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イン・ザ・ヘブン の商品レビュー

3.6

29件のお客様レビュー

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2021/07/28

「SFの書き方」でのインタビューが非常に面白かった&すごかったので手を出してみた、初の新井素子さん作品。どの短編も癖になりそうな文体と「えぇ!?」と声を出しそうになる意外なSF的オチの応酬だけど、それぞれ毛色が違った展開で面白い。最後の「テトラポッドは暇を持て余しています...

「SFの書き方」でのインタビューが非常に面白かった&すごかったので手を出してみた、初の新井素子さん作品。どの短編も癖になりそうな文体と「えぇ!?」と声を出しそうになる意外なSF的オチの応酬だけど、それぞれ毛色が違った展開で面白い。最後の「テトラポッドは暇を持て余しています」には驚きつつ、いやあ〜そうだよなあ〜この著者にはそういうことあるんだよなあ〜と納得してしまった。

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2018/08/27

The 新井素子でした もう 好きだ~ この方の小説は ぜんぶ!すべて!はずれなし! 短編集だったのですが 連作っぽい感じもあり あの 軽い感じの (もちろんいい意味で!) 文体で それでいて 人の内面の深くまで 暗いところもふくめて 描写してるのが ほんとに 変わらずで 嬉...

The 新井素子でした もう 好きだ~ この方の小説は ぜんぶ!すべて!はずれなし! 短編集だったのですが 連作っぽい感じもあり あの 軽い感じの (もちろんいい意味で!) 文体で それでいて 人の内面の深くまで 暗いところもふくめて 描写してるのが ほんとに 変わらずで 嬉しい限りです

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2018/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

10代の頃にかなりハマった新井素子さん。エッセイ以外はほとんど読んだかな。しばらくご無沙汰していたけれど、20年ぶりくらいにこちらの新作短編集を発見。まず文体の変わらなさにびっくり。登場人物も始めてあった気がしない、というか、あゆみちゃんがそのまま50歳になってる!!的な衝撃はありましたが、ギャップの大きい展開や、親しみやすさの中にさらりと覗く狂気も健在で、一気に読了。まったく変わっていないわけはなく、むしろ乾いた鋭さは増しているように感じました。短編集だけど、どれも続きを読みたくなるってすごい。それだけ登場人物がいきいきしているということ。たとえ世界が終わろうとしていても。

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2018/06/14

防護服の娘さんがアレする話は好きなので、(『いつか猫になる日まで』で宇宙服着るシーンが出てくる)『ノックの音が』は微妙に良い。  SFに出てくる、アセンション(なので現在の人類は幼児あるいはかたわである)とそれであるサイボーグをヘレン・ケラー出してやってくれる人がゐたらいいなぁと...

防護服の娘さんがアレする話は好きなので、(『いつか猫になる日まで』で宇宙服着るシーンが出てくる)『ノックの音が』は微妙に良い。  SFに出てくる、アセンション(なので現在の人類は幼児あるいはかたわである)とそれであるサイボーグをヘレン・ケラー出してやってくれる人がゐたらいいなぁと思ってゐたら、新井素子大先生がやってゐる。なんかサイエンス・フィクションといふイデオロギーの端っこに、きちんとあのぬいキチガイの先生が、ゐると言ふのに軽く眩暈を覚える  先生がそのクローズドのSNSで作家によくある「バカ話」をうpしてたおかげで、どうやらそのぬいは、あの、「無聊を囲」ってるんでなくて、あの、売ってる。

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2017/10/18

シニカルさと希望、皮肉と優しさ、ユートピアとディストピアの入り混じった短編集で、満足感のある一冊。 どれも新井素子らしいお話で、ファンとしてはとてもよかったです。 特に表題作の『イン・ザ・ヘブン』は何もかもがあるけれど何もない、という終わり方にゾクッとしたのでお気に入り。 『こ...

シニカルさと希望、皮肉と優しさ、ユートピアとディストピアの入り混じった短編集で、満足感のある一冊。 どれも新井素子らしいお話で、ファンとしてはとてもよかったです。 特に表題作の『イン・ザ・ヘブン』は何もかもがあるけれど何もない、という終わり方にゾクッとしたのでお気に入り。 『ここを出たら』もリーダーの男性がとても格好良くてよかったです。

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2017/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目次 ・イン・ザ・ヘブン ・つつがなきよう ・あけみちゃん ・林檎 ・ここを出たら ・ノックの音が ・絵里 ・幻臭 ・ゲーム ・あの懐かしい蝉の声は ・テトラポッドは暇を持て余しています 高校生でデビューして30年以上。 文体もテーマもぶれないなあと感心してしまう。 絶対者に屈服しない心。 生物として行きづまりを迎える人類。 人間的な吸血鬼。 ああ、どれもこれも初めて読むのに初めての気がしない。 新井素子の本質は、長編でこそ発揮されると思うのだ。 あの独特の文体で、ねっちりねっちりテーマを掘り下げていく。 すると、身近な世界の裏に思いもよらないものが見えてきてしまう。 そういうのが読みたいんだな。

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2016/04/02

最初の何ページか読んで、これはもう私ダメになったと寂しい気持ちになってしまった。 どうしよう、読み続けたら違う…? 対象年齢を下げて、以前のような素敵なお話を書いて欲しい。 私たち向けなんて書かなくて良いのにな。 コバルトも廃刊だし、少女小説は恋愛ファンタジーばかりになってし...

最初の何ページか読んで、これはもう私ダメになったと寂しい気持ちになってしまった。 どうしよう、読み続けたら違う…? 対象年齢を下げて、以前のような素敵なお話を書いて欲しい。 私たち向けなんて書かなくて良いのにな。 コバルトも廃刊だし、少女小説は恋愛ファンタジーばかりになってしまうよ〜。

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2016/01/07

「天国ってあると思う?」 余命いくばくもない『今日子』さんに訊かれ、一生懸命に天国の様子を考える話-イン・ザ・ヘブン-を表題としたショートストーリー集。 明るい口調で語られる悲しい未来。 相変わらずな語り口調に、この歳にになってくると読んでるこっちが照れちゃうくらい。 人間のエ...

「天国ってあると思う?」 余命いくばくもない『今日子』さんに訊かれ、一生懸命に天国の様子を考える話-イン・ザ・ヘブン-を表題としたショートストーリー集。 明るい口調で語られる悲しい未来。 相変わらずな語り口調に、この歳にになってくると読んでるこっちが照れちゃうくらい。 人間のエゴ丸出しの『ノックの音が』が一番良かったかな。

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2015/09/10

天国へ行ってみたくなったり、声をあげて笑ったり、胸がチクンと痛んだり背筋が寒くなったりもありました。未来へ警鐘を鳴らしつつ、未来への希望も溢れていて、珠玉の短編集だと思います。表題作「イン・ザ・ヘブン」と「あけみちゃん」が好きです。

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2015/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

市図書館にて。小耳にはさんだチグリスとユーフラテスの前哨戦。 人工知能の概念が間違っている気がするが些細なこと。楽しい。「イン・ザ・ヘブン」で引き込まれ「つつがなきよう」気に入る。あと「絵里」も。この一人称語りは、癖になりそう。そして読後感をかっさらうテトラぬい。

Posted byブクログ