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図書館の魔女(上) の商品レビュー

4

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2017/03/04

初めは多分に状況説明などで物語がゆっくりと展開していたが,陰謀は水面下で着々と進み,後半の種明かしとともに,マツリカとキリヒトの関係も少しずつ変化し,ほんとうにどうなるのか下巻が楽しみ.

Posted byブクログ

2017/02/05

とにかく厚い、重い(物理的に)、手首が痛い(電車で立ちながら読むもんじゃない)。 描写が細かくてなかなか進まないなーと思っていたら、急にサクサク進む! いやぁ、おもしろい!

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2016/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一ノ谷の山里の少年キリヒトは、王宮からの求めに応じ、王宮の最奥に立つ「高い塔」の主に仕えるため出立する。 「高い塔」とは、大陸史上最古の図書館。その全ての蔵書を把握し、王宮にも絶大な発言力を持つという「図書館の魔女」は、いくつもの言語を読み解き限りない叡智を持ちながら、口がきけない、ごく幼い少女マツリカだった。 そしてキリヒトは、彼女のために手話を学んでいたが、文字を知らないのだった… 3.5センチにもなる久々の厚み、美しい装丁にワクワクして手に取った。 物語のはじめは、理屈がまさっているような文章が少しとっつきにくく頁がはかどらなかったけれど、最初の1センチくらいまでは助走のようなもの。 やがてマツリカとキリヒトがふたりだけのコミュニケーション方法を得てから、その結びつきが当たり前の生い立ちを持たないふたりの心をひらかせていくのに従って、面白くなってくる。 その後はぐいぐい物語が動きだす。 見かけはファンタジーだけれど、マツリカの洞察力は安楽椅子探偵のよう、キリヒトの動きはアクションもののよう、図書館の司書たちの活躍はスパイもののよう。 下巻が楽しみ。

Posted byブクログ

2016/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやあ、おもしろかった。 前々から気になってはいたんだが、なんか厚さと表紙のおどろおどろしさにホラーっぽいのかと思い手がでなかったんだが、どーも文庫のが売れているので、思いきって手にとる。 と、本格ファンタジーで、おお、こーゆー話だったんかあっと。 とある山中の集落で暮らす少年が、その村を出るところから話は始まる。 彼、キリヒトが連れて行かれた都で、出会った少女こそ表題の図書館の魔女、その人であった。 何代にも渡って隠然とした力を持ち続けてきた高い塔の長、 先代タイキからその地位を移譲されたのはキリヒトにしてまだ少女と思わせたマツリカ。 彼女がキリヒトに求めたのは彼女の声となること。 膨大な知識とそれらを繋ぐ術を持つ彼女にはそれを伝える術を持たなかったのだ。 とまあ、こんな感じのボーイミーツガールで物語が始まるわけですが、まず、手話がここまでコミュニケーションのメインとして使われたファンタジーって私が知ってるのではこれが初めてだなあっと。 傲岸不遜な小さな少女と、控え目ではあるけれども、 聡く、芯のある少年。いいわあ、ツボだわ~。 段々と信頼関係を強くしていく2人の様子を微笑ましく見守っていたんだが、 高い塔という立場がそれだけで終わらせるわけもなく、 なにやらキナ臭いことが起こり始めて・・・ で、いきなりの急襲にでてきたのがなんか巨人!?ええ?そーゆーのもアリなんだ?指輪物語でのトロル的なやつですか~~~!! っと思っていたらキリヒトが撃退。 準備ができていたのは1人だけだった。 という一文がめっちゃ印象的でしたねー。 あ、そうそう印象的といえば、目次が全て、その段の最初の一文そのまんま、とゆーのがなかなか面白い趣向だなあっと。同じ文だけど、字体が違うだけでなんか違う感じもするのがおもしろいよなあ。 キリヒトの正体について、それぞれの感情が湧くところは、なんだかみんなが人間っぽくて結構好き。 ああ、でも確かに、殺す前のキリヒトの笑みにはぎゅっとなっちゃいますよねえ。 さて、対立鮮明化してきた中、図書館は紛争を回避することができるのか?マツリカはキリヒトの出について ハルカゼに調べさせるみたいだが、そこからまた何かでてくるのか? 気になること満載で下巻に続く。

