単独行者(上) の商品レビュー
新田次郎の孤高の人とは違い山の描写が詳細に書かれていて凄い。 また加藤文太郎の心情が描かれているが、それが堪らなく面白い。上下巻一気に読んだ。
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序で加藤遭難を書き起こしてくれて良かった。単独行者・加藤文太郎を最初は小説『孤高の人』で、次に自伝『単独行』で人となりを知り、最後に本書で締めくくろうと思った。他人と一緒に行動するより単独を好む彼を私は理解できる。そして、里歩きから無雪期の登山に移行し、夏山では満足できずに冬山へ...
序で加藤遭難を書き起こしてくれて良かった。単独行者・加藤文太郎を最初は小説『孤高の人』で、次に自伝『単独行』で人となりを知り、最後に本書で締めくくろうと思った。他人と一緒に行動するより単独を好む彼を私は理解できる。そして、里歩きから無雪期の登山に移行し、夏山では満足できずに冬山へと突き進む様がよくトレースできた。「一月の思い出」の中において、加藤が後に遭難する一行の幻影を見た記述は何を基にしたものだろう? 単なる文章の高揚のためだとするならばいただけない……
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2015/4/22 Amazonより届く。 2016/12/5〜12/13 新田次郎版とは違う、加藤文太郎伝。新田版を読んだ時から、自分の登山経験は増えているが、ここに書かれている行程は驚異的だ。加藤が歩いている様子を一度で良いから見てみたい。しかし、加藤さん、ほんとにこんなに口べただったんだろうか。今とは登山の立ち位置が違うとは言え、大変勿体ない気がする。下巻も楽しみ。
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谷甲州が満をじして書き上げた加藤文太郎を題材にした山岳小説。 新田次郎の『孤高の人』は余りにも有名だけどそれとは違う切り口で書かれている。 山岳描写は谷らしく臨場感に溢れる。 登山をする立場からすると、夜間の行動は今一つ賛同出来ない。本書で書かれてるように自分でも経験をした上...
谷甲州が満をじして書き上げた加藤文太郎を題材にした山岳小説。 新田次郎の『孤高の人』は余りにも有名だけどそれとは違う切り口で書かれている。 山岳描写は谷らしく臨場感に溢れる。 登山をする立場からすると、夜間の行動は今一つ賛同出来ない。本書で書かれてるように自分でも経験をした上で、判断してみようかなと。
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今年は山にあまり登れなさそうなのでなるべく山の本を。 時代は相当昔の話だが、やはり山はいつの時代も根本は変わらないと感じさせる一冊。新しいことをやろうとすると押し戻させる力が働く、や人間らしい加藤の悩みなどいろんなことが共感できた。
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