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鯖猫長屋ふしぎ草紙 の商品レビュー

3.8

38件のお客様レビュー

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2024/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鯖猫が仕切る長屋で色々な事件が起こる話。其の一から其の七まである。飼い主であり、主人公は以前盗賊だった絵描きを装う男。縁のあった男の飼い猫を、世話しながら待ち人(縁のあった男を殺した犯人)を待つ目的があり、長屋に身を潜めていた。そこで出会った人情あふれる人々と、鯖猫のサバにより事件が起こるものの無事解決していく様は読んでいて圧巻だった。シリーズ物なので続きも読もうと思う。

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2023/11/30

ところは江戸の根津宮永町。鯖縞もようの猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名はサバで、飼い主は、三十半ばの売れない画描き拾楽。なぜサバが一番えらいかって?それはサバが永代橋が落ちることを予見し、長屋の面々を救ったから―。そんな猫様が仕切る長屋で次次と起こる...

ところは江戸の根津宮永町。鯖縞もようの猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名はサバで、飼い主は、三十半ばの売れない画描き拾楽。なぜサバが一番えらいかって?それはサバが永代橋が落ちることを予見し、長屋の面々を救ったから―。そんな猫様が仕切る長屋で次次と起こるふしぎな事件。謎を解くのは、画描きの拾楽?それとも…。突然越してきた美女、大道芸が得意な浪人者…。「わけあり」な人々と猫が織り成す大江戸謎解き人情ばなし。 ************* 初読み作家さん。 猫が活躍?しそうなあらすじに惹かれて読んでみました。 私が幼い頃の、隣近所同士のワイワイガチャガチャな繋がりが、この物語を読んでると懐かしく思い出されます。 その頃はそれはそれでお節介とか、面倒とか思う時もあったけれど、今になればこういう人の繋がりって大切なのかもなぁと思いました。 そんな長屋で起こる穏やか賑やかな、そして不思議な日常のお話。 長屋なので、登場人物は結構多いです。 名前とどういう人かが一致するまで結構大変でしたが、それが分かるようになると話の流れに集中出来ようになって、ぐいぐいと物語に入っていけるようになりました。 読むのにお目当てだった猫「サバ」も、期待通り、いや期待以上に良い感じの存在感です。 サバと拾楽(主人公)とのやりとりが楽しい。 そして羨ましい! 章の合間、合間に綴らる別面の出来事が不穏で、話が進むにつれ、その不穏がじわりじわりと話に中心に近づいてくる感じが不気味です。 後半、それがこれまでの話、そして謎の部分が一本の線に繋がり、大きな事件になります。 最後まで謎の男・・・犯人は誰か、・・・いや、どっちか。 分からなかったなぁ。 一件落着も最後まで「鯖猫長屋」で締めくくられてるのも良かった。 今の時代だからこそ、こういう人情ものって心に染みる。。。 ひとまず「謎」は明らかになったけれど、この先も「鯖猫長屋」のワイワイガチャガチャぶりが続いてそうなので(シリーズもの)、続きも読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2023/04/11

内容(「BOOK」データベースより) ところは江戸の根津宮永町。鯖縞もようの猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名はサバで、飼い主は、三十半ばの売れない画描き拾楽。なぜサバが一番えらいかって?それはサバが永代橋が落ちることを予見し、長屋の面々を救ったから―...

内容(「BOOK」データベースより) ところは江戸の根津宮永町。鯖縞もようの猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名はサバで、飼い主は、三十半ばの売れない画描き拾楽。なぜサバが一番えらいかって?それはサバが永代橋が落ちることを予見し、長屋の面々を救ったから―。そんな猫様が仕切る長屋で次次と起こるふしぎな事件。謎を解くのは、画描きの拾楽?それとも…。突然越してきた美女、大道芸が得意な浪人者…。「わけあり」な人々と猫が織り成す大江戸謎解き人情ばなし。 令和5年4月9日~11日

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2021/11/02

時代物だからという以上に読みにくく、序盤は面倒くささが勝る。しかし読み進めると話がおもしろくなり、最後まで読めた。 猫が見守る長屋の、日常の中で起こる小さな事件を通して、主人公が長屋に住むきっかけとなった大きな事件が解決されていくという大道展開。 猫が神がかりすぎるところもあるが...

時代物だからという以上に読みにくく、序盤は面倒くささが勝る。しかし読み進めると話がおもしろくなり、最後まで読めた。 猫が見守る長屋の、日常の中で起こる小さな事件を通して、主人公が長屋に住むきっかけとなった大きな事件が解決されていくという大道展開。 猫が神がかりすぎるところもあるが、時代物はファンタジー感が加味されると思うと違和感もない。 文章の面倒くささが、続編を買ってまで読みたいと思わせない。内容的にも重くないので、文もサクッと読める程度のリズムのよさが欲しかった

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2021/05/15

連作短編であとへあとへとひっぱられるところは楽しめたが、ときどき文章がわからなくなったり、会話の話者がつかめなくなったりするところがあり残念だった。続編をどうしても読みたいかと聞かれれば、あれば読む、程度かな。

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2018/05/11

長屋に住んで猫の絵ばかり書いている売れない絵師、拾楽さん。 その拾楽さんが飼っている鯖縞模様の三毛猫、サバの大将がこのお話の主人公(笑) 長屋に住んでる誰よりもえらくって、誰よりも信頼されてるサバの大将を中心に訳アリ住人のいざこざを拾楽&サバが収めていくお話^^ 長屋の住人とと...

