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白いしるし の商品レビュー

3.5

442件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    119

  3. 3つ

    162

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    8

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2024/07/15

みんな異常、みんながんばろーって感じ。 小説って共感だけが全てではない思うけど…、にしても、どこまでも冷静で俯瞰的な目線でしか読むことができなくて。楽しめなかった。失恋であそこまで落ち入るか? 芸術の小説は好きなはずだけど、 塚本と語っているところもなぜか興味が持てず。 芸術家×...

みんな異常、みんながんばろーって感じ。 小説って共感だけが全てではない思うけど…、にしても、どこまでも冷静で俯瞰的な目線でしか読むことができなくて。楽しめなかった。失恋であそこまで落ち入るか? 芸術の小説は好きなはずだけど、 塚本と語っているところもなぜか興味が持てず。 芸術家×芸術家の、本能的な恋は割と好きなんだけどなー。

Posted byブクログ

2024/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物が自分からは遠い、所謂狂人ばかりだったのであまり感情移入はできなかった。浮気、破滅的な恋はどれだけ美化されようとも良くない、と思ってしまうタイプなのでこの本とは根本的に合わなかったと思う。瀬田と猫の話、まじまと妹の話。どうやっても切り離せない、自分が絶対に間に介入できないものに焦れる気持ちは少しわかる気がする。 ラストは少し置いてけぼりを食らった気がする。ただ、それを抜きにしても小説として面白いと感じたので星3。

Posted byブクログ

2024/07/09

西加奈子さん久しぶりに読んで、この人の恋愛心理描写ってグロテスクすぎて胸が詰まるということを思い出した。

Posted byブクログ

2024/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とある古本屋で本棚を眺めていると、まだ読んだことはないが気になっていた作家、西加奈子さんの作品を見つけ手に取った。後ろのあらすじ?を読むと私の好きな恋愛小説だと知りそこまで分厚い訳でもなかったので勢いで買った。 物語の舞台は東京だが、主人公たちのセリフは全て関西弁で繰り広げられる。「これが噂の西加奈子ワールドか」と思った。関西弁で物語が進むのでわりとさっぱりした感じで読みやすいのだが、内容はとても濃くてただの恋愛小説では無かった。 登場人物がみんなどこか狂気じみていてちょっと怖かった。 でも、相手の全てを受け入れる自信がなくて少し遠く感じてしまうところにすごい共感した。自分が堅いだけかも知れないけれど、まだ付き合っている訳でもないのに体を重ね合わせるなんてあってはならないと思ったし、理解が出来なかった。ただ、それがなければ夏目は傷つかずに済んだかもしれない。 日本はまだ反社のイメージが定着しているので、刺青は相当な後悔だったろう。失ってからも見なければならないのだから。 相手の心というのは、お金を払ったとしても力ずくで手に入るようなものでもないから恋がどれほど難しいものか学ばされた気がした。人はなぜどれだけ傷つこうが、人を好きになることを恐れつつも恋に落ちてしまうのだろうか。幸せな時は幸せが何かなんて考えない。失恋は良くも悪くも人を成長させると知った。

Posted byブクログ

2024/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて西加奈子さんの本を読んだ。 自分が変わってしまうほどの本気の恋は、疲れるのでもうしたくない。 だけど、新しい自分を発見するために恋をしたいと思った。恋をすることで、知らなかった自分に出会いたい。そんな自分を好きになりたい。主人公のように。 最後の方の、主人公の勢い任せの本能的な行動に圧倒されてしまって、感情の落とし所が見つからなかったため、星3。 終わりを知った上で、ゆっくりと読み返したらもっと良さが分かりそう!

Posted byブクログ

2024/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恋愛ってどうしようもない。自分で分かってても歯止めが効かない時もある。飄々と見える人も内側ではすごい物を抱えていて、それが簡単には見えないからこそ、ミステリアスで惹かれるのかもしれない。恋をすると簡単に人は狂えるけど、そこが人間らしいということなのかなと思った。まじまさんより後半の瀬田の話の方が驚いたけど、そういう狂気じみた部分を覗けたのが好奇心を唆られてよかった。

Posted byブクログ

2024/06/11

恋や愛の感情を全て薄めず、小綺麗にせずそのまま出した感じ。 ここまで人を愛したことがあるのだろうか。

Posted byブクログ

2024/05/22

ふわりとした題名に猫の可愛い後ろ姿の表紙。しかし内容はかなり闇が深い。誰もが誰かにいびつな愛情を抱いており、主人公の女性も終始、自分の気持ちの揺れ動きに翻弄されている。どのような形であれ登場人物たちには心の落ち着くところを見つけてほしい。

Posted byブクログ

2024/05/18

西加奈子さんの独特な世界観だった。1枚の絵が1人の人間をこうも変えてしまうのかと感じた。人は恋にのめり込むと理性を失い、何でもしてしまうのだと感じた。ここに出てくる人みんなの恋が実って欲しいと思った。

Posted byブクログ

2024/05/22

 現状、仕事や家庭等がわりと安定している身で読んだので、行き過ぎた情熱や、好きな人の絵の具を盗むなどの過剰な行為を、少し白けた気持ちで読んでおりました。  ただ、読後に一息ついてみると、自分が生涯後悔したことのほとんどは恋愛がらみで、今考えると馬鹿としか言いようがない行動をけっこ...

 現状、仕事や家庭等がわりと安定している身で読んだので、行き過ぎた情熱や、好きな人の絵の具を盗むなどの過剰な行為を、少し白けた気持ちで読んでおりました。  ただ、読後に一息ついてみると、自分が生涯後悔したことのほとんどは恋愛がらみで、今考えると馬鹿としか言いようがない行動をけっこうしていたことがどんどん思い出され、なんともむず痒い気持ちになりました。本気の恋とは、人のリミッターを外す恐ろしいものであると同時に、人生を数段豊かにしてくれる大切なスパイスだなと改めて思いました。

Posted byブクログ