ムーミン谷の仲間たち 新装版 の商品レビュー
こんど、フィンランドに行く。 ムーミンや、トーベ・ヤンソンの名は知っていても、読んだことはない。予習のために、初めて読んだ。9つのお話。ファンタジーと言いながらとても読みにくいし、児童書ではないな、難解な哲学書の印象である。 それでも最後まで読めたのは、やはりお話のチカラなのかも...
こんど、フィンランドに行く。 ムーミンや、トーベ・ヤンソンの名は知っていても、読んだことはない。予習のために、初めて読んだ。9つのお話。ファンタジーと言いながらとても読みにくいし、児童書ではないな、難解な哲学書の印象である。 それでも最後まで読めたのは、やはりお話のチカラなのかもしれない。 デスクの前に、娘が、ムーミンパークに行った土産にくれたスナフキンのフィュュアがある。君は、そういう奴だったんだね。初めて知ったよ。
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今までに読んだどのムーミンよりも一番クレイジーな中篇集だった。 「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」の噛みあわない会話の応酬は、子供は読んでいて面白いかどうか謎。 冬眠するムーミンがクリスマスを経験する「もみの木」が一番好き。イメージ的にクリスマスと親和性の高いであろうムー...
今までに読んだどのムーミンよりも一番クレイジーな中篇集だった。 「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」の噛みあわない会話の応酬は、子供は読んでいて面白いかどうか謎。 冬眠するムーミンがクリスマスを経験する「もみの木」が一番好き。イメージ的にクリスマスと親和性の高いであろうムーミンたちが冬を知らないというのがすごくおもしろい。
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子供の頃は「世界でいちばんさいごの竜」と「目に見えない子」が好きだったが、今読み返してみてすごく心に残ったのが「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」だった。この世の終わりが来るとおびえるフィリフヨンカ。家族の伝統やご近所付き合いに縛られながら、閉塞感や孤独感、緊迫感に息が詰ま...
子供の頃は「世界でいちばんさいごの竜」と「目に見えない子」が好きだったが、今読み返してみてすごく心に残ったのが「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」だった。この世の終わりが来るとおびえるフィリフヨンカ。家族の伝統やご近所付き合いに縛られながら、閉塞感や孤独感、緊迫感に息が詰まりそうな毎日を送っていると、ある日とうとう嵐がやってきて彼女の大切にしていたものをことごとく空中に巻き上げてしまう。それを見ながら大声で笑いだす彼女。ラストの開放感と高揚感が素晴らしい。2015.1
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