Posted byブクログ

2016/10/24

キリヒトが山からおりて図書館の魔女のもとに仕える。政治的な陰謀うずまく。 はじめひとつひとつが深くもぐるから話の流れがどこに向かうのかみえなかったけれど全体でおもしろい。 C0093

Posted byブクログ

2016/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

様々な人の私欲が絡み合って、陰謀がんでい進く渦巻く話がとても好き。 「書物の価値にはその書物により、また読む人により自ずと軽重がある 」 「手話は「声の代替物」ではない」 「その人固有の自由の発露は選ばなかったことにある。人は、何を選ばなかったか、それによってのみ他ならぬ自分を顕わしている」など、なるほどと思うことが多かった。 新しい手話を作る過程に高揚感。キリヒトの正体に対するイラムの反応のところが面白かった。 早く下巻も読もう。

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2016/08/28

大満足の本。上巻なので これからいろんな事が動いていくのだろうけれど ファンタジーというジャンルにはあてはまらない気がする。言葉 言語学に関する蘊蓄がふんだんに入る所は まるで京極さんの本を読んでる感じ。私は京極さんも好きなので特に気に入った。読んでいると 自分が本の中に入り込ん...

大満足の本。上巻なので これからいろんな事が動いていくのだろうけれど ファンタジーというジャンルにはあてはまらない気がする。言葉 言語学に関する蘊蓄がふんだんに入る所は まるで京極さんの本を読んでる感じ。私は京極さんも好きなので特に気に入った。読んでいると 自分が本の中に入り込んで 登場人物達の様子をそばで眺めているような..それくらい私には はまり込んでいける本でした。下巻を読むのがとても楽しみ♪

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2016/06/16

トールキンの指輪物語に匹敵する物語だという、友人評につられて読み始めた。 確かに、これだけの厚さの書籍(まだ上巻だけというのに)を飽きることなく一気に読める作品であるということは、それなりに面白いと言わざるを得ない。 しかし、指輪物語を念頭に置いてしまったので、世界と時間の広...

トールキンの指輪物語に匹敵する物語だという、友人評につられて読み始めた。 確かに、これだけの厚さの書籍(まだ上巻だけというのに)を飽きることなく一気に読める作品であるということは、それなりに面白いと言わざるを得ない。 しかし、指輪物語を念頭に置いてしまったので、世界と時間の広がりに物足りなさを感じてしまった。 上巻の終章にさしかかった段階で、新しい事実と展開が現れてきたので、これからの広がりに超絶期待しつつ、上巻を読み終わった時点での感想は、下巻については他の宿題本を読み終わってから読もうという程度。 後半に期待。

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2016/06/15

持ち歩くには重かった~。 が、面白かった。 けど、言葉とは・・・とか、周辺の歴史に関しては、ななめ読みしてしまいました。 でも、また読むか、と言われると微妙なところなので、☆4つに限りになく近い☆3つかな。 とはいえ、ファンタジーの域を超えていて引き込まれました。

Posted byブクログ

2016/04/14

とりあえず上巻読了。普段、あんまりファンタジーモノは読まないせいか、最初の100ページくらいまでは世界観を把握するのに精一杯で、ちょっと読み進め辛かった。でも、その辺からページを捲る手が止まらない。ファンタジーとは言えど、言葉の成り立ちとか我々の世界の言語に通ずるもので、説明描写...

とりあえず上巻読了。普段、あんまりファンタジーモノは読まないせいか、最初の100ページくらいまでは世界観を把握するのに精一杯で、ちょっと読み進め辛かった。でも、その辺からページを捲る手が止まらない。ファンタジーとは言えど、言葉の成り立ちとか我々の世界の言語に通ずるもので、説明描写も大いに興味深く読める。 上巻の終盤、キリヒトの正体が明らかになってからドキドキが止まらなくて、、、早く下巻読みたい!!

Posted byブクログ