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村上海賊の娘(下巻) の商品レビュー

3.9

481件のお客様レビュー

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    117

  2. 4つ

    198

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2022/08/30

笑えるなぁ 好きだなぁ おもしろいなぁ 百姓の子供にも泣かされるなぁ 恐ろしく強い女が見た、織田信長の大坂本願寺攻めにまつわる物語りだ 水軍戦だった木津川合戦が描かれる 村上水軍といえば、尾道から因島を経て伊予へと続く しまなみハイウェイの島々を拠点とした瀬戸内海の海賊だ ...

笑えるなぁ 好きだなぁ おもしろいなぁ 百姓の子供にも泣かされるなぁ 恐ろしく強い女が見た、織田信長の大坂本願寺攻めにまつわる物語りだ 水軍戦だった木津川合戦が描かれる 村上水軍といえば、尾道から因島を経て伊予へと続く しまなみハイウェイの島々を拠点とした瀬戸内海の海賊だ 能島村上 来島村上 因島村上 と三家に分かれていた時期だ 豊臣秀吉に領地も奪われるまで海の覇権を制していた その村上一族の娘が舞台回しをする 海賊の娘は陽に焼けた喧嘩上等の女だ 向こう見ずで血の気が多くて気が強い上にプライドとコンプレックスの塊で、迫力もあるが、かなり笑っちゃうひとりの人間として描かれている 争い大好きな二十歳を超えた戦国時代の女だ それも巷の美醜感覚から言えば醜女で相手にさえされない海賊の姫だ 嫁のもらい手? いやいや自分が気に入らなきゃいかないよ 自分とはタイプの違う男を求めちゃうのもおもしろい ありがちありがち 一向宗の百姓に、泉州の男は南蛮人を見慣れているから絶対モテるぞと唆されて、もう 下心隠そうとしながら隠しきれずに、百姓を大坂に送り届ける口実を勝手にこさえて、勝手に大坂経由で泉州に行こうと決めちゃう ありがちありがち 一向宗の門徒は大坂本願寺の支援に向かう 娘が向かうのは堺の海賊の男探しだ 難波湾に入る前に泉州の海賊船に寄せられる 泉州の男どもの反応は、 えろう別嬪さんじゃ と、大騒ぎ さすがは村上海賊の姫だ と 予想を遥かに凌ぐまさかの演出 著者はまるで見たかのように この娘の反応を描く 嬉しくて仕方ないのに押し隠しながらも、調子に乗ったりする ありがち ありがち 笑える しかし戦いを華やかに思う者は実戦に耐えられない 織田信長の戦に打ちひしがれ失意の中、島に帰る 本願寺は毛利に支援を求め、毛利は村上海賊に協力を仰ぐ 毛利勢 一千艘の大船団が瀬戸内海を行く 難波海では織田方の泉州 眞鍋海賊が木津川を塞ぐ 血の気多いから戦が始まったらじっとしてなんかいられない 最後は怪物みたいな泉州の海賊の当主と死闘を繰り広げ、海の中に沈みながら相手だけが暗い底へと沈んでゆく 映画グランブルーで、エンゾを海の底へ沈める映像が重なる 著者はあの映画のシーンを想いながら描いてるんじゃないのかな 小説自体は 信長の大坂攻めなのに おもしろいのは、この娘のとにかくも人間的な躍動感だ

Posted byブクログ

2022/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦に華やかな憧れを抱く景が、現実の戦を目の当たりにし自身の甘さに打ちひしがれても、守りたいから他人のために戦う姿が、皆んな自家の存続のために戦う戦乱の世だからこそ輝いて見えた。 乱暴者な一面が強い景だけど戦う理由が他人のためであったり、最後に「馬鹿野郎」と留吉をぶったシーンなどに景なりの優しさが滲み出ているような気がして良かった。

Posted byブクログ

2022/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻でいよいよ景が大活躍かと思いきや、空気読めない感じで一向宗の源爺と留吉に肩入れし、結果全ての人に拒まれて失意の中で帰国。そもそも留吉が無知な狂信者にしか思えないので好きになれず、留吉のため周囲に大迷惑をかけて救おうとする景にも共感できず。あとは七五三兵衛の息子の次郎も鬱陶しい。景も含めたこの子供3人の振る舞いがことごとく不快で、それ以外の大人たちは、瓜兄弟含めて精一杯生きてる感じで痛快だった。景親が景を救う号令をかけた箇所が一番良かった。頁数を鑑みると冗長に感じた。七五三兵衛が不死身すぎて引く。

Posted byブクログ

2022/07/16

ご都合主義と思えるところはあるけど、快活でブレない主人公の清々しさがいい。この本がきっかけで村上水軍、九鬼水軍、鉄甲船などに興味をもった。

Posted byブクログ

2022/05/06

本屋大賞受賞作。 吉川英治文学新人賞受賞作。 だそうです。   一五七六年に起きた木津川合戦を基にして書かれている。   主人公は、村上海賊(水軍)の娘、景(キョウ)。 戦と輿入れに憧れる景だったが、日々、海賊働きに勤しみ、その容貌からも醜女(ブサイク)の悍婦(じゃじゃ馬)として...