長屋に住んで猫の絵ばかり書いている売れない絵師、拾楽さん。 その拾楽さんが飼っている鯖縞模様の三毛猫、サバの大将がこのお話の主人公(笑) 長屋に住んでる誰よりもえらくって、誰よりも信頼されてるサバの大将を中心に訳アリ住人のいざこざを拾楽&サバが収めていくお話^^ 長屋の住人ととりまく人々の人情劇といったカンジですね♪ 昔口調の昔言葉が出てくるのですぐに呑み込めない言葉があったもののすらりと読み進められました^^ おはまちゃんとのその後、気になります!

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2017/10/26

久しぶりの再読。 雄の三毛猫サバが親分ばりに活躍。ふてぶてしさと頭の良さと俊敏さと、正に長屋の主という貫禄。実際に動くのは子分の絵師・拾楽だけど。 怪しげな儲け話に飛び付く店子、サバを大金で買い取ろうとする男、幽霊騒ぎにフラりと現れた犬の敵討ち…様々な事件の裏で少しずつ拾楽や新入...

久しぶりの再読。 雄の三毛猫サバが親分ばりに活躍。ふてぶてしさと頭の良さと俊敏さと、正に長屋の主という貫禄。実際に動くのは子分の絵師・拾楽だけど。 怪しげな儲け話に飛び付く店子、サバを大金で買い取ろうとする男、幽霊騒ぎにフラりと現れた犬の敵討ち…様々な事件の裏で少しずつ拾楽や新入り店子の秘密が明らかになっていく。 途中に挟まる『問わずがたり』で大体のことは分かるものの、最後はバタバタしたような感じ。 もう少し早い段階から明らかにしていっても良かったような。 拾楽の過去ともケリがついて、新しい一歩を踏み出すというところか。 続編もあるので読んでみたい。

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2017/03/21

飼い主以上に長屋でハバをきかせている鯖三毛のサバ(♂) それにはちゃんとしたワケがあって、永代橋が落ちるのを予見し、同じ長屋に住む夫婦を威嚇し足止めしたという。 そんなこんなで、同じ長屋の面々はサバに全幅の信頼をよせ、長屋の名前もいつからか「鯖猫長屋」となったそうな。 長屋の人...

飼い主以上に長屋でハバをきかせている鯖三毛のサバ(♂) それにはちゃんとしたワケがあって、永代橋が落ちるのを予見し、同じ長屋に住む夫婦を威嚇し足止めしたという。 そんなこんなで、同じ長屋の面々はサバに全幅の信頼をよせ、長屋の名前もいつからか「鯖猫長屋」となったそうな。 長屋の人たちの横のつながりや人情話はやっぱりいい。 人死がでるけれど、うっすらとぼかしているためか、厭な気持ちにはならなかった。 善い人は善いひとのまま、そうでないひとはやっぱりそういう感じで、 そういうところも読んでいて安心できたところ。 続編が出ているそう。機会があれば読みたい。

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2016/12/25

猫専門の絵描きを生業とする拾楽と、飼い猫の三毛猫、サバ。彼らが住まう長屋に巻き起こる騒動を拾楽とサバのコンビが解決する、一見ドタバタ騒動的な短編集ではあるが、冒頭で触れられる「盗人」や「待ち人」のキーワードが随所に提示され、やがて、その種明かしがラストの一編で明かされる。長屋の面...

猫専門の絵描きを生業とする拾楽と、飼い猫の三毛猫、サバ。彼らが住まう長屋に巻き起こる騒動を拾楽とサバのコンビが解決する、一見ドタバタ騒動的な短編集ではあるが、冒頭で触れられる「盗人」や「待ち人」のキーワードが随所に提示され、やがて、その種明かしがラストの一編で明かされる。長屋の面々も生き生きと書かれ、また、何といっても長屋の皆から愛され、信頼されるサバの大物っぷりがいちいち愛らしく楽しい。来年は続編が出るようなので楽しみ。

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2016/12/23

「最近読んだお勧めの本」を、聞いて教えてもらった1冊。先方はむつかしい本をふつうに読まはると思う・・・。 (私はもっと、さらさらっと読める本ばかり読むからね) もちろん面白かったけど、読了するのに結構時間がかかった。 (面白くないから時間がかかるのではなく、読み応えの問題) ...

「最近読んだお勧めの本」を、聞いて教えてもらった1冊。先方はむつかしい本をふつうに読まはると思う・・・。 (私はもっと、さらさらっと読める本ばかり読むからね) もちろん面白かったけど、読了するのに結構時間がかかった。 (面白くないから時間がかかるのではなく、読み応えの問題) 難儀な人ばっかり登場すると思う。 猫と江戸が好きな人には、楽しめるのでは。 「この人、何かある」 って人と 「この人、めっちゃいい人」 って人ばっかり登場して、最後にはちゃんと「何かある」人には「何か」あったし、いい人は最後までいい人やった。 そういう意味ではわかりやすいし、(人死にが出るのに)安心して読める。 移入する人も出来事もないのでさくさく読んでしまったけれど、こういう世界観が好きな人は確かに多そう。 共同体での生活が「日本古来のいいコミュニティ」って感じだよね! ■■■■ ■やっとう [感]斬り合いや剣術の際のかけ声。 [名]《の掛け声から》剣術。剣道。 ■等閑 なおざり (漢字で書くとこうなるのか!!) [形動][文][ナリ] 1 いいかげんにしておくさま。本気でないさま。おろそか。「等閑な練習態度」「子供のしつけを等閑にする」 2 ほどほどで、あっさりしているさま。 ■畢竟庭 ひっきょうにわ ■腰高障子 下部に約60センチの腰板を張った障子。室町時代の書院造りから起こった。 ■巻羽織 ■徒手 1 手に何も持たないこと。素手 (すで) 。空手 (くうしゅ・からて) 。てぶら。 2 自分の力以外にいっさい頼るもののないこと。 (2016.10.20)

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