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百蛇堂 怪談作家の語る話 の商品レビュー

3.8

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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2020/04/03

前作の蛇棺葬が、実はある作家の実体験を元にして書かれたものであったという前提で、それを出版したい編集者の話が今作。主人公が作者と同じ名前なので、恐怖がじわじわと現実世界に染み出して来るような恐ろしさがあり、更に暴かれた真相にも驚愕という、満点のイヤミス!忌山とか山岳信仰とか憑物筋...

前作の蛇棺葬が、実はある作家の実体験を元にして書かれたものであったという前提で、それを出版したい編集者の話が今作。主人公が作者と同じ名前なので、恐怖がじわじわと現実世界に染み出して来るような恐ろしさがあり、更に暴かれた真相にも驚愕という、満点のイヤミス!忌山とか山岳信仰とか憑物筋とか、そのへんが好きな人にはめちゃくちゃハマるはず。

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2020/03/12

2020.2.27スタート 2020.3.12読了 ★★★★☆ 2020年の④ ホラー小説然りホラー映画然り。断然這いずりながらの登場が一番恐ろしく一番気持ち悪いと思います。ほら、貞子とか、伽椰子とか、蛇とか、蛇とか。。。ワァって感じに突然現れるよりも、ゆっくりとこちらを見つめな...

2020.2.27スタート 2020.3.12読了 ★★★★☆ 2020年の④ ホラー小説然りホラー映画然り。断然這いずりながらの登場が一番恐ろしく一番気持ち悪いと思います。ほら、貞子とか、伽椰子とか、蛇とか、蛇とか。。。ワァって感じに突然現れるよりも、ゆっくりとこちらを見つめながらじりじりぬめぬめにちゃにちゃずるっずるっ…と躙り寄られるさまを想像してみてください。まさにヘビに睨まれたカエルのように逃げなければいけないのに動けないでしょうね。そしてやっぱり一番理不尽で悲しい最期を迎えた砂川くん一家に涙。

Posted byブクログ

2019/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書の前編にあたる蛇棺葬の評価が4なのに、本書の評価が3ていうのも変な感じがするが、本書はあまりにも作り物感があり、また分かりにくかったのでこの評価になった。 編集者である三津田信三が蛇棺葬を原稿の形で受け取ったことから色々な怪異が起こり始め、その真相探っていく物語。 最後まで三津田信三はこの本の作者の体で終わる。 子供が連れ去られる部分の謎が結局解明されないまま終わるのが1番の納得できない点である。 最後の最後まで面白かったのだが、謎の解明の部分でかなり納得出来なくて、なんか中途半端な気分で読了した。

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2018/08/15

『蛇棺葬』→『百蛇堂』と順番に読んで、まとめて2冊分の感想。 蛇棺葬は百蛇堂へ至るための物語(作中作)の扱いですので、純粋に怪異に翻弄される主人公を愛でながらホラー作品として楽しむ感じ。 百蛇堂は、ミステリ的な解釈が入る解決篇に当たるわけですが、(目次をみれば気づくと思いますが)...

『蛇棺葬』→『百蛇堂』と順番に読んで、まとめて2冊分の感想。 蛇棺葬は百蛇堂へ至るための物語(作中作)の扱いですので、純粋に怪異に翻弄される主人公を愛でながらホラー作品として楽しむ感じ。 百蛇堂は、ミステリ的な解釈が入る解決篇に当たるわけですが、(目次をみれば気づくと思いますが)探偵役の「飛鳥信一郎の推理」が入るのが作品の真ん中辺り…というわけで、その後も三津田作品お得意の二転三転、解釈のつかない事も多々盛り込みつつ、物語は開いたまま終わる…という感じ。ホラー寄りの締め方で、こういうのも良いですね。 「蛇足」としてエピソードを纏めるところも、この「蛇」にまつわる物語の締めとしてはとても良い言葉選びで、ニヤリとしちゃいますね。

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2016/10/25

これは怖い。かなり怖い。 今まで読んできたホラーの中でも上位に入る怖さ。 暗くなってから本を開くのはお勧めしません。 きっとこの人の描く『怖い』というモノと私が思う『怖い』がピタッとはまった結果、一人でトイレへ行くことも出来ず、娘の寝息すら不気味に思える程の恐怖を覚える事になっ...

これは怖い。かなり怖い。 今まで読んできたホラーの中でも上位に入る怖さ。 暗くなってから本を開くのはお勧めしません。 きっとこの人の描く『怖い』というモノと私が思う『怖い』がピタッとはまった結果、一人でトイレへ行くことも出来ず、娘の寝息すら不気味に思える程の恐怖を覚える事になったのだと思う。 何が怖いって最終的に『怖い』ものの正体が良く分からない事が一番怖い。 読み終わった本を封印したくなりました。 怖かったけれど、好きだなこの人の本。

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2016/07/13

むう。新書版と結末が変わっている・・・ような・・・新書版の方が好きだったんだけど。笑って終われて、それがまた本当に怖ろしいものをごまかしているというか、そんな終わり方だったのに。ずるっ。

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2016/04/27

『蛇館葬』と同様いつも通りで、ちょっとマンネリを感じてきた。ミステリ面の期待が高いのだけれど、今回はホラー寄りでちょっと残念。読了後必読の柴田よしきの解説は粋で良い仕事!

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2015/12/10

ストーリーが進んでいくごとにどんどん怖くなる… 作中作ともいえる前作『蛇棺葬』の原稿内容が主人公の現実に侵食してくる感じがたまらなく嫌だった… 前作の謎が解明されても新たな謎と恐怖が生まれてどんどん身動きがとれなくなる感じ。 後書き的な『蛇足』部分も短いながら破壊力は絶大だった。...

ストーリーが進んでいくごとにどんどん怖くなる… 作中作ともいえる前作『蛇棺葬』の原稿内容が主人公の現実に侵食してくる感じがたまらなく嫌だった… 前作の謎が解明されても新たな謎と恐怖が生まれてどんどん身動きがとれなくなる感じ。 後書き的な『蛇足』部分も短いながら破壊力は絶大だった。 ところで同じ著者の死相学探偵シリーズでチラッと言及された消えた民俗学者も、あのあと何かあったんでしょうね…

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2015/08/25

ホラー作家三部作のラスト。 前作がまるまる体験談としての続編。さすがに「ここから読んでも楽しめますよ」とはとても言えない。 前作からは結構刊行の間が空いてるので「評判が良かったから続編書きました」みたいなものかと思ってたんですが一応きちんと伏線なんかも回収されて・・・まあ前作も...

ホラー作家三部作のラスト。 前作がまるまる体験談としての続編。さすがに「ここから読んでも楽しめますよ」とはとても言えない。 前作からは結構刊行の間が空いてるので「評判が良かったから続編書きました」みたいなものかと思ってたんですが一応きちんと伏線なんかも回収されて・・・まあ前作もそうでしたが「ミステリよりのホラー」という感じなのでなにからなにまで全部綺麗に真相が!というわけもないんですが・・・ なんとなーくラストは予想できたので意外ということもありませんでしたが、(ホラーとして)予定調和的な終わり方でよかったと思います。さらなる続編はまず期待できないでしょうけどw

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2015/05/31

単純なホラーではないことは確か.真相に迫っていると思いきや恐怖のどん底に叩き込まれ・・・.ホラー好きは本書を手に取ることをおススメします.そして本書を読む前には必ず前作の「蛇棺葬」を読んでからです. 以下あらすじ(背表紙より) 作家兼編集者の三津田信三が紹介された男、龍巳美乃歩が...

単純なホラーではないことは確か.真相に迫っていると思いきや恐怖のどん底に叩き込まれ・・・.ホラー好きは本書を手に取ることをおススメします.そして本書を読む前には必ず前作の「蛇棺葬」を読んでからです. 以下あらすじ(背表紙より) 作家兼編集者の三津田信三が紹介された男、龍巳美乃歩が語ったのは、旧家、百巳家での迫真の実話怪談だった。数日後、送られてきた原稿を読んだ三津田と周囲の人々を、怪現象が襲い始める。もうひとつの怪異長編『蛇棺葬』から繋がる謎と怪異が小説の内と外で膨れあがるホラー&ミステリ長編。全面改稿版。

Posted byブクログ