本屋大賞受賞作。 吉川英治文学新人賞受賞作。 だそうです。   一五七六年に起きた木津川合戦を基にして書かれている。   主人公は、村上海賊(水軍)の娘、景(キョウ)。 戦と輿入れに憧れる景だったが、日々、海賊働きに勤しみ、その容貌からも醜女(ブサイク)の悍婦(じゃじゃ馬)として名高かった。 景は、海上の通行税の徴収という海賊働きの最中に出会った一向宗の門徒に「堺に行けばその顔は美女である」とのせられ、船に門徒たちを乗せて喜び勇んで大坂本願寺に向かう。 目的は輿入れできそうな海賊家の男を物色することだったが、合戦の渦中に巻き込まれて、いや、自ら突っ込んでゆくことに。   景は、色黒で長身で大きな目の今風美女。 身体も「でこぼこしている」とのことだが、今でいえば出るとこは出ている、といったとこだろう。 当世の美女の基準は、のっぺり顔の切れ長の目で、身体ものっぺりがいいらしいので醜女(しこめ)と言われてしまうのだ。 時代や流行りによって”美”の基準も変わるんでしょうね。   時代物は苦手で、なかなか読むスピードが上がりませんでしたが、後半は一気に読ませてもらいました。 戦国活劇です。   和田竜さんは「のぼうの城」以来の読書。 今までこの方、「わだりゅう」と呼んでましたが「わだりょう」なんですね。 知らなかった……。

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2022/04/12

海賊の話はマンガやアニメで慣れてる私のような世代にとって、文章のみという形でここまで引き込ませるのは、すごい!! それほど面白かった 村上水軍の娘だもん、事実がどうあれ、こういう娘いそう(笑)って、違和感なく読み進められたし、こうだったら嬉しいって読み終わった時、思った 歴史...

海賊の話はマンガやアニメで慣れてる私のような世代にとって、文章のみという形でここまで引き込ませるのは、すごい!! それほど面白かった 村上水軍の娘だもん、事実がどうあれ、こういう娘いそう(笑)って、違和感なく読み進められたし、こうだったら嬉しいって読み終わった時、思った 歴史系の小説はどうしても背景とか、登場人物がややこしくて、飽きてしまうイメージだったけど、払拭!

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2022/04/08

熱量がすごい。下巻の巻末に掲載されている参考文献の量もすごいが、本文中の史料に基づく記述の多彩さ。著者の研究ぶりがすごい。 架空の話でありながら、そこに含まれる一抹に歴史的事実。映像化を望む声をネットで多数見かけるが、実写化されると「パルクフィクション」、いや「土竜の唄」バリの...

熱量がすごい。下巻の巻末に掲載されている参考文献の量もすごいが、本文中の史料に基づく記述の多彩さ。著者の研究ぶりがすごい。 架空の話でありながら、そこに含まれる一抹に歴史的事実。映像化を望む声をネットで多数見かけるが、実写化されると「パルクフィクション」、いや「土竜の唄」バリのヤバいやつらのバイオレンスアクションコメディになってしまうのではと思う展開ながら、事実がそこに適度なリアリティを添えている気がしました。

Posted byブクログ

2022/03/23

どちらが勝つのか最後までわからず、本気の戦いの途中で交わされる力の抜けた会話も面白い。まるでマーベルの映画を見ているような迫力と面白さ。登場人物がそれぞれ魅力的で、実在した人物が覚えやすい。

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2022/03/17

海賊の戦いが凄まじくリアルで映画を観ているよう。敵も味方も魅力的なキャラばかりで感情移入してしまいました。

Posted byブクログ

2021/12/10

時代小説は難しい。 登場人物の多さと展開、場面の移り変わりが掴みづらい。 じっくり読み込まないと頭に入ってこないので、時間掛かったなー。 本屋大賞受賞作でも私には合わなかった。

Posted byブクログ