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ペテロの葬列 の商品レビュー

3.8

365件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    148

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

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2021/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バスジャック事件とその後の人質たちの葛藤までは面白く読めたけど、突然の不倫に戸惑った。菜穂子は、ただのワガママ娘なのでは。。。? 開店の準備を手伝ってる話で何かトラブルがあるかと思ったけどなくて、まさかの離婚とは驚き。伏線は見事に回収されて、読みさすさもさすが宮部みゆきさんだったけど、いかんせんラストがイマイチで残念。

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2021/10/16

杉村三郎シリーズの第3弾、今回は杉村三郎が思いがけずバスジャック事件に巻き込まれ、それが大きなねずみ講詐欺につながっていくお話。 「悪意は伝染する」という怖いキャッチフレーズ、誰もが持つささいな欲や悪意が何かのきっかけでまわりにどんどん広がっていき、取り返しのつかないことになる...

杉村三郎シリーズの第3弾、今回は杉村三郎が思いがけずバスジャック事件に巻き込まれ、それが大きなねずみ講詐欺につながっていくお話。 「悪意は伝染する」という怖いキャッチフレーズ、誰もが持つささいな欲や悪意が何かのきっかけでまわりにどんどん広がっていき、取り返しのつかないことになる。 今回もいろいろなところに散らばっていたピースが後半からたたみかけるように繋がっていくのはお見事!なんとも言えない終わり方をするも、面白かった。重めで読みごたえあり。さて、杉村三郎はこれからどうするのかな。続編が気になる。

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2021/10/12

面白かった。好き合っていても、夫婦を続ける事って難しい。 再読だけどあまり覚えていなかったので、杉村さんと一緒に傷ついてしまった。あんなばらされ方したくないよね…。

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2021/10/10

再読ですが、内容を全然覚えてなくて、初めてのように、ハラハラしながら読みました。 バスジャック事件が意外に早く終わり、日商フロンティアが出てきたあたりから、ちょっと中だるみというか、話が難しくなってきたかなあ、、 最後は、悲しい結末もあったけど、このシリーズに出てくるみなさん...

再読ですが、内容を全然覚えてなくて、初めてのように、ハラハラしながら読みました。 バスジャック事件が意外に早く終わり、日商フロンティアが出てきたあたりから、ちょっと中だるみというか、話が難しくなってきたかなあ、、 最後は、悲しい結末もあったけど、このシリーズに出てくるみなさんのキャラが、大好きです。 この杉村三郎シリーズが、ドラマになってたらしいけど、見てないので、杉村三郎は誰が相応しいかとか、いろいろ考えるのも楽しいです。

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2021/08/15

本作では、非常に乱暴に分けると、二人の「人間」が描かれています。 1.戦後日本の復興期を生き、地方から都会へと移動してきた人間。 2.名門一家の庇護下を離れ、娘婿から単身へと変化していく人間。 1の人物造形に関しては、著者本人も自認しているように、松本清張の影響が如実に感じ...

本作では、非常に乱暴に分けると、二人の「人間」が描かれています。 1.戦後日本の復興期を生き、地方から都会へと移動してきた人間。 2.名門一家の庇護下を離れ、娘婿から単身へと変化していく人間。 1の人物造形に関しては、著者本人も自認しているように、松本清張の影響が如実に感じられます。 2の人物造形に関しては、私立探偵という孤高の存在を創造していくには必要な作業であったのでしょう。 ネタばれにならないように本書について述べようとすると、これ以上のことを言える力量が私にはないです。 いずれにしても、前々作『誰か』および前作『名もなき毒』につづいて、会社員でありながら私立探偵のようでもある杉村三郎の魅力を伝える作品であることは確かです。 ただし個人的には、会社員小説などの仕事小説に関心があることから、私立探偵のような主人公があくまで会社員であることが重要です。 そして、上記2作と本作は、仕事と家庭の両面を描こうとしている稀有な会社員小説であることから、これらシリーズ作品をあえて順位付けすると以下のようになります。 今作 < 前作 < 前々作

