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イン・ザ・ヘブン の商品レビュー

3.6

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

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2014/04/14

久々の新井素子作品は短編集。 文体は30年前のコバルト文庫系と変わらず、素子節炸裂という感じなのだけど、作者と同じく作品の語り手の年齢も50代?いやいや、50代の人がこういう語り方は不自然、ちょっと気持ち悪い・・・と思ってしまう私は、あの頃のピュアな気持ちをどこかに置いてきてし...

久々の新井素子作品は短編集。 文体は30年前のコバルト文庫系と変わらず、素子節炸裂という感じなのだけど、作者と同じく作品の語り手の年齢も50代?いやいや、50代の人がこういう語り方は不自然、ちょっと気持ち悪い・・・と思ってしまう私は、あの頃のピュアな気持ちをどこかに置いてきてしまったのでしょうか。(すべての作品の語り手が50代なわけじゃないけど) 当時、この文体が物議を醸していた理由が今になって理解できました。 文体と世界観になれる前にお話が終わってしまう短編という形が、合わなかっただけかもしれません。 しかしながら。 新井素子作品が私に与えた影響は絶大で。 今こうして、あたしが胸を張って本好きと言えるのも、それは、きっと、彼女のお陰なわけで。 ・・・ってちょっと新井素子風にしてみましたが。 今、星へ行く船シリーズを読んでみたらどう感じるのかな。 ちょっと読んでみたい気もする。 とりあえず、チグリスとユーフラテスはまだ読んでいなかったので、こちらにチャレンジかな。

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2014/03/11

【収録作品】イン・ザ・ヘブン/つつがなきよう/あけみちゃん/林檎/ここを出たら/ノックの音が/絵里/幻臭/ゲーム/あの懐かしい蝉の声は/テトラポッドは暇を持て余しています

Posted byブクログ

2014/02/24

14/02/23 二時間ちょっとくらいでさくっと読める、不可思議な短編集。 人口総和理論、それを、もし、認めてしまうのなら。 話は、非常に簡単なことになってしまうのだ。 人が一人生まれる為には、人が一人、死ななければいけない。 (P53-「つつがなきよう」)

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2014/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これぞ新井素子!という感じがしました。 短篇集なんだけど、そう感じられたことが、自分的に嬉しかった。 「あけみちゃん」の”一般市民をなめるじゃねぇ”とか。 「ゲーム」のラストとか。 人間の力ではどうにもならないような大きな存在(創造主とか神様とかそんなもの)にサラっと牙向くのが、すごく好き。 しかも、それがたいしたことじゃない、みたいな感じが。 とは言ってても、地球とか自然とか、そういうものはちゃんと尊敬の念を持っていたり。 人間の愚かさも、現状、未来への不安なども、しっかり見つめてる。 このバランスが、素晴らしく好き。 そろそろ長編が読みたいです。

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2013/12/29

久しぶりにこの作家の本を読んだ 短編集 残念なことに、半分くらいは雑誌に載ってた時に読んだもの 内容は、ちょっと痛い 特に、子どもに関する部分

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2013/11/27

めちゃくちゃ久しぶりのもとっちゃん。 読み始めてすぐ、あぁ、変わってないわぁと感激! でもさすに大人だからか内容がブラック。 ちょっとここまで書いていいのかしらと心配してしまうぐらい タブーなこともなんのそのって感じ。

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2013/11/24

著者のあとがきによれば三十三年ぶりの短篇集。 10+1篇のうち半分近くが「人類の終末」を描いたもの。 「チグリスとユーフラテス」にも通じる、戦争でも自然災害でも、宇宙からの侵略者でもなく「平和裏に人類が滅亡」する世界。これは素子さんの真骨頂とも言えるよなぁ。 1篇はパンデミックも...

著者のあとがきによれば三十三年ぶりの短篇集。 10+1篇のうち半分近くが「人類の終末」を描いたもの。 「チグリスとユーフラテス」にも通じる、戦争でも自然災害でも、宇宙からの侵略者でもなく「平和裏に人類が滅亡」する世界。これは素子さんの真骨頂とも言えるよなぁ。 1篇はパンデミックも戦争も起こるけれど、あまりにブラックな星新一トリビュート作品。 そして最後の1篇は、やはりニマニマしながら読んでしまう。 不特定多数と言っても、多くの新井素子読者もまったき驚かずに納得することでしょう。

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2013/11/23

このお方、変わらないな~(笑) フツーに面白い♪ でも、あとがきが「イタイ」ので、★1つマイナス(^^;

Posted byブクログ

2013/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 『二〇一三年 一〇月 三〇日 発行』版、読了。おそらく初版。  この人の小説には、これまで誤字や脱字にお目にかかったことがないなあ…なんて、思っていたのですが……巻末のあとがきにその秘密が明かされておりました。いや、すごいなあ、と、ただただ感じました。  短編集です。そして、これまで刊行されてきた短編および長編問わず、その筆致というか独特の文体は健在で、非常に読みやすいけれど、描かれている内容とのアンバランスさにドキドキしたり。  特に「ここを出たら」は秀逸でした。そして途中から「これはもしや…」と、思いつつ、オチで「ある程度うすうす気づいてたけど、でも、そうくるとはな!(;´Д`)」と、思ったり。  最近は短編での作品発表が多いですが…やっぱり長編でも読んでみたいところ。できれば明るく完結するハッピーエンドでwwww

Posted byブクログ