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武士道 の商品レビュー

4.5

8件のお客様レビュー

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2024/08/31

今の日本人が忘れかけている精神、武士道。その全てを現代に適用することはできませんが、今だからこそ学ぶべき点が多くあると思いました。

Posted byブクログ

2024/06/15

<読み始めた背景> 最近話題になったディズニー作品の『SHOUGUN 将軍』きっかけで、「武士道」とは何なのか。当時大事にされていた考え方や価値観はどのようなものなのか気になり読み始めました。 <内容>  本著は、1899年に新渡戸稲造が英文で出版したものを翻訳して出版された本...

<読み始めた背景> 最近話題になったディズニー作品の『SHOUGUN 将軍』きっかけで、「武士道」とは何なのか。当時大事にされていた考え方や価値観はどのようなものなのか気になり読み始めました。 <内容>  本著は、1899年に新渡戸稲造が英文で出版したものを翻訳して出版された本です。  西欧の騎士道やキリスト教、儒教や陽明学など他の宗教の教義や行動規範とを比較しながら武士道の根源と封建制度との関わり、そして日本社会に及ぼした影響などが書かれています。 <特徴(少しネタバレ)>  この本は1世紀以上前に書かれた英語原文を翻訳しているため、少々古い言葉や難しい単語が使われています。それを調べながら読み進んでいく煩わしさは少しありますが、武士道が残っている時代の言葉を知ることのできる良い機会ともなりました。  この本を読んで一番印象的だった言葉は「知識のための知識を拒絶する」です。実行を重んじるということをよく表している言葉であると同時に、本を読んでいるだけでは当時の「武士道」を完全に理解したとはいえないということも突きつけられた一文でした。 <読んでから> 『SHOUGUN 将軍』きっかけで読み始めた本著ですが、結論「武士道」の本髄は理解できたとはいえないと思います。知識や情報がすぐ手に入る現代で、「知識のための知識を拒絶する」という言葉は戒めのように感じることができるからです。 本を読んで満足せず、これからの行動に活かし続けていきたいと思います。

Posted byブクログ

2024/05/17

序文で読んだ内容で刺さった箇所が僕には十分だった。ベルギーのラヴレー氏との会話が宗教の話題に及んだ。「あなた方の学校では宗教教育というものがない、とおっしゃるのですか」と尋ねられた。私が「ありません」という返事をすると、氏は驚きのあまり突然歩みをとめられた。そして容易に忘れがたい...

序文で読んだ内容で刺さった箇所が僕には十分だった。ベルギーのラヴレー氏との会話が宗教の話題に及んだ。「あなた方の学校では宗教教育というものがない、とおっしゃるのですか」と尋ねられた。私が「ありません」という返事をすると、氏は驚きのあまり突然歩みをとめられた。そして容易に忘れがたい声で、「宗教がないとは。一体あなた方はどのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか」と繰り返された。 これを読んで日本人である自分の大学で一単位だけ学んだキリスト教学の判定が良であったことを思い出した。 最近この国では宗教がさまざま現れて、寧ろ超えられないと感じる。 武士道からだ著者が学んだことをこれから暇暇に呼んでいこうと思う。序文だけで自分の気になっていたことが書かれていて感想文まで書いてしまった。再度読み終わったら書き直しするのかもしれないがここまで読んでくださりありがとうございます。

Posted byブクログ

2021/09/09

2021/09/09 道徳が価値をなさなくなった、などと耳にすることがある。果たしてそうだろうか、と考え直す契機となる一冊だ。 新渡戸稲造が生きた時代は、現代同様に大きな荒波に揉まれるような状況にあった。そんな中で彼は「武士道」について、多様な西洋思想と比較しながら検討した。 訳...

2021/09/09 道徳が価値をなさなくなった、などと耳にすることがある。果たしてそうだろうか、と考え直す契機となる一冊だ。 新渡戸稲造が生きた時代は、現代同様に大きな荒波に揉まれるような状況にあった。そんな中で彼は「武士道」について、多様な西洋思想と比較しながら検討した。 訳版ということもあり、内容も噛み砕かれてあって理解し易い作りだった。そもそもの構造がロジカルで、違和感を感じない。 この一冊を読み、「自身が何に価値を置くか、考え続ける」ことが重要だと思った。脈々と流れる大和魂は現代においては、ただの役立たずかもしれない。だが、その中から学ぶべきことがあるのも事実だろう。

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2021/05/09

日本人の精神性や美学は武士道にもとづいていることを知ることができます。多岐にわたる引用や宗教学的な分析は明治時代に書かれたとは信じられないくらい示唆に富みます。 自分の国を知ることは、自分の自己を知るために不可欠。自分を知るための一冊。

Posted byブクログ

2020/11/05

新渡戸稲造氏の名著「武士道」を読了。 吉田松陰氏が言ったように、日本人には大和魂があり、これからも受け継がれていくということ。 どんなに優秀な装備も、自己の崇高な精神なくして、これ意味なし。 自分にとっての武士道である、「感謝の気持ちを持つこと、何事にも諦めることなく取り組...

新渡戸稲造氏の名著「武士道」を読了。 吉田松陰氏が言ったように、日本人には大和魂があり、これからも受け継がれていくということ。 どんなに優秀な装備も、自己の崇高な精神なくして、これ意味なし。 自分にとっての武士道である、「感謝の気持ちを持つこと、何事にも諦めることなく取り組む」を大切にしていきたい。 そして後世に武士道を繋いでいきたい。

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2019/02/19

新渡戸稲造の豊かな知識に、まず驚かされる。 今のように、スマホがあれば調べたいことがすぐにヒットする時代ではない。明治から大正にかけてのあの時代で、縦にも(時系的に)横にも(地理的に)ここまで博識な人はいただろうか。 さまざまな事例を挙げて、キリスト教や騎士道などと比較しながら...

新渡戸稲造の豊かな知識に、まず驚かされる。 今のように、スマホがあれば調べたいことがすぐにヒットする時代ではない。明治から大正にかけてのあの時代で、縦にも(時系的に)横にも(地理的に)ここまで博識な人はいただろうか。 さまざまな事例を挙げて、キリスト教や騎士道などと比較しながら武士道について説明しているのだが、とにかくわかりやすい。日本人特有の感性や価値観、生き方には当然今のわたしたちにも通じるものがあり、納得できた。 新渡戸稲造は最後に、武士は居なくなっても、その精神は消えないだろうと思っていたはずである。そして今、私たちの道徳的観念としてきちんと武士道は根付いているのだと思った。 ただ、忘れられつつあるのも事実だ。 今を生きるわたしたちが、日本人に根付いてきた武士道を思い起こさなれけばならない。未来の日本のために。

Posted byブクログ

2015/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

武士道は中学生の頃に一度読んだがよく理解できなかった。 ので、十数年ぶりに再読するためにこちらを購入した。 非常に読みやすく、今回はとりあえず理解できた(はず)。 武士道はすばらしく美しい構造を持っているが、 これを現代で貫こうとするのはやはり困難である。 単純で稚拙な感想かもしれないけど、 むしろせっかく現代を生きているのだから 西洋的思考とこの武士道感覚をうまく混ぜ合わせ、 それを自身の言動に反映させたいと思った。 個人的には「礼」についての記述が好きだった。 「礼儀は慈愛と謙遜という動機から生じ、他人の感情に対する優しい気持ちによってものごとを行うので、いつも優美な感受性として表われる。礼の必要条件とは、泣いている人とともに泣き、喜びにある人とともに喜ぶことである。」 そして、これに伴う炎天下での会話のエピソードは最も好きなところだ。

Posted byブクログ