箱庭図書館 の商品レビュー
読者の応募作品のボツ原稿を、乙一さんがリメイクした短編集です。 なので純粋に乙一作品とは言えないのがやや残念! せっかく久々の乙一なのに! などと思っていたのですが、読み始めたらそんな事はどうでもよくなりました。1編目の「小説家のつくり方」を読んで、おぉ!まさに乙一!と喜んだ私...
読者の応募作品のボツ原稿を、乙一さんがリメイクした短編集です。 なので純粋に乙一作品とは言えないのがやや残念! せっかく久々の乙一なのに! などと思っていたのですが、読み始めたらそんな事はどうでもよくなりました。1編目の「小説家のつくり方」を読んで、おぉ!まさに乙一!と喜んだ私。途中までええ話調で進んでいたのですが、ラストがね(笑) これぞ乙一、暗い!それが好きです。 最後の「ホワイト・ステップ」が一番好きでした!! 不思議で爽やかで切なくて、ほんと素敵です! 文善寺町と潮音さんで、全ての短編が繋がっています。でも微妙なリンクで、お話のテイストは全て違っているのでとっても楽しめました。 元々の原稿はもちろん全てバラバラのお話なので、それを綺麗にリンクさせているのはさすがだなぁと思います。
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文善寺町を舞台に短編集が繰り広げられていく。 青春絶縁体、ホワイト・ステップが特に良かった。 青春絶縁体は時間を置いてまた読み返したいと思った。
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文善寺町を舞台に繰り広げられる短編集。1、2時間で一気に読み切れる、適度な重量感と面白さ。乙一にしてはノーマルな世界観だなぁと思ったら、読者投稿作をリメイクしたものだとのこと。登場人物たち一人ひとりにもっと深く踏み込んでほしい!という思いもあるけど、まったく異なる作者たちのアイデ...
文善寺町を舞台に繰り広げられる短編集。1、2時間で一気に読み切れる、適度な重量感と面白さ。乙一にしてはノーマルな世界観だなぁと思ったら、読者投稿作をリメイクしたものだとのこと。登場人物たち一人ひとりにもっと深く踏み込んでほしい!という思いもあるけど、まったく異なる作者たちのアイディアを繋ぎ生かす乙一の文才というか「技術」は、さすがです。あとがきのコメントが客観的で学校の先生の添削みたい。 「青春絶縁体」が話としてはいちばん面白かった。世界観は「ホワイト・ステップ」が好き。
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作者が、他の人の作品でボツネタとなったものを公募し、書き換えるという企画において書かれた短編作品集。 乙一氏らしいものも、案外それっぽくないものも含まれているようないないような。 でも面白い。 連作短編集未満、短編集以上な横のつながりが各短編の間にあったりもする。 個人的に平行世...
作者が、他の人の作品でボツネタとなったものを公募し、書き換えるという企画において書かれた短編作品集。 乙一氏らしいものも、案外それっぽくないものも含まれているようないないような。 でも面白い。 連作短編集未満、短編集以上な横のつながりが各短編の間にあったりもする。 個人的に平行世界の話が好き。
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乙一が読者から原案を集め、それをアレンジした作品集。 いままでの乙一の作品とは少し味わいが違うが、楽しめた。
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2014年、2冊目。 数年振りに読む気がする。 乙一氏の連作短編集。読者参加企画の原作をリメイクしたもの、とはいえ、乙一ワールド全開で面白かった。 小説家のつくり方 コンビニ日和! 青春絶縁体 ワンダーランド 王国の旗 ホワイト・ステップ どの作品もいい。 物語を紡ぐ街、文善...
2014年、2冊目。 数年振りに読む気がする。 乙一氏の連作短編集。読者参加企画の原作をリメイクしたもの、とはいえ、乙一ワールド全開で面白かった。 小説家のつくり方 コンビニ日和! 青春絶縁体 ワンダーランド 王国の旗 ホワイト・ステップ どの作品もいい。 物語を紡ぐ街、文善寺町の雰囲気も良かった。 ホワイト・ステップは確かに乙一らしいな、と。ちょっと号泣してしまいました。丁度家族が出払ってた時でほんと良かった。 鍵とかボーリング場というのも。 いいとしになっても、やっぱり何処でもない場所、に憧れてるんでしょうね、自分。 物語の面白さを忘れちゃ駄目ね。
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怖い系のものが苦手で、あまり手にしない乙一さんの本ですが、表紙に惹かれて購入しました。 ほかの方の没原稿をリメイクするという企画ものの短篇集のためか、どこかほわっとした雰囲気のある本でした。その中で統一感ある世界を作り出しているところはすごいです。怖い系の乙一作品のファンには好き...
怖い系のものが苦手で、あまり手にしない乙一さんの本ですが、表紙に惹かれて購入しました。 ほかの方の没原稿をリメイクするという企画ものの短篇集のためか、どこかほわっとした雰囲気のある本でした。その中で統一感ある世界を作り出しているところはすごいです。怖い系の乙一作品のファンには好き嫌いが分かれるところかも。 昔歩きながら本を読み続けて電信柱にぶつかった私としては、お姉さんに親近感持っちゃいます。
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小説家の卵のボツ作品を乙一さんがリメイクした作品集、舞台は「物語を紡ぐ町」。 それぞれ別の卵さんが書いた作品ですが、舞台を統一し、各作品に登場人物を薄く関連付けることで、ひとつの箱庭が作られています。 各作品ともオリジナルの雰囲気を活かしてリメイクしているため、ひとつの作品集...
小説家の卵のボツ作品を乙一さんがリメイクした作品集、舞台は「物語を紡ぐ町」。 それぞれ別の卵さんが書いた作品ですが、舞台を統一し、各作品に登場人物を薄く関連付けることで、ひとつの箱庭が作られています。 各作品ともオリジナルの雰囲気を活かしてリメイクしているため、ひとつの作品集としてはやはりバラつきがありますが、乙一さんの上記アイディアによるゆるい統一感を感じられる、なかなか出会えない興味深い作品でした。 乙一さんの作品は「暗いところで待ち合わせ」しか読んだことがありませんが、ファンにとって本作は嬉しいプレゼントなんだと思います。 森さんにも似たコンセプトの企画を実施してほしいな、やらないだろうな。
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青春絶縁体は可愛い作品!その他作品も全体的にうまいって感じた。王国の旗はなんか現実的にありえなさが感じすぎてつまらなかった。中途半端に全体が繋がってるのが微妙。
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読者の没原稿を乙一さんがリメイクした短編集。傑作。 ミステリ、ホラー、恋愛、青春とバランスが良くてスイスイ読めるん。 やっぱり乙一さんの小説の登場人物は愛着が湧きます。 個人的には「青春絶縁体」「ホワイト・ステップ」の2つ押し。 「青春絶縁体」の先輩には不覚にも萌えた。 「ホワ...
読者の没原稿を乙一さんがリメイクした短編集。傑作。 ミステリ、ホラー、恋愛、青春とバランスが良くてスイスイ読めるん。 やっぱり乙一さんの小説の登場人物は愛着が湧きます。 個人的には「青春絶縁体」「ホワイト・ステップ」の2つ押し。 「青春絶縁体」の先輩には不覚にも萌えた。 「ホワイト・ステップ」の雪面を使ったアイデアはうまい、素敵、そしてとにかく切ねえ。。各話はどこかどこかで繋がっているんだけど、その「どこかで繋がっている」という事がラストのこの話でうまく活きてて、ズシンときた。
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