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パラダイス・ロスト の商品レビュー

3.8

182件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/08/23

 「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第3作。結城中佐率いる“D機関”の世界を股に掛けた暗躍が爽快。相手の一瞬の油断を過たず突く手際の良さは見事。  アニメ版では波多野(

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2024/07/28

第一次世界大戦から第二次世界大戦に向けての各国の思惑とスパイの重要性がすごくよくわかりました。 こんなに優秀なスパイが日本にいたのに、結局日本は泥沼の戦争へ進んでしまったことが情けない… 結城中佐の過去がようやく明かされた!と思ったら、 それも結局結城中佐が作った過去…謎は深ま...

第一次世界大戦から第二次世界大戦に向けての各国の思惑とスパイの重要性がすごくよくわかりました。 こんなに優秀なスパイが日本にいたのに、結局日本は泥沼の戦争へ進んでしまったことが情けない… 結城中佐の過去がようやく明かされた!と思ったら、 それも結局結城中佐が作った過去…謎は深まるばかりです。

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2024/06/28

『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。これまた再読。人間離れした才能を持ったスパイたちの、人間臭い一面が見られるいい短編ばかり。現実の平時の戦いを想像すると恐ろしくもなる。

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2024/06/18

D機関シリーズ3作目。 実は2作目が自分にはイマイチ面白いと思えず、あまり期待せずに本作を読み始めました。 いや、面白い!マンネリ感がなくなり、二転三転どんどん話が進むテンポが気持ちよく、あっという間の読了。 さて4作目にも期待。

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2024/04/21

キレッキレ・スパイ第三弾 これまでは短編だったが、ちょい長の中編「暗号名ケルベロス」が面白い!優劣がころころひっくり返るのが斬新でつい魔王スパイを応援してしまった ■謎を解くことは本来それだけで完結するものではない。解かれた謎は、謎を解いた者に責任を突き付ける。謎は解かれた。さ...

キレッキレ・スパイ第三弾 これまでは短編だったが、ちょい長の中編「暗号名ケルベロス」が面白い!優劣がころころひっくり返るのが斬新でつい魔王スパイを応援してしまった ■謎を解くことは本来それだけで完結するものではない。解かれた謎は、謎を解いた者に責任を突き付ける。謎は解かれた。さあ、お前はどうする

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2024/04/08

失楽園っぽい話なのかと思ったが、推理物風で面白かった。シンガポール・スリング、どんなカクテルなのか気になる、飲んでみたい。 ケルベロスはちょうどイミテーション・ゲームを見ようと思っていたところなので、タイムリーに感じた。最後少しだけほっこりした。数年後の様子を知りたくなった。

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2024/01/05

シリーズ三作目。D機関のメンバーは相変わらずの有能ぶり。徹頭徹尾の仕事ぶりだけど、今回は少しだけ人間味も覗かせる。相変わらず面白い。

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2023/09/25

面白い。 面白い面白い。 エンタメ小説として、シリーズものとして、オススメ。 シリーズ3作目。そろそろワンパターンになっても良さそうだが、そうはならないようによく工夫された短編群。 1本目は、スパイなのにいきなり記憶を無くしたところから始まる「誤算」。秘密を守ってナンボの立場...

面白い。 面白い面白い。 エンタメ小説として、シリーズものとして、オススメ。 シリーズ3作目。そろそろワンパターンになっても良さそうだが、そうはならないようによく工夫された短編群。 1本目は、スパイなのにいきなり記憶を無くしたところから始まる「誤算」。秘密を守ってナンボの立場なのに、記憶がなかったらあなた、何を言っちゃいけないか、わかんないじゃん!という見事な設定。 2本目「失楽園」は、優れたスパイは必ずしも自ら動く必要はないという話。周りがこちらの思うがままに動いて、事態を解決させてしまう話。 3本目の「追跡」は、我らが結城少佐の正体が相手スパイによって明らかにされてしまうのか?という、鼓動が早くなってしまう話。 4,5本目は初の連作「暗号名ケルベロス」。 全てがシリーズ初。見事。

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2023/06/01

ジョーカーゲーム第3弾。 今回も厳しい訓練をくぐり抜けたエリートプロスパイの暗躍を堪能します。 短編5編、体力的にも武術的にも優れた彼らですが、心理戦、思考の読み合い多めという感じ。 「誤算」 フランスのレジスタンスに近づき、思わず能力発揮。同志へのお誘いも受けてしまう優秀な潜入...

ジョーカーゲーム第3弾。 今回も厳しい訓練をくぐり抜けたエリートプロスパイの暗躍を堪能します。 短編5編、体力的にも武術的にも優れた彼らですが、心理戦、思考の読み合い多めという感じ。 「誤算」 フランスのレジスタンスに近づき、思わず能力発揮。同志へのお誘いも受けてしまう優秀な潜入。 「失楽園」 シンガポール、ラッフルズホテル。ターゲットの心理を思うままに方向づける、印象が残らないバーテンダー。 「追跡」 これは、凝ってる。結城中佐の過去を追う、英国特派員兼スパイ。これこそ、結城のルーツと手に入れた情報は、20年以上前から、自分の出自を準備していた罠だった。結城中佐の勝利。 「暗号名ケルベロス」前・後 愛していた夫を国策で殺された女性。仇を討つため、敵国のスパイとなる。船上でのスリリングな展開。全てを成した後、D機関のスパイに全て打ち明け、娘と愛犬を託す。船上で、口笛を吹きながら、たぶん子育てを決心したスパイ。良いわ。

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2023/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。「誤算」と「暗号ケルベロス」は既にアニメ化されているが、小説版のほうが心情描写が細かく、はっとすることが多かった。今回も諜報活動に勤しむスパイたちの行動にハラハラしたが、それと同時に日本陸軍の言動が目に余り、とりわけp251〜253の描写が象徴的だ。ドイツが発明した暗号機エニグマの誕生によって世界情勢に衝撃をもたらした。しかし、それを受けた陸軍は日本語の言語的特徴や構造を過剰に特別視したせいか、エニグマが誕生して間もないころは何とも思わなかった。その後日中戦争の泥沼化から日本独自の暗号を開発するように至ったが、それでも「絶対に」不可能と、根拠なき謎の信条から事態をうやむやにする。これらとは対照的なのが結城中佐である。本作のみならず前作、前々作と結城中佐の発言は相変わらず的を得ており、今回の発言「絶対的というのはこの世には存在しない」というのはまさにこの世界の真理をついている。「絶対」という言葉による思考停止の危険性がよくわかる。

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