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木皿食堂 の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

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2014/03/01

木皿食堂が好きです。 日常の何気ないものを丁寧に見つめて、そこからきちんと考察を得てて、なるほど!と思うところが多いです。 だけど、ドラマはアクがちょっと…という私には、半分以上がドラマについてのインタビューをまとめたこの本は残念でした。

Posted byブクログ

2014/02/25

「セクシーボイスアンドロボ」 「野ブタ。をプロデュース」 「Q10」などの ドラマ脚本家 木皿さんのエッセイ集 木皿さんのドラマのセリフ好きだなぁ そんなドラマが出来るまでの裏話など 「Q10」は恋愛といいつつも 登場人物たちが アイデンティティを 確立していく どんな関係で...

「セクシーボイスアンドロボ」 「野ブタ。をプロデュース」 「Q10」などの ドラマ脚本家 木皿さんのエッセイ集 木皿さんのドラマのセリフ好きだなぁ そんなドラマが出来るまでの裏話など 「Q10」は恋愛といいつつも 登場人物たちが アイデンティティを 確立していく どんな関係であろうと 「大切な人」 それだけでいいのじゃないか その人の手を握れば どんなところへも 一緒に歩いて行ける・・・ またドラマ見たくなる。 体なんて、普段は無いような 気持ちで過ごしていますが、 誰かに触ってもらうと 自分の足や背中が あることに気づかされる 恋愛ほど 自分がここにいるんだ ということを 強烈に思わせて くれるのものではないのか 何かに身をゆだねたいのに、 そうすることができない。 だったら、最初から 嘘とかつかれているのにも この身を預けるしかないのですよ

Posted byブクログ

2013/11/25

世界なんて、今、たまたまこんなふうだけで、明日はまったく違っているかも知れない。少し視点をずらすだけで世界は変わります。ルールに縛られて、生きにくかったり、息苦しかったりすることも、少し視点を変えるだけで楽になることもある。今ある世界を揺さぶることになるので、それは少し怖いかも知...

世界なんて、今、たまたまこんなふうだけで、明日はまったく違っているかも知れない。少し視点をずらすだけで世界は変わります。ルールに縛られて、生きにくかったり、息苦しかったりすることも、少し視点を変えるだけで楽になることもある。今ある世界を揺さぶることになるので、それは少し怖いかも知れないけど。私たちの書く物語がそのきっかけになればいいと思うんです。

Posted byブクログ

2013/10/21

「二度寝で番茶」と同じような本の構成。冒頭のエッセイが心地よく、続く対話集より長くページを使って欲しいと思う。手がけたドラマの裏話や作り話は原作を読みたいと思いました。

Posted byブクログ

2013/10/14

食堂というだけあって、食べ物に関する話が印象的。 食べることは生きること、なるほど。 泣きながら書いているというのがなんだかぐっと来てしまった。 何もないところから創り出す、産みの苦しみって想像を絶するのだろうな。

Posted byブクログ

2013/09/05

進む道に悩んでいるときに読んだ本。 「すいか」の大ファンだし、ほっとする表紙が気になって購入。 悩んでいる私に、どストライクな事がたくさん書かれてあって、安心した。 作者が仰る通り、自分を大事にしたり認めたりすることが今足りないのかもしれない。作者の人生経験から出てきた言葉だと思...

進む道に悩んでいるときに読んだ本。 「すいか」の大ファンだし、ほっとする表紙が気になって購入。 悩んでいる私に、どストライクな事がたくさん書かれてあって、安心した。 作者が仰る通り、自分を大事にしたり認めたりすることが今足りないのかもしれない。作者の人生経験から出てきた言葉だと思うけど、その想いが作者の軸になっているような気がして、私が「すいか」を好きな理由がわかった。 木皿泉さんの言葉は、深いところで納得できる。染み込んでいく。 この本は、思い出の一冊になりそうだ。

Posted byブクログ

2013/08/17

関東在住になってからずっと、朝日新聞を読んでいるのだけれど この本を読んだら、神戸新聞に浮気したくなってしまいました。 (関東にいても買えるのかしら?ムリですよねえ?) 2年間神戸新聞に掲載されたという、冒頭の木皿さんのエッセイが なんだかもう、いちいち心に沁みてきて。 音大を...

関東在住になってからずっと、朝日新聞を読んでいるのだけれど この本を読んだら、神戸新聞に浮気したくなってしまいました。 (関東にいても買えるのかしら?ムリですよねえ?) 2年間神戸新聞に掲載されたという、冒頭の木皿さんのエッセイが なんだかもう、いちいち心に沁みてきて。 音大を卒業したのに、その頃付き合っていた彼と離れたくない一心で 東京の教育関係の出版社でコピーライターの真似事をしていた時期があります。 そんな不純な動機で入社して、終電まで仕事と向き合う生活に耐えられるはずもなく (というより、こんな長ったらしい文章しか書けないのにコピーライターが務まるわけもなく) 身体を壊して、たった半年で故郷の北海道にしおしおと帰るしかなくて。 「親の猛反対を押し切って我儘を通したのに、私って思ってた以上にダメダメだー!」 と落ち込みつつ、ひたすら安静にしているしかなかったその頃。 カサカサに乾いた心を潤してくれたのは、「人はこうあるべきだ!」と 大上段に振りかぶった啓蒙書やリアリズムにのっとった映画ではなく ありえない設定で繰り広げられる、ちょっと浮世離れした本やドラマや映画でした。 『野ブタ。をプロデュース』にしろ、『Q10』にしろ、木皿さん脚本のドラマが トンデモ設定なのにどうしようもなく心に響くのは 「現実に傷ついている人を救うのは、フィクションだ!」という 揺るぎない信念のもとに、絞り出されているからなのだなぁ、と、しみじみ。 博学で、奇想天外なアイデアを提示し、細部はおおらかに見守る、夫の大福さん。 夫のアイデアに素直に感動し、演じる役者さんの思わぬ解釈もなるほど!と受け入れ 時に号泣しながら、物語をかたち作っていく、妻のかっぱさん。 ドラマ『すいか』で、「私みたいなもの、いてもいいんでしょうか?」と悩むヒロインに 浅丘ルリ子さんがかけた「いてよしッ!」というひと言。 出てくるのが横領犯だろうが、殺し屋だろうが、探偵だろうが いじめられっ子をプロデュースしちゃう高校生だろうがロボットだろうが 木皿さんが描く世界には、いつも 「役に立ってようが立っていまいが、溌剌としてようがぐうたらしてようが、 とにかく、いてよしッ!」 という力強いエールが鳴り響いているのです。

Posted byブクログ

2013/07/21

『昨夜のカレー、明日のパン』がよかったのでこの本も続けて手に取った。 小説の世界はどこか浮世離れしていてほのぼのとした雰囲気が漂っていたけれど、メインでこの本を語るかっぱさん(奥様)は意外にも現実的な感じの印象を受けた。って、当たり前か・・・。 私は木皿さん脚本のドラマをまとも...

『昨夜のカレー、明日のパン』がよかったのでこの本も続けて手に取った。 小説の世界はどこか浮世離れしていてほのぼのとした雰囲気が漂っていたけれど、メインでこの本を語るかっぱさん(奥様)は意外にも現実的な感じの印象を受けた。って、当たり前か・・・。 私は木皿さん脚本のドラマをまともに見たことがない。 木皿さんのドラマのファンだったらもっとこの本を楽しめたんだろう。 どうしてもドラマの脚本の話が中心になっているので。 それでもリアルな世界を創るには、現実をそのまま切り取ってもだめだというかっぱさんの言葉にいたく共感した。 この時代、現実をそのまま映し出したドラマなんて見たくない。 リアリティはあるけれど現実ではない。 そのギリギリのところを見せてほしい。 木皿さんはそのあたりを描くのが巧い脚本家なのだと思う。 見てもいないので偉そうなことは言えないが・・・。 それにしても脚本家が〆切間際にじたばたする様子が面白かった。 本当にプロデューサーなしには脚本て書けないんだなとか。 脚本が出来上がってないのにドラマの撮影が進んでいくなんてすごい。 本当に間に合わなかったらどうするんだろうと心配になってしまった。 なんだかとりとめのないレビューになってしまった。 木皿ファンのみなさんが読んだら申し訳ないな。

