だから荒野 の商品レビュー
2人の息子と旦那さんに嫌気がさして、自分の誕生日に車で家出した主人公の主婦。車で向かう道中で色んな出来事が起こる。最後どうなるの?と大急ぎで読み終えた。またこんなお話でと人に話したい。面白かった。
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ドラマ化されてたこともあり、ちょっと読んでみました。 桐野さんらしくない感じですね。 「OUT」とか「グロテスク」のイメージが強すぎたのか、予想とは全く違ってました。 これは、ハッピーエンドって言っていいのか??
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家族という人の集まりがいかに難しいものか、同じ人が家族に対してと他人にたいするのでは対処が全く違う。これもそれぞれが生きていくための 処世術ということでしょうか?誰にたいしても同じ態度でいるということは難しい。でも、なるべく同じ姿勢でいられるように生きていきたい。
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久しぶりに読んだ桐野作品。私にとって桐野作品のキーワードは「容赦ない」なのだけれど、本作は意外にも「優しい」。どうした桐野?主婦の家出という奥田英朗的シチュエーションに、ときどき三浦しをんテイストが見える文体。本作はパロディか、はたまた何かの実験かとうがった見方もしたくなるが、単...
久しぶりに読んだ桐野作品。私にとって桐野作品のキーワードは「容赦ない」なのだけれど、本作は意外にも「優しい」。どうした桐野?主婦の家出という奥田英朗的シチュエーションに、ときどき三浦しをんテイストが見える文体。本作はパロディか、はたまた何かの実験かとうがった見方もしたくなるが、単なるマーケティングの一環かも。個人的には映画「テルマ&ルイーズ」の日本版を期待したんだけどな。そんなことでは社会で通用しないぞ!みたいな。
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目じりの笑い皺が深くなったかもしれない、口角も下がった気がする、ほうれい線が目立つのはそのせいだろう。。まるで自分が描かれているようで物語に入っていけた。無鉄砲で世間知らずなのにブレない自分を持った主人公・森村朋美。共感はこれっぽっちもできなかったけれど、遠くから応援したくなる、...
目じりの笑い皺が深くなったかもしれない、口角も下がった気がする、ほうれい線が目立つのはそのせいだろう。。まるで自分が描かれているようで物語に入っていけた。無鉄砲で世間知らずなのにブレない自分を持った主人公・森村朋美。共感はこれっぽっちもできなかったけれど、遠くから応援したくなる、そんな人物が描かれていました。
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家庭を捨てて逃げた妻と逃げられた夫の物語。 妻が出奔するまでは妻に共感できましたが、その後の行き当たりばったり、ハプニングに対する焦燥感の無さにはぶっ飛び過ぎて付いていけませんでした。 一方、夫の方はダメダメぶりがこれでもかと描かれて、さすがに自分はここまでではないなと安堵しました。 主人公の妻が家庭に対する不満感や世間体を気にするところはリアリティがあり、家庭に不満を持つ女性読者の代わりになって胸がすくような行動をしているような気がしました。 ラストは破滅的な展開ではなかったので、桐野作品としては物足りないですが、主夫としてはホッとしました。 いずれにしろ夫、息子の男性陣は本作の騒動を通じても全く変化しなさそうですが、彼女が家庭をかき回せ続ければ荒野を耕すような行動となり、彼らも徐々に変わっていき、荒野となった家庭が沃野になるかもしれないと期待したいです。
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桐野夏生といえば毒なイメージがあったので展開にドキドキしながら読んだけど、以外に平和に終了。 どんな人生も、100点の人生はない。 でも自分の採点よりは他人の方がいい点数つけてくれるのかもよ。その逆のパターンもあるかもしれないけど。 結局自分がどう受け止めるかということ。自分がい...
桐野夏生といえば毒なイメージがあったので展開にドキドキしながら読んだけど、以外に平和に終了。 どんな人生も、100点の人生はない。 でも自分の採点よりは他人の方がいい点数つけてくれるのかもよ。その逆のパターンもあるかもしれないけど。 結局自分がどう受け止めるかということ。自分がいいならそれでいいし、嫌なら嫌なんだ。 浩光は本当にバカで、でもなんか憎めないところもあって、、、 でもみんなに見捨てられる前に気付いてほしい!(笑)
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冷たい夫と二人の息子に愛想をつかした主人公が、車ひとつで家を出る話。(実際には主人公も自分に甘いんだけど) 道中売春婦と間違えられたり、サービスエリアで困っている女性を助けたら車を盗まれたりする。 最終的に、戦争体験を語る仕事をしている立派な森岡老人と助手?の亀田の車にひろわれて、森岡老人宅離れに住むことになる。 見つからない亀田の連絡先、年金の口座から引き落とされるはずの公共料金の滞りなど、不穏な気配を感じる中、「やりなおしたい」とやって来たネット中毒の次男だが、数日たつとすぐに「うぜえ」を連発するように。 自分だけが祖父の葬式にでていて原爆から逃れた時、「自分は幸運だ」と感じてしまった森岡老人の気持ち。そしてその為に、自分は一生一人で生きていくのだと決意した森岡老人。すごいなあ。 10才の時に5ヶ月の妹に氷枕を適当に作って肺炎にかからせ、その妹が死の縁で大人のような一筋の涙を流して死んでいったという描写もすごかった。 それにしても亀田は、最初からだます気だったのだろうか。 飲み屋の千春を狙っていた旦那だが、実際にはいつも店の端にいた男が千春の旦那だったのは笑った。
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ぐいぐい読まされた感じ。 あああああ! このダンナの腹だたしいことったら!! 息子達、しばき倒したくなる!! 主人公、も少し考えようよぅ(泣 と キャラ読み派としては途中で放り投げたくなるような人物しか出てこない。 なのに、一気読み。 桐野マジック。 * * * * * ちな...
ぐいぐい読まされた感じ。 あああああ! このダンナの腹だたしいことったら!! 息子達、しばき倒したくなる!! 主人公、も少し考えようよぅ(泣 と キャラ読み派としては途中で放り投げたくなるような人物しか出てこない。 なのに、一気読み。 桐野マジック。 * * * * * ちなみに 立山は長崎市民たる私でも ひょいひょい登れる坂じゃないよ。
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どっちが悪いとは言い切れないような夫婦。勝手に見える息子たちが結構母親も父親もしっかり見ていることに感心。そして息子たちは柔軟に変わっていく可能性があるんだなと思った。その息子たちによって親が成長しているような気がする。そして、まだらボケしているようで人の本質を見ている老人。彼の言葉に朋美は動かされたんだよね。 なお、戦争体験は、それこそ自分も聞いたことの無い内容で、嗚咽しそうになった。 それにしても車を盗むヤツや大学院生を語るヤツ。許せないけれど小説のスパイスか・・・。 最初から最後まで、お金を結構使いまくるのに驚いた。こういうところは稼いだことが無い人の場当たり的な考えなのか、何とかなるさの猛々しさなのか、私には無い感覚。少しパートに出ても続かない、というのは夫に非難されてもしょうがない感じもする。 この家は母親も父親もいなければ成立しない家だ。この家出の結果、何かは変わるが誰もがパーフェクトにはなれないと思う。それでもこの1ヶ月で少し、見えてきたものはあるのかも。 働いている者としては、旦那の気持ちもわかりつつ、働きながら主婦業もしっかりやっていたうちの母親を見るとやっぱり母親の気持ちの方がわかったり。 非常に、面白かった。ドラマ見たかったー!
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