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辞書を編む の商品レビュー

4.2

55件のお客様レビュー

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2013/05/21

「三省堂国語辞典」の編纂者による辞書改訂の実録。「船を編む」は未読なのですが、普段意識することのない辞書よ作り手の思いや手法を垣間見ることができる。 個人としてはCASIOの電子辞書を使用している為、広辞苑を使用することが多く、用例などが古典に偏りがちで些か不便だなあと思っていた...

「三省堂国語辞典」の編纂者による辞書改訂の実録。「船を編む」は未読なのですが、普段意識することのない辞書よ作り手の思いや手法を垣間見ることができる。 個人としてはCASIOの電子辞書を使用している為、広辞苑を使用することが多く、用例などが古典に偏りがちで些か不便だなあと思っていたのですが、編集方針がきっとそうなのでしょうね。三国7版が出たら現代語用に購入を検討してみよっと。

Posted byブクログ

2013/05/20

国語辞典編纂の実際を垣間見ることができる。実際にはもっと大変なんだろうけど…。小説『舟を編む』(三浦しをん)で辞書編纂の面白さを知った人には興味深いと思う。

Posted byブクログ

2013/05/20

全体を通してソフトな語り口で、とても読みやすい一冊だった。文章から作者のあたたかく誠実な人柄が伝わってきて、固いイメージだった辞書編纂に、親近感がわいた。『三国』が発売されたらぜひ手に取ってみたい。

Posted byブクログ

2013/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『舟を編む』からの続きで読みました。 辞書作りの過程、情熱がユーモアを交えて惜しみ無く記されています。その職人的なお仕事はとてつもなく魅力的ですが、同時に“忍耐”と“超変態的な思考”も必要なのですね♪ デジタル、インターネットなど出現で、その存在すら危ぶまれているようですが、いつまでも人々の生活の傍に残って欲しいと思いました。 同じ活用するにも、その人の嗜好やライフスタイルに合った辞書選びができるそうで。買いたくなりますよ、国語辞典。

Posted byブクログ

2013/05/13

先日NHKのBSで「ケンボウ先生と山田先生」という、三省堂の二大辞書―『三省堂国語辞典』と『新明解国語辞典』を編纂した二人の国語学者、辞書編纂者の物語が放映された。ぼくはそれまで二人の名前はよく知っていた。見坊さんのことも多くの著書を通じて知っていた。しかし、二人が戦後大学を出て...

先日NHKのBSで「ケンボウ先生と山田先生」という、三省堂の二大辞書―『三省堂国語辞典』と『新明解国語辞典』を編纂した二人の国語学者、辞書編纂者の物語が放映された。ぼくはそれまで二人の名前はよく知っていた。見坊さんのことも多くの著書を通じて知っていた。しかし、二人が戦後大学を出てすぐ、金田一京助という(本人はほとんど辞書の編纂に興味がなかった)国語学者のもとで辞書編纂に従事し、その後たもとを分かつことになったことは知らなかった。そして、愛用する『新明解』も見坊さんがからんでいるとばかり思っていたが、見坊さんがずっとかかわってきたのは『三国』の方で、『新明解』は山田忠雄さんが中心となって編纂されてきたのだった。(さっそく本屋へ『三国』第6版を買いに行った)その『三国』は現在第6版が出ていて、今年末には第7版が出るそうだが、その7版の編纂の裏話、苦労を書いたのが本書である。用例採集といえば見坊さんの145万?の用例カードが有名だが公私に関係なく、どんなときでもカードに取るその姿勢は、とてもまねができないし、こんな人と人生をすごした奥さん、家族はたいへんだったろうなあという気がする。(今ならだれも結婚してくれないだろう。むしろ、独身を貫き通すべきだ)飯間さんは、見坊さんまではいかないまでも(むