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枝雀らくごの舞台裏 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/04/30

 ちょっと前に、同じ小佐田定雄さんによる「米朝らくごの舞台裏」を読んだのですが、さすがに落語作家だけあって噺の機微にも精通しているうえに、米朝師匠とも親しかった小佐田さんの解説はとても興味深いものがありました。  ということで、今度は私の大好きな噺家さん「二代目桂枝雀」師匠をとり...

 ちょっと前に、同じ小佐田定雄さんによる「米朝らくごの舞台裏」を読んだのですが、さすがに落語作家だけあって噺の機微にも精通しているうえに、米朝師匠とも親しかった小佐田さんの解説はとても興味深いものがありました。  ということで、今度は私の大好きな噺家さん「二代目桂枝雀」師匠をとりあげた著作を読んでみることにしました。  こちらの本でも、枝雀師匠の座付作者でもあった小佐田さんならではのとっておきのエピソードが満載でした。

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2021/11/15

小佐田定雄先生の、桂枝雀落語案内。「枝雀落語のなにを聞けばいいのか」というリストであり、桂枝雀の芸道、落語理論、プライベートの顔など、小佐田先生が身近で見聞きしたエピソード満載の、上方落語初心者からマニアまで読んで損はない一冊。 私自身は、一度だけ枝雀さんの高座を聞いたことがある...

小佐田定雄先生の、桂枝雀落語案内。「枝雀落語のなにを聞けばいいのか」というリストであり、桂枝雀の芸道、落語理論、プライベートの顔など、小佐田先生が身近で見聞きしたエピソード満載の、上方落語初心者からマニアまで読んで損はない一冊。 私自身は、一度だけ枝雀さんの高座を聞いたことがある。茨木市のライオンズクラブ主催の落語会で、その時にかかったのが、たぶん、「つる」と「夏の医者」。とにかく爆笑したことしか覚えていない。今となっては貴重な体験です。 枝雀落語というのは、決してスタンダードではない、という気はしています。スタンダードはいわゆる「四天王」を聞けばいいわけで・・・。枝雀落語が「枝雀落語」といわれる所以が、この本を読んで少しわかったような気がします。でも、枝雀落語、理屈抜きに面白いし、やっぱり大好きです。

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2019/05/19

桂枝雀に新作落語の『幽霊の辻』を送ったことから落語作家の道に進み、長く枝雀のために創作をおこなってきた著者が、枝雀にまつわるさまざまなエピソードを紹介しつつ、48の演目について解説している本です。 本書で著者は、「枝雀さん」という呼称を用いて、枝雀のひととなりを示す数々のエピソ...

桂枝雀に新作落語の『幽霊の辻』を送ったことから落語作家の道に進み、長く枝雀のために創作をおこなってきた著者が、枝雀にまつわるさまざまなエピソードを紹介しつつ、48の演目について解説している本です。 本書で著者は、「枝雀さん」という呼称を用いて、枝雀のひととなりを示す数々のエピソードを語っています。「いつまでも若造と思っていた私も還暦を超え、枝雀さんの年齢を追い越してしまった」と「まえがき」に書かれており、あらためて著者の思い出のなかで、枝雀の温かい人柄が結晶化されていったのではないかと感じさせられます。 巻末には枝雀の作品案内も付されており、枝雀の落語に興味をもったひとにとっては格好の手引きになるのではないかと思います。

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2014/01/07

桂枝雀師のエピソードがふんだんに盛り込まれた良本。枝雀師の演目毎に関連する舞台裏話が語られる。深く考えさせられる芸談や落語論にまつわるエピソードもかなり多いが、あからさまな批評者としての視点ではなく、同行者である座付け作者としての視点から語られているので、その他の人柄を表わすエピ...

桂枝雀師のエピソードがふんだんに盛り込まれた良本。枝雀師の演目毎に関連する舞台裏話が語られる。深く考えさせられる芸談や落語論にまつわるエピソードもかなり多いが、あからさまな批評者としての視点ではなく、同行者である座付け作者としての視点から語られているので、その他の人柄を表わすエピソードと同じようにストレートに枝雀に対する愛情が伝わってくる。読み進める各節毎に故人の様々な表情を思い浮かべて思わず頬が緩んでいる自分に気づく。枝雀師の発言の書き写しがいかにもという感じで、これも著者ならでは。

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2013/12/27

枝雀さんの 高座 が 蘇ってきます まるで そのまま 枝雀さんの声を まるで そのまま 枝雀さんの あの「動き」を 目の当たりにしているような そして その上に まるで 下座に いるような まるで 枝雀さんの肉声を 聴いているような 枝雀さんと一緒に「落語」を創ってこられた 小...

枝雀さんの 高座 が 蘇ってきます まるで そのまま 枝雀さんの声を まるで そのまま 枝雀さんの あの「動き」を 目の当たりにしているような そして その上に まるで 下座に いるような まるで 枝雀さんの肉声を 聴いているような 枝雀さんと一緒に「落語」を創ってこられた 小佐田さんだからこそのエピソードが満載 改めて 不出生の「噺家」さんだったのだ と 改めて 思わせられました

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2016/01/31

落語に生き落語に殉じた方でした。上方落語に枝雀さん、江戸落語に志ん朝さんがまだ生きていれば、どんな枯れた落語を演じたか、見てみたかったです。

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