1,800円以上の注文で送料無料

リライト の商品レビュー

3.4

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2015/03/11

なるほど確かにこれはイヤミス。 すごくびっくり!とかそういうことではなくて、ホラー的理不尽感がある。犯人もそれっぽい人がそのままそうだしなあ…。 「10年前の物語」を綺麗な確固たるものとして認識する前に「あれ?叙述かな?」っていう気持ち悪い感じが途中から出てきてしまったので、もう...

なるほど確かにこれはイヤミス。 すごくびっくり!とかそういうことではなくて、ホラー的理不尽感がある。犯人もそれっぽい人がそのままそうだしなあ…。 「10年前の物語」を綺麗な確固たるものとして認識する前に「あれ?叙述かな?」っていう気持ち悪い感じが途中から出てきてしまったので、もうちょっとドラマチックになったのでは、と思うともったいない気もするけど、しかしその気持ち悪さこそがこの物語の最終目的地だったわけだからこれで…いいのか…。 うん。とりあえず面白かった。

Posted byブクログ

2015/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リライト=書き直す 面白かったー。確かに読後感の良い物ではないけれど。私、復讐モノは当然じゃん!ハラショー!って思っちゃう方なので、問題ない。最終的に悪意のなかった彼女が最も最悪な状況に陥る所はヒィィこれは耐えられん!と思いますが。リライト、リビジョン、リアクトで今の所3部作。4冊なの?楽しみ!でもこれ1冊で完結させているので読み易いですね。 ラベンダーの香りに往年の『時かけ』気分で読んでいると、なんだかキナ臭くなってきて、おろろ?とページを戻して『私』の不自然さに気付く。苗字と名前を組み合わせて再度読み進む。初めSF、だんだんミステリー、最終的にはホラーで漂流教室っていうビックリ本。パラドックスに関して破綻している所もあるけど(いや、序盤から破綻している気もするが)雨宮、好きだなあ。 彼がブサメンだったら問題なかったのにっていうのが最終的な感想である。ソコ大事。

Posted byブクログ

2014/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「イヤミス」って知っていますでしょうか? 一時期、ちょっと話題になったバズワードで「読んだ後にイヤな気分になるミステリ」のこと。 映画化もされた湊かなえさんの「告白」なんかが有名ですが、個人的にはイヤミスと聞くと、米沢穂信さんの「ボトルネック」の読後感は最悪だったなぁと思い出します。 今回、レビューしたい作品はイヤミスではなく、イヤSF(なんか良い呼び方が思いつかなかった……)な作品。 先日、観劇に神戸に行った折、ジュンク堂書店でウィンドウショッピングをしていると、この作品が目にふっと入ってきて、裏表紙でタイムトラベル物なうえ「SF史上最悪のパラドックスを描く」との煽りにやられた次第。 物語は2002年の夏。10年前からやってくる過去の”私”がとった行動をサポートするため、美雪は携帯電話を用意するのですが、その時刻になっても、10年前の自分はやってこないというタイムパラドックスから物語ははじまります。 なぜ、過去に確定しているはずの現在が異なってくるのか? そして、物語は1992年の夏に起こった出来事と、2002年の現在の美雪を交互に描くのですが……美雪の記憶と物語で語られる1992年の夏の”私”が異なってきます。過去が”リライト”されている? 読者はその疑問を持ちながら、1992年と2002年の物語を一気に読みふけることになります。 ……いやぁ、荒っぽい小説です。いわゆるライトノベルにあたる作品で、2311年からやって来た未来人・園田保彦(仮名)と、”私”のラブストーリーを軸にしたタイムトラベル物のSF作品の体を取って、発生したタイムパラドックスに迫るミステリ作品のように見せかけて、実はホラーを書きたいんじゃないかと思わせる作品。 過去がリライトされているのかも? と思わせる仕組みにワクワクしてグイグイと読み進めていくのですが、終盤に一気に物語の流れが予想もしない方向にねじ曲げられて、ラストでじわーっと「イヤな気持ち」にさせて閉じられてしまいます うわぁ、これはキツいわ……と思いながらも、読み終えたあとに続編、続々編があることを知って、翌日には続編の「リビジョン」、続々編の「リアクト」を購入しました。 正直な所、設定の稚拙さや文体の幼さなどに加えて、イヤなラストもあってなかなか人に薦めるのは難しいのですが、個人的には心の隙間にトゲを突き刺されたような「気になる作品」になりました。

