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潮鳴り の商品レビュー

4.3

28件のお客様レビュー

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2014/06/29

俊英と謳われた豊後・羽根藩の伊吹櫂蔵。不手際により役目を解任され、家を追われる事に。どん底まで落ちた櫂蔵のもとにある日、家督を継いだ弟が訪れる。追い返した次の日不可解な自決。悔恨に苛まれる櫂蔵は恥を忍び当主に返り咲き、自決の真相を知る事に。。本作品に込められた筆者の想いは、落ちた...

俊英と謳われた豊後・羽根藩の伊吹櫂蔵。不手際により役目を解任され、家を追われる事に。どん底まで落ちた櫂蔵のもとにある日、家督を継いだ弟が訪れる。追い返した次の日不可解な自決。悔恨に苛まれる櫂蔵は恥を忍び当主に返り咲き、自決の真相を知る事に。。本作品に込められた筆者の想いは、落ちた花を今一度咲かせるための、”生きる覚悟”。筆者得意の静謐な恋、矜持そして覚悟をしっとりと描く手法を一切封印し、水戸黄門ふうーな勧善懲悪ものをスピード感溢れるタッチで描く。一気読みでした。読了後は心地よし。

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2014/06/16

葉室麟さんは、『蜩の記』という作品で直木賞を受賞されています。 何か惹かれるものがあり、『蜩の記』に続いて読むことになりました。所謂、時代小説なのですが、とっても読みやすく昨夜から読み始め読了したのです。 心にキラリと輝く宝石のようなものが、この作品から受け取られるのは生きる意味...

葉室麟さんは、『蜩の記』という作品で直木賞を受賞されています。 何か惹かれるものがあり、『蜩の記』に続いて読むことになりました。所謂、時代小説なのですが、とっても読みやすく昨夜から読み始め読了したのです。 心にキラリと輝く宝石のようなものが、この作品から受け取られるのは生きる意味について語られるからでしょうね。  感動作だと思います。滅多に泣かないおじさんが泣きましたから・・・。 お薦めです!

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2014/02/24

志しのある武士が篤き思いを持ち続けて初志貫徹、悪を懲らしめるという葉室麟のパターン。 同型の『蜩の記』が良すぎただけに荒さ、浅さが目に付く。 2014.2.24読了

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2014/02/13

俊英と謳われた豊後・羽根藩の伊吹櫂蔵は、狷介さゆえに役目をしくじりお役御免、今や“襤褸蔵”と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。前日、何事かを伝えにきた弟を無下に追い返していた櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から弟...

俊英と謳われた豊後・羽根藩の伊吹櫂蔵は、狷介さゆえに役目をしくじりお役御免、今や“襤褸蔵”と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。前日、何事かを伝えにきた弟を無下に追い返していた櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から弟と同じ新田開発奉行並として出仕を促された櫂蔵は、弟の無念を晴らすべく城に上がる決意を固めるが…。

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2014/01/15

死にたいほど、辛いことがあるのに生きねばならぬ…泣けます。 映画にならないかな〜 2014.1.15

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2013/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『蜩ノ記』が死の美学を追ったとしたら、『潮鳴り』は生の美学を追ったものだと思いました。 どん底に落ちた男がもう一度花を咲かそうと決意し、それを手助けする者もまたどん底をみた者達であり、己の姿を重ねて再び男が花を咲かせるのを夢見る。夢見るというより信じているのでしょう。 嘘はつかないことを信条としたお芳には涙が出ました。彼女は幸せだったと思います。「誇りに思う」そんな言葉を言ってもらえただけで生きてきた意味があるもの。 一気に読み終えました。心に染み入る本でした。

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2013/11/09

「落ちた花は二度と咲かぬ」という世の道理に抗ってやろう。「襤褸蔵」と呼ばれるまでに堕ちた男は再び花を咲かすことはできるのか? 豊後羽根藩の「伊吹櫂蔵」は役目をしくじりお役御免、「襤褸蔵」と呼ばれるまで落ちるところまで落ちた暮らし。義弟の死をきっかけに死ぬことではなく生きることを課...

「落ちた花は二度と咲かぬ」という世の道理に抗ってやろう。「襤褸蔵」と呼ばれるまでに堕ちた男は再び花を咲かすことはできるのか? 豊後羽根藩の「伊吹櫂蔵」は役目をしくじりお役御免、「襤褸蔵」と呼ばれるまで落ちるところまで落ちた暮らし。義弟の死をきっかけに死ぬことではなく生きることを課した再起の生き様。 「落ちた花はおのれをいとおしんでくれた胸の中に咲く」 葉室先生の本だと思わず手にとってしまうが、やはり文体が変わり、善悪がはっきりし、「秋月記」「橘花妙」「蜩の記」のような深みや清冽さが薄れている傾向は続いている。昔の葉室麟作品を知らなければいい本だとは思うが。

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2013/11/24

内容(「BOOK」データベースより) 俊英と謳われた豊後・羽根藩の伊吹櫂蔵は、狷介さゆえに役目をしくじりお役御免、今や“襤褸蔵”と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。前日、何事かを伝えにきた弟を無下に追い返していた櫂蔵は、死...

内容(「BOOK」データベースより) 俊英と謳われた豊後・羽根藩の伊吹櫂蔵は、狷介さゆえに役目をしくじりお役御免、今や“襤褸蔵”と呼ばれる無頼暮らし。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。前日、何事かを伝えにきた弟を無下に追い返していた櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から弟と同じ新田開発奉行並として出仕を促された櫂蔵は、弟の無念を晴らすべく城に上がる決意を固めるが…。

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