蛇行する月 の商品レビュー
昭和のテレビドラマで、(きのう かなしべつで)? というテレビドラマを思い出しました。雪と風がいつも背景にあった記憶があります。先般テレビ番組に出演されておられた桜木さんのお話と重なるところもあり、興味深いものがありました。
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幸せは他人ではなく自分の心が決めるということ。女性ならではの世界観も面白かった。あーあるあるってやつ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校の図書部員の女の子たち四人のそれぞれの話。その彼女たちに関わる大人の女二人の話の6章が描かれている。好きになった高校の先生に告白し問題になった順子は他の女の子たちの幸せの尺度を押し測っているような、気遣うような思いを馳せながらの連作で話がまとまっていきます。 あらためて著者の女の心の襞、心理を突く文才に感心してしまいました。きれいごとだけじゃないこの世を描きながら誰も見捨てないところが胸を打ちました。
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45:★4.5。読み終えて、ものすごく苦しかった。女であること、女友達、友達づきあい、そのままならなさと、ままならないがゆえに、まっすぐであることを貫いた順子に対する視線はきつい。それが嫉妬なんだろうけど、嫉妬だって認めたくないから、駆け落ちして籍も入れずに子供を産み育ててる順子...
45:★4.5。読み終えて、ものすごく苦しかった。女であること、女友達、友達づきあい、そのままならなさと、ままならないがゆえに、まっすぐであることを貫いた順子に対する視線はきつい。それが嫉妬なんだろうけど、嫉妬だって認めたくないから、駆け落ちして籍も入れずに子供を産み育ててる順子を「下」に見て、順子よりは「幸せ」になろう、幸せであろうとする。 それを傍から見るとあまりに滑稽でおぞましいんだけど、同じ女としてすごくわかる気がする。女子同士で会うときは、男子まじりの時よりずっと身づくろいに気を配るし、自分は自分と割り切っているつもりでも、自分の暮らしを他の人と比べたくなる=比べて安心したくなる。 最後の直子パートで救われた気分。いや、これはすごかった。気持ちいい話じゃないけど、すごかった。読んでよかった。
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自分の役回りを理解していると、そうそう大きな間違いをしなくて済むんですよ 「順子、幸せなんだね」 「もちろん」
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釧路の高校で同じ図書部だった清美、桃子、美菜恵、直子と、就職先の和菓子の主人と駆け落ちした順子、順子の母静江、駆け落ちされた妻弥生がそれぞれ主人公になる連作短編。 じっとりと不幸なイメージがつきまとうストーリーですが、最後は自分で何かにケリをつけるという感じで終わっているので、...
釧路の高校で同じ図書部だった清美、桃子、美菜恵、直子と、就職先の和菓子の主人と駆け落ちした順子、順子の母静江、駆け落ちされた妻弥生がそれぞれ主人公になる連作短編。 じっとりと不幸なイメージがつきまとうストーリーですが、最後は自分で何かにケリをつけるという感じで終わっているので、それぞれの未来を応援したくなります。 各章で駆け落ちした順子のその後が描かれていますが、貧しいながらもずっと笑顔で幸せで、最後は余命数ヶ月の命になりながらも、大切な一人息子のことを思いその幸せを願っている。 何が幸せで何が不幸か、人それぞれということでしょう。
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こういう流れの短編はすごく好きだし、この作品は面白かった。それぞれの幸せの形があり、他の人には見えない幸福が有るんだなと感じた。とても幸せには思えないのに。
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6人の女性についての短編集。同じ高校の部活仲間4人の卒業後と関係者、とでも言っておこう。 桜木作品には市井の人のぞっとする日常を描いていて、普通の人って括りはありえない。
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良いんだけど、とにかく心が暗〜くなる作品だった。。。 背負っている過去が、皆が皆哀しすぎる。 静江の年老いて金も頼れる人もなく、体を痛めながら一人スーパーで働いている姿なんてあまりにも哀しい。。 作品の善し悪しではなく、気が重くなってしまい再読する気が進まないのでこの評価となりま...
良いんだけど、とにかく心が暗〜くなる作品だった。。。 背負っている過去が、皆が皆哀しすぎる。 静江の年老いて金も頼れる人もなく、体を痛めながら一人スーパーで働いている姿なんてあまりにも哀しい。。 作品の善し悪しではなく、気が重くなってしまい再読する気が進まないのでこの評価となりました。
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