Posted byブクログ

2014/08/14

SF というよりはタイム・パラドックスを主題にしたミステリ。謎解きに際して、ご都合主義が過ぎるように感じた。パラドックスにパラドックスを重ねており、結局のところこれでは何でもありになってしまう。

Posted byブクログ

2014/07/25

自分にはこれぐらいのSFがちょうどいい。 がんじがらめにならずに読み終えました。 内容は普通です。 Aランチよりはまずいけど、Bランチよりはちょっとおいしい。それぐらい。

Posted byブクログ

2014/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「SF史上最悪のパラドックス」という煽りを見て読んだが、まぁ、うーん。。。。 オチと構成ばかりに焦点が置かれていて、ドラマが描けていないのがなんともね。SF的要素を書きたいのであれば、もっと徹底して世界観と構造だけを描くことはできたはずだし、そうではなくて絶望感や青春と懐古が入り混じった物語が描きたいのであれば、もっと人物描写は増やすべきだったと思う。オマージュ元の『時かけ』シリーズがいずれもあれだけみずみずしい作品に仕上がっていることを考えると、尚更稚拙に見えてしまう。 当のSF要素とトリックにしても反則気味というか、タイムリープ要素だけではなくて「洗脳」などという万能の道具を組み入れてしまったら、それこそ何が起きてもおかしくない、筋の通らない話になってしまうだろうと。 具体的には友恵のいじめられっ子としての思いだとか、なぜそこまで保彦をモノにしようとしたのかだとか、そのへんの描写がなくて説得力に欠ける。中心に据えていた美雪に関しても、結局物語装置の一端でしかなかったの?と。雑かなぁ、ちょっと。

Posted byブクログ

2014/06/26

タイムスリップものは作者の俺の考えたルールでどうにでもなるから 冒頭にタイムスリップの制約をすべて書いていてほしい

Posted byブクログ

2014/06/24

2002年と1992年の物語が交互に綴られながら進んでいくSF小説。 2002年の物語を綴る私――石田美雪の前に10年前の自分は現れなかった。自分は確かに10年前、未来に渡った筈なのにも関わらず。起こるべき事が起こらないタイムパラドックスから始まる物語なのですが、2002年はとも...

2002年と1992年の物語が交互に綴られながら進んでいくSF小説。 2002年の物語を綴る私――石田美雪の前に10年前の自分は現れなかった。自分は確かに10年前、未来に渡った筈なのにも関わらず。起こるべき事が起こらないタイムパラドックスから始まる物語なのですが、2002年はともかく1992年を語る“私”が沢山いて軽く頭がパニックになってました。でも最後まで読み進めて話が繋がったら大分スッキリ。むしろ、ラストのオチも合わせてそう来たかー!! と言った感じでした。 初めてのSF小説でしたが、面白かったです。

Posted byブクログ

2014/06/02

あの青春タイムリープSFの名作がこうも毒々しく矛盾と混乱に満ちた物語に『リライト』されてしまうとは‼︎ 良い裏切り感がありました。 読み進めるほどに、謎が明かされるほどに、加速度的に困惑させられます。このパラドックスを楽しめ‼︎ としか言いようがありません。 理屈の通った綺麗な...

あの青春タイムリープSFの名作がこうも毒々しく矛盾と混乱に満ちた物語に『リライト』されてしまうとは‼︎ 良い裏切り感がありました。 読み進めるほどに、謎が明かされるほどに、加速度的に困惑させられます。このパラドックスを楽しめ‼︎ としか言いようがありません。 理屈の通った綺麗なオチが好きな人にはオススメしないです。

Posted byブクログ

2014/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めて一気に読んでしまった。 途中で何度も人物の名前を確認するため前に戻って人物名を確認して読んでいた。 そして何となく事情が読めてきたときに一気に畳みかけるようなラスト。 圧巻だった。ぶっ飛んでいた。

Posted byブクログ