Posted byブクログ

2013/07/05

どのドラマも観返したくなった。 特に「Q10」はいちばん落ち込んでいた時期と重なっていて、 自分の価値がどうにも見出せなくて、いろんなセリフに励まされた。 まさに「いてよし!」だったな。

Posted byブクログ

2013/06/27

ブクログでいろんな方が書かれている「昨夜のカレー、明日のパン」の、ステキなレビューを読ませていただいて興味を持つ――ものの、人が亡くなるようなのでちょっと敬遠。でも優しいお話のようだし読んでみたいかもーと葛藤中(←大げさ)。 ミステリとかなら、人が死んでもヘイキなのに……。 け...

ブクログでいろんな方が書かれている「昨夜のカレー、明日のパン」の、ステキなレビューを読ませていただいて興味を持つ――ものの、人が亡くなるようなのでちょっと敬遠。でも優しいお話のようだし読んでみたいかもーと葛藤中(←大げさ)。 ミステリとかなら、人が死んでもヘイキなのに……。 けっきょく大好きな羽海野チカさんとの対談につられて、先にこちらを読むことに。 神戸新聞での連載2年分。 脚本を書かれたドラマについてのインタビュー4本。 羽海野さんとの対談。 他に、解説と書評・シナリオ講座のまとめ・シナリオ2本が収録されている。 だいたい奥様の妻鹿(かっぱ)さんが語ったり書いたりしておられるのだけれど、インタビューなどでたまに差し挟まれる和泉(大福)さんの一言が良いアクセントになっていて、お二人の共同作業を垣間見たような気持ちに。 入力する人の大福さんと、出力する人のかっぱさん。なんてぴったりな二人なんだろう。 「ラブ」がニガテとおっしゃるかっぱさんだけれど、どの文章を読んでも大福さんのことを話す箇所にはラブと尊敬が溢れているように感じた。 大福さんの入院生活や退院後の介護など、たいへんなことは想像をはるかに超えるのだろうけれど、あえて「やっぱりラブですねっ!」と言いたくなるほど。 かっぱさんの書かれている文章や話されていることは、わたしにとってはすごく、なんというかリアルな人間の感情で、それだけに反発してしまったり、えーなんか違う……と思ったり、反面、すごくすごく共感したり、ひとつの言葉や表現がツボにはまりまくったり、好きなのか嫌いなのかよくわからないまま読んだ。 人間どうしなんて全部わかりあえなくて当然、と書かれている文章を読んでしみじみその通りだよなぁ。と思う。 どんなに気の合う人にでも受け入れられない部分は必ずあるし、どんなにニガテだと思った人にでも嫌いになれない、むしろ好きとさえ思う部分が必ずある。 当たり前なのだけれど、そんなことを思い、とてもリアルにかっぱさんという一人の人間がいることを感じた。 そして、リアルな人間を感じながらも、一番共感した部分が「人って、物語が絶対に必要だと思う」ということ。 いろんなところに出てくるけれど印象深いのは、羽海野さんとの対談での、  現実の世界がだんだんキツくなっているから、お話の世界だけは甘いものを。  だけれど、甘いだけじゃなく確固たる理想があるフィクションでないと。 という、お二人と、やはり同じように考え、  甘いものも書くけれど、「現実は現実でたくさん!」と思われるより、  「いいな」「ここに行きたいな」と思ってくれるよう願う。 という羽海野さん。 近頃、自分でも、好むお話がそういうものだと気付いたところだったので、すごく共感したし、なんとなく嬉しかった。 子どもや動物や大事な人が難病だったり亡くなったり、大人の恋愛や不倫、救いのない結末の重い話……そういうものがニガテで、年相応のものがあまり読めていなかったりすることに悩んだりもしたけれど、「読み終わった人が元気をなくすものはイヤ」とか「いてよし!」と言ってあげられるものを書く、と言ってくださる書き手の方たちがいて、その作品に勇気づけられたり、ただただ楽しむわたしのような読み手がいたり、でもいいのかなって。 レビューを書いたものには、もれなく☆をつけることにしているのだけれど、この本はわたしにとって、本であると同時に人間かっぱさんでもあるので、☆がつけられそうにない。 ということで、初の☆なし評価で。

Posted byブクログ