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2021/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今多コンツェルン会長室・直属グループ広報室に勤める杉村三郎は、編集長の園田瑛子と広報誌の取材で房総の町を訪れた帰り道、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇する。運転手を含め、乗客は男女合わせて7人。老人は「警察を呼んでください」と意外な指示を出した上で、人質全員に「後で慰謝料をお支払いします」と謎の提案をする。そして老人は自らが「悪人」と称する3人の人物達を連れてくるように要求するが、警察がバスに突入し老人は拳銃で自害。事件は3時間というあっけなく短い時間で解決することとなる。 バスジャック事件後、三郎の周囲では、今多コンツェルン本社から異動してきた井手正夫による野間さんへのセクハラ問題、そしてかつて広報室での以前のトラブルがきっかけで知り合った私立探偵・北見一郎のかつての依頼人・足立則生が容疑者となった殺人事件が発生する。さらにバスジャック事件の人質たちの元に、犯人の老人が言っていた通りに「慰謝料」が届けられてくる。 「慰謝料」を受け取るべきか、それとも警察に届けるべきか。扱い方に決着を付けるべく三郎は乗客たちの協力を得ながら、「慰謝料」の送り主や、犯人の老人の真意を探っていくが、やがて思いがけない事件が待ち受けていた。老人はかつてトレーナーとしてあらゆる場面で詐欺を働き、釣りをしている時に溺れ心肺停止となった臨死体験を経て、これまでの人生を改め、かつて仕事を共にした相手を殺害し自分の両親の墓に隠す。 バスジャック乗客の1人坂本は、その事実を知り、自分自身も詐欺を行なっていることに気付き追い込まれていく。その結果、坂本もバスジャック事件を引き起こす。 そして、人間の本質に潜む闇の正体に触れてきた三郎自身にも、人生の転機が訪れる。 2019/07/01 17:47

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2021/05/18

淡々と読める話。 引き込まれたり、一気読みする感じではない。 普通。 ドラマ化されてボーッと見るには良いかも。

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2021/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰か、名もなき毒はリアルタイムで読んでいたのでまさかこんな事になるなんて。 坂本橋本の一文字違いの話も、前野間野に跳ね返るなんて唖然とした。 主人公もかつてない社会への根付き方の事件に遭遇して、自分の事についても悩んで答えを出したのに。

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2020/12/23

流石の人間描写なのだが自分にはテンポが合わず早い段階で読むのが止まってしまった。 なんとか尻上がりの盛り上がりに辿り着いてからは一気に読み終えたが、もう少しボリュームが抑えられると読みやすかったかもしれない。 最後の部分は全く納得行かない。ただ、幸せを追うと、誰かが不幸になるの...

流石の人間描写なのだが自分にはテンポが合わず早い段階で読むのが止まってしまった。 なんとか尻上がりの盛り上がりに辿り着いてからは一気に読み終えたが、もう少しボリュームが抑えられると読みやすかったかもしれない。 最後の部分は全く納得行かない。ただ、幸せを追うと、誰かが不幸になるのは避けられないのか。誰かを不幸にしてでも追わなければならない幸せは果たして本当の幸せなのか。考えさせられる終わりだった。

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2020/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリという枠組みではあるのだろうけど、人の善意が人を傷つけるという部分が強烈に心に突き刺さる。 ラストのあるキャラの告白は、ある意味「身勝手」なのだけど、それゆえに突き刺さる。この分を読むだけで価値がある作品であると思うわけですよ。 このような心情を、読み手の心に突き刺さる言葉を操りたい。ある意味、それは「悪意」であるのだけど、悪意であるからこそ、人の心に突き刺さるのだろうと愚考する。 いい物語だった。連続物だけど、この本だけでも十分読む価値あり。

Posted byブクログ