1,800円以上の注文で送料無料

図書館の魔女(上) の商品レビュー

4

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2010年。第45回。 架空の世界の地図があればファンタジー。高い塔の図書館に少女が住む。魔女と呼ばれているマツリカ。何やら訓練を受けたキリヒトがそこにやってくる。 国をめぐる陰謀。ミツクビ。 前巻はキリヒトの正体がわかるまで。 作者、言語学者らしい。

Posted byブクログ

2021/12/19

最初はなかなか世界にはいれず、言葉や設定が難しすぎて飽き飽きしました… 中盤以降権謀術数がうずまく世界が面白くなってきましたが、頭をすごく使うので、読むのが疲れます

Posted byブクログ

2021/06/13

先月、通勤読書で読んで面白かったもの。 守り人シリーズみたいな硬派な雰囲気の、骨太なファンタジーだった。 作者が言語学の学者なもんで、言葉に関する論議がアホほど並べたてられて読むスピードが落ちる。すかすかの文庫なら通勤片道30分で90ページくらい読むけど、これは70ページが限界...

先月、通勤読書で読んで面白かったもの。 守り人シリーズみたいな硬派な雰囲気の、骨太なファンタジーだった。 作者が言語学の学者なもんで、言葉に関する論議がアホほど並べたてられて読むスピードが落ちる。すかすかの文庫なら通勤片道30分で90ページくらい読むけど、これは70ページが限界でした。 が、面白い。活字中毒で図書館好きなら間違いなく楽しめる。 骨格はボーイミーツガールだけど政治に軍事に○○(←ネタバレになるので伏字)に、とテーマがゴリゴリ(笑)

Posted byブクログ

2021/06/04

誰だかのお勧め本だったので読んでみました。 図書館で借りた時の本の分厚さにビックリ。 内容は政治的な事柄がわたしにはちょっと難しく、寝る前に読んでたら、もう進まないすすまない。 ですが話しのメインの2人、マツリカとキリヒトのやりとりは楽しく読ませてもらいました。

Posted byブクログ

2021/03/30

人物や風景の描写がもの凄く丁寧で詳細。それゆえにもの凄く長い。800頁近くあってそのほとんどがマツリカとキリヒトを中心とした図書館メンバーの日常シーン。あまりに何も起きないので途中まではキャラクター小説だと思って読んでいた。 見慣れない単語、言い回しが頻出し辞書調べは必須。日本語...

人物や風景の描写がもの凄く丁寧で詳細。それゆえにもの凄く長い。800頁近くあってそのほとんどがマツリカとキリヒトを中心とした図書館メンバーの日常シーン。あまりに何も起きないので途中まではキャラクター小説だと思って読んでいた。 見慣れない単語、言い回しが頻出し辞書調べは必須。日本語ってこんな種類あったんだなとアホなこと思うこと請け合い。そして読み終えた時には自身の言語能力の向上を実感できる、はず。 この作品のひとつ凄いのは、文中に出てくる単語は難解で馴染みのないものばかりなのに、人物や街の名前などはすんなりと入ってくる、覚えやすいものであるということ。上にあげたマツリカ、キリヒトもそうだし、ハルカゼ、キリンも日本人的感覚に沿っている。ニザマ、ウルハイ、ミツクビなんかも文字から受ける印象と実際のキャラクターとが見事に合致している。 あらすじにしたら割と退屈なストーリーを飽きずに読めたのは、作者のこの言語センスによるところが大きいのかもしれない。 ラストシーンが素晴らしい。これまでの丁寧すぎるほどに描かれた人物描写や設定は全てこのシーンのためにと思えるほどに、美しい。 読み終えた時に印象的なシーンがきちんと思い出せるのは、良い読書をした証拠だと、自分は思う。

Posted byブクログ

2021/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今日まで、なぜ、本書に出会えなかったのでしょうか? 学ぶとは? 考えるとは? 推理、ヒラメキや憶測、そんなレベルではなく、断片から知識を集結し考察する。真に学ぶ・考える事の大切さを再認識しました。 「学ぶこと」を実感させられました!  印象的なフレーズは:  ★文字は残り、書物は残り、図書館は残る。…。文字そのものは言葉ではない。  ◆あらゆることが文献に載っているという訳ではない。 ★固有の発露は選ばなかったことにある。人は、何を選ばなかったか、それによってのみ他ならぬ自分を顕している。 →後半に続きます。

Posted byブクログ

2020/03/10

本を好きな人は、絶対この本を好きになると断言できる。 マツリカの本の知識や、言語の知識など、たまらない。 策略が巡らされていく感じも、とてもかっこいい。知略戦。 長い。長い本だけど、『図書館の魔女』が持つ雰囲気にとりつかれる。 ほんとに本、言葉に対する慈しみに溢れている。 ...

本を好きな人は、絶対この本を好きになると断言できる。 マツリカの本の知識や、言語の知識など、たまらない。 策略が巡らされていく感じも、とてもかっこいい。知略戦。 長い。長い本だけど、『図書館の魔女』が持つ雰囲気にとりつかれる。 ほんとに本、言葉に対する慈しみに溢れている。 なんか好き、みたいな本。

Posted byブクログ

2019/12/09

向かい合っている相手とコミュニケーションを取るには言葉を使うのが一番簡単かもしれない! しかし、主人公は、言葉を発することができなくなった少女に対して、手話、あるいは別の方法でコミュニケーションを取ることを目指す。そこには当然、声で会話すること以上の困難さが待っていたが、その先に...

向かい合っている相手とコミュニケーションを取るには言葉を使うのが一番簡単かもしれない! しかし、主人公は、言葉を発することができなくなった少女に対して、手話、あるいは別の方法でコミュニケーションを取ることを目指す。そこには当然、声で会話すること以上の困難さが待っていたが、その先には言葉にできないほどの感動があった。

Posted byブクログ

2019/12/08

驚いた。こんな精密なファンタジーを書ける日本人がいたとは。 言葉とは、言語とは何なのか。作者が言語学をベースに持つためか、そんなことを考えられずにはいられない。専門知識を物語の中に落とし込む筆力が、この物語をより高質な、精度の高いものにしているように思う。 驚いた。

Posted byブクログ

2019/10/18

図書館の魔女である、声を持たぬ少女マツリカの手話通訳兼、図書館司書見習いとして山里から一ノ谷の高い塔に出仕した少年キリヒト。先輩司書のハルカゼやキリンに習い司書の仕事を務める傍ら、マツリカの手話通訳として常に彼女のそばに仕える。やがて一ノ谷とニザマの政争が表面化し、襲撃されたマツ...

図書館の魔女である、声を持たぬ少女マツリカの手話通訳兼、図書館司書見習いとして山里から一ノ谷の高い塔に出仕した少年キリヒト。先輩司書のハルカゼやキリンに習い司書の仕事を務める傍ら、マツリカの手話通訳として常に彼女のそばに仕える。やがて一ノ谷とニザマの政争が表面化し、襲撃されたマツリカの眼前でキリヒトのもう一つの任務が明らかになる。文章自体は本好きであればさして難解ではない。むしろ言語をスマートに操る筆者の言葉や文字を大切にする気持ちが伝わる。

Posted byブクログ