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蛇行する月 の商品レビュー

3.8

86件のお客様レビュー

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2017/10/28

高校の図書部で出会った女の子たち。 和菓子屋の職人と駆け落ちをして生きる順子をめぐり、何人かの女性視点で、それぞれの人生が短編的に進んで行く小説。 幸せとは何か? 順子は幸せなのか? 女の子をめぐるそれぞれの思いや関係性がリアリティがあり、おもしろかった。 独特の世界観だけど...

高校の図書部で出会った女の子たち。 和菓子屋の職人と駆け落ちをして生きる順子をめぐり、何人かの女性視点で、それぞれの人生が短編的に進んで行く小説。 幸せとは何か? 順子は幸せなのか? 女の子をめぐるそれぞれの思いや関係性がリアリティがあり、おもしろかった。 独特の世界観だけど、気軽に読める。

Posted byブクログ

2016/12/24

+++ 人生の岐路に立つ六人の女の運命を変えたのは、ひとりの女の“幸せ”だった。―道立湿原高校を卒業したその年の冬、図書部の仲間だった順子から電話がかかってきた。二十も年上の職人と駆け落ちすると聞き、清美は言葉を失う。故郷を捨て、極貧の生活を“幸せ”と言う順子に、悩みや孤独を抱え...

+++ 人生の岐路に立つ六人の女の運命を変えたのは、ひとりの女の“幸せ”だった。―道立湿原高校を卒業したその年の冬、図書部の仲間だった順子から電話がかかってきた。二十も年上の職人と駆け落ちすると聞き、清美は言葉を失う。故郷を捨て、極貧の生活を“幸せ”と言う順子に、悩みや孤独を抱え、北の大地でもがきながら生きる元部員たちは、引き寄せられていく―。彼女たちの“幸せ”はどこにあるのか? +++ 雪深い町の高校時代の図書部の仲間、という繋がりの女性たちと、その周囲の人々の物語である。彼女たちそれぞれの人生の中で、悩み迷い立ち止まる瞬間に、いつも思いが及ぶのは須賀順子というひとりの仲間なのである。勤め先の和菓子店の主である父親ほども歳の離れた男の子を身ごもり、逃げるように東京へ行き、いまはラーメン屋をやって貧しいながらもしあわせにやっているという。1984年から2009年まで、時代をたどりながら、それぞれ別の人物の視点で描かれるそれぞれの人生。だがその中にはいつも順子が出てくるのだった。それが、誰からもうらやまれるような暮らしをしているわけではない順子だというところが、しあわせの形ということについて考えさせられる。切なくてあたたかい一冊である。

Posted byブクログ

2016/12/22

この方の本ははじめて  同窓生の名前別の組み立てが年月の移り変わりと重なって読みやすかった  が 底辺に流れる暗さがしんどい

Posted byブクログ

2016/11/18

人の幸せはそれぞれで、しかしそれは簡単にはかれないものだから、例えば人と比べて優越感に浸って幸せと錯覚する。 生きていく上で誰もが持っていそうな脆い部分が、個人的に共感を呼んだ。そして、こんなことで悩んでいる自分が情けないと思わず、もっと悩んでいいんだと思った。 順子を中心に、...

人の幸せはそれぞれで、しかしそれは簡単にはかれないものだから、例えば人と比べて優越感に浸って幸せと錯覚する。 生きていく上で誰もが持っていそうな脆い部分が、個人的に共感を呼んだ。そして、こんなことで悩んでいる自分が情けないと思わず、もっと悩んでいいんだと思った。 順子を中心に、同級生や周りの人物の幸せとはを書いていく作品。 全体的に暗く湿っていましたが、順子と輝のまっすぐさとクライマックスに★+1でした。 いくつかハッとした部分を。 ・この時期の忙しさを楽しむ。 ・今はその場所でうだうだ楽しむ。 ・自分の役回りを知っている。 ・みんな自分で選んで自分で決めてる。

Posted byブクログ

2016/07/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

この著者の小説初めて読む。 高校時代の女子の図書部員係りのその後の人生にひとコマを描く。その全編に登場するのが和菓子屋でアルバイトしていた時の20歳以上年上の店主と駆け落ちして、東京でしけたらーめん屋を開いてる順子。 すごい読みやすかった。 でも、どの人にも感情移入できなかった。 しいて言えば看護師で独身の直子かな…。 髪も肌もぼろぼろで、よれよれのTシャツきて、余命わずかで、でも息子に角膜移植をしてあげらるのを喜びとしていて がりがりの体だけど瞳は輝いてるって。この順子がこの中では核になっているんだけど…。 多分、もう読まないと思う。

Posted byブクログ

2016/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結局誰が一番幸せなんだろう。 そんなことを考えさせられた。 とりあえず、この人が描く北海道は、暗い。

Posted byブクログ

2016/09/21

人生の岐路に立つ六人の女の運命を変えたのは、ひとりの女の“幸せ”だった。 桜木柴乃さん『ラブレス』で泣かされて 2冊目でしたが、『蛇行する月』も好きだなぁ。 『順子、幸せなんだね。』 『もちろん』

Posted byブクログ

2016/06/28

この作家の話はいつも暗いし不倫も多いし 読んでアガルものではないのだけど、 今回は最後、ちょっと良かった。 夫と子供が元気なのが主婦の幸せ、 そう理解して良かったんだよね? 作中では不倫の関係ではあるけど・・・ もっと自分の身近な幸せに感謝しよう。 今の自分に響きました。 ...

この作家の話はいつも暗いし不倫も多いし 読んでアガルものではないのだけど、 今回は最後、ちょっと良かった。 夫と子供が元気なのが主婦の幸せ、 そう理解して良かったんだよね? 作中では不倫の関係ではあるけど・・・ もっと自分の身近な幸せに感謝しよう。 今の自分に響きました。 ありがとう。

Posted byブクログ

2016/06/05

2016/06/04 幸せって何。 私がこれから選ぶ道を、私はちゃんと幸せだと自信を持って言えるのだろうか。

Posted byブクログ

2015/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

釧路のかつての女子高生達のその後を年ごとに描いた短編集。ある一人を軸にしながらその人は一人称では書かないのが面白かった。

Posted byブクログ