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ペテロの葬列 の商品レビュー

3.8

365件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    148

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

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2013/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

杉村シリーズ好きなので楽しく読めた。 ただ最後が残念だったなぁ 続編あるのかな? あってほしいな

Posted byブクログ

2014/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バスジャック事件に巻き込まれます。 ネズミ講的で被害者が被害者を産む悲しさや、人間がギリギリまで追い詰められたら人格者でも壊れてしまうとか、あるんだろうな、と納得してしまう悲しさが強く出ていました。 個人的には、会社の研修の愚かしさを説いた所がグサっときました。 ほろ苦いのがこのシリーズだと認識していましたが、今回で大きく杉村さんの周辺が動きます。人の汚さとか、どうしようもないやるせなさに陥る話です。

Posted byブクログ

2013/12/26

初めて杉村三郎の登場する「誰か」を読んだ時から、ずっとつきまとっている不安があった。 彼の所属する世界が、あまりにも綺麗でできすぎているような気がしたから。 もちろん、周到に描写されていた。周囲の反応も、さもありなんという感じだったし、それでも愛を貫くのだ、という決意は何度も言及...

初めて杉村三郎の登場する「誰か」を読んだ時から、ずっとつきまとっている不安があった。 彼の所属する世界が、あまりにも綺麗でできすぎているような気がしたから。 もちろん、周到に描写されていた。周囲の反応も、さもありなんという感じだったし、それでも愛を貫くのだ、という決意は何度も言及されていた。 それでも、なんとなく、どことなく、杉村さんの気持ちには嘘があるような気がしてならなかった。嘘、というか、必死で自分に言い聞かせているような感じ。覚悟の上だと、自分で望んだことだと言いながら、もう一枚皮をめくると、違う気持ちがあるような。 そして、「名もなき毒」で大きな事件に遭遇した。 その影響が、今回の作品に現れた。 新聞連載中から読んでいたから、結末は知っていたけれども、こうやってまとまって読むとまた違った印象を受ける。 「やっぱり」と思ったのだ。やっぱり、お互い、してはいけない我慢をしていたのだと思う。 ラストは寂しく、荒涼たる思いがするけれども、でも、やはりなるべくしてなった結末だと思う。 宮部さんの、こういった社会問題を扱った作品は、きわめて目配りが丁寧で、人のいろんな側面が過不足なく描かれている。 人の心には、どうしようもなく「悪の種」が潜んでいる。それが芽を出して成長するかどうかは、環境にもよるし、本人の性分も大きく影響してくる。 坂本くんの変化は痛々しかった。 詐欺はなくならないだろうなあと思う。騙される方が馬鹿なのだと言ってしまうのは簡単だけれど、人は騙されるものなのだ。そして、必ず騙す側にまわる者も存在する。 自分はどうなのだろう、と考えずにはいられない。 改心しやり直すためには、周囲の支えが必要だ。でも、それはとてもむずかしい。一度間違ってしまった人を支えることが、悪に加担することのように感じてしまうことが多いし、自己責任に帰してしまった方が楽だからだ。 でも、自己責任なんて、ほんとうに負えるものなんだろうか。 杉村さんはこれからどうするんだろうなあ。 できれば、北見さんの後を継いで、新シリーズが始まればいいな、と思う。

Posted byブクログ

2013/12/23

宮部さんの現代ものミステリーは 現実の世界が抱える問題がリアルで すごく辛い気持ちになる しかし、やめられないとまらないの面白さ ストーリーに触れるのはやめますが (本当はすっごく書きたいんだけど) こういう展開 こういう終わりなのと なんだかすごいです 9月くらいに放送してい...

宮部さんの現代ものミステリーは 現実の世界が抱える問題がリアルで すごく辛い気持ちになる しかし、やめられないとまらないの面白さ ストーリーに触れるのはやめますが (本当はすっごく書きたいんだけど) こういう展開 こういう終わりなのと なんだかすごいです 9月くらいに放送していたドラマ名もなき毒で 杉村三郎役を小泉孝太郎さん 妻の菜穂子役を国仲涼子さん 編集長役を室井滋さんで 最初は、えっ?と思ったのだけど ドラマを見ていて、ぴったりだと思い 今回の小説を読む時も、顔が浮かんで これがドラマになる時も 同じキャストでやってほしいと思うのです ああ、興奮さめやらず・・・

Posted byブクログ

2013/12/22

おもしろかったー! 元々杉村シリーズ好きなのですが、今作が一番好きかもしれません。 点と点が繋がる瞬間が爽快です。 一人一人の人物像もしっかりとしていてさすが宮部さん。 ネットの拡散力などは今だからこそですね。 すごく楽しく読んだからこそ結末が余計にショックでした。 杉村一家好...

おもしろかったー! 元々杉村シリーズ好きなのですが、今作が一番好きかもしれません。 点と点が繋がる瞬間が爽快です。 一人一人の人物像もしっかりとしていてさすが宮部さん。 ネットの拡散力などは今だからこそですね。 すごく楽しく読んだからこそ結末が余計にショックでした。 杉村一家好きなのに…。

Posted byブクログ