかと考えるようになった。 この本を読んで、公共図書館には「本の貸し借りによって生まれるコミュニケーションが、人と人をつなぎ、町を作っていく。そしてそれは社会の活力と繋がる」重要な役割があるのだと確信した。 掲載されている図書館を巡ってみたいし、図書館の役割や地域に及ぼす影響を深堀したい。

Posted byブクログ

2022/01/14

田舎の小さな図書館や大学図書館しか利用したことがないので、国内にこんなおしゃれな図書館があるのかと驚いた。図書館巡りをしてみたいと思うと同時に、「図書館×カフェ」「図書館×アート」など、SNSのようについついアクセスしてしまうような、居心地の良い図書館が増えればいいなと思った。

Posted byブクログ

2021/11/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

猪谷千香著「つながる図書館――コミュニティの核をめざす試み」(ちくま新書) 2014.1.10発行 2021.10.22読了  私と図書館との出会いはまず学校図書館だった。私が通っていた小学校には司書教諭がいて、児童書や漫画をよく借りていた。貸出方法はいわゆる「ニューアーク式」で映画「耳をすませば」と同じやり方だった。  大学受験期に入ると、毎週のように市立図書館に通って受験勉強していた。開館から閉館まで友人と二人で勉強していたことを思い出す。  大学に入学すれば、今度は大学図書館に通った。資格勉強のときは、毎日夜遅くまで残って勉強したものだった。  そして今は、近くの小さな市立図書館に通っている。子どもの絵本を借りたり、新刊市場で出回っていない高価な本を借りたりしている。  こうして振り返ると、私にとって図書館は最も身近な公共施設だった。必ずしも本を借りるために図書館に通っていたわけではないが、それでもなくてはならない存在だった。  しかしながら、税収が減り、国からの交付税が減り続ける中で、医療や福祉にかける予算が増えていくのなら、公共図書館は削減対象の第一候補となるだろう。公共図書館は、美術館や博物館と違って入館料を取らないし、利益が見えにくい。来館者数が増えたからといって地方自治体の税収アップにつながるものではない。縮小していく日本社会で、図書館はどういう生き残り戦略を描いていったらいいのか。こうした現況で、各公共図書館の生存戦略を丁寧に取材して取りまとめたのが本書である。  特に第5章「『武雄市図書館』と『伊万里市図書館』が選んだ道」は読み応えがある。この章に一番紙幅を費やしていて、著者の問題意識もここに焦点化していると言えよう。公共図書館はもはや無料貸本屋という批判を甘んじて受け入れるわけにはいかなくなった。「町づくり」「市民交流の場」「知の拠点」「経済効果」といったより大きな視点の中に図書館を位置付けていかなければならない。何を重視して、何を捨てるか。取捨選択が問われる。  武雄市図書館は指定管理者制度を導入して、図書館の中に蔦屋書店やスタバを置いて、エンターテインメント施設としての図書館を目指した。市外からの来館者数(観光客数)を伸ばし、「経済効果」を重視したと言えよう。財政難や人口流出に喘ぐ地方自治体としては、確かにこの手法は好まれるだろう。  一方、伊万里市図書館は指定管理者制度を導入せず、「町づくり」「市民交流の場」「知の拠点」としての図書館を目指した。知的好奇心をくすぐる特集コーナー、市民主体のイベント、囲碁や将棋を打つ交流スペースもある。それらを支えるのが、専門性の高い司書たちによる蔵書のコレクション構築や資料の活用、レファレンスサービスだ。まさに「知の砦」。十年先、二十年先を見据えた長期投資と言えよう。  私としては伊万里市図書館に軍配を上げたくなるが、設置主体の地方自治体にとって図書館運営が「負債」に映るのも分からなくはない。武雄市図書館は指定管理者制度の成功例と言えるかもしれないが、実際のところ指定管理者制度はコストカットの手段として用いられることが多い。本書では、図書館司書を含めた図書館員の雇用問題についてほとんど触れられておらず、図書館の良い面しか取り上げられていない。「ボランティアと思って割り切らないととてもじゃないが続けられる仕事ではない」という声も聞こえる中、図書館員の育成にお金をかけなければ、良質な図書館サービスは提供できず、そうした図書館はいずれ衰退していくだろう。地方自治体の中で図書館をどう活かしていくかを本気で考えていくのならば、図書館経営論に留まらず、広く自治体経営論の枠組みの中で捉えていく必要も出てくるだろう。  本書の次には「官製ワーキングプア」を扱った本を読みたいところだ。

Posted byブクログ

2020/12/20

私設図書館の棚にあったこの本を手に取り、一気読み。 各地の公共図書館の効果的な取り組みを紹介しつつ、指定管理者制度や官製ワーキングプアの問題にも触れている。 あるべき公共図書館の姿について考えるきっかけをくれる一冊。 どの世代も選ぶことなく、全ての人が集まれるのが図書館、という言...

私設図書館の棚にあったこの本を手に取り、一気読み。 各地の公共図書館の効果的な取り組みを紹介しつつ、指定管理者制度や官製ワーキングプアの問題にも触れている。 あるべき公共図書館の姿について考えるきっかけをくれる一冊。 どの世代も選ぶことなく、全ての人が集まれるのが図書館、という言葉にはっとした。そんな場を、減らしてはならない、守らねばならない、そう思えた。 居場所は、誰にとっても必要で、図書館がそのひとつになるのだから。 その重要性に気づく人、そして利用する人が増えることを願う。

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2020/10/15

様々な形の図書館が現れていることを知った。   図書館の公共性とはなにか。 まちとは?コミュニティとは?住民とは? 個人的には週1回は訪れている場所ではあるけど、同じ年代の人からすると稀有なのは自覚している。 公共性を論じる際、どこをターゲットにするかは難しい。 ビジネス支援が...

様々な形の図書館が現れていることを知った。   図書館の公共性とはなにか。 まちとは?コミュニティとは?住民とは? 個人的には週1回は訪れている場所ではあるけど、同じ年代の人からすると稀有なのは自覚している。 公共性を論じる際、どこをターゲットにするかは難しい。 ビジネス支援が特色の鳥取県、公募館長の小布施町、TSUTAYAが入った武雄市… どれも刺激的。データとコンセプトに沿ったチャレンジ。突き抜けた図書館である。 「誰にとっても使いやすいサービスを目指しがちですが、ともすれば誰にとっても使いにくいサービスになってしまう。企業では当たり前であるセグメンテーションをきちんと設定して、ひとつずつそれに合ったサービスを提供すれば、結果として誰にも合ったものになります。」と国立国会図書館電子情報部司書監、柳与志夫さん。 「果たして自分たちの暮らす町で自分たちの税金を使い、子供や孫の世代まで確実に使うであろう公共図書館のあるべき姿とは何か。」 武雄市図書館のTSUTAYAが入ることについての著者。

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2020/07/04

まちの案内もできるコンシェルジュのいる図書館、地域や住民の課題を解決する図書館、地域住民がつくりあげた図書館、まちづくりの要になってる図書館、住民同士がつながる場になってる図書館。それぞれ地域性や目指すところがあって、魅力的な図書館になっている。図書館の世界がもっと多様になってい...

まちの案内もできるコンシェルジュのいる図書館、地域や住民の課題を解決する図書館、地域住民がつくりあげた図書館、まちづくりの要になってる図書館、住民同士がつながる場になってる図書館。それぞれ地域性や目指すところがあって、魅力的な図書館になっている。図書館の世界がもっと多様になっていけばおもしろいと思った。

Posted byブクログ

2019/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

19年27冊目。7.5/10点 本好きなら是非読んで欲しい一冊。「図書館」という我々にとっては大型書店の次くらいに心躍らされる施設の楽しい側面と可能性をまとめてくれている。 この本に出てくる図書館を週末に回るだけでもたぶん2~3か月くらいはかかるんじゃないだろうか。図書館旅行というのも楽しい気がする。 この波に乗って楽しい図書館が増えてくれたらいいなーと結構本気で思う。デジタル対応やVR対応してくれるところが出てきたらかなりテーマパークみたいになるんでないかなぁ。

Posted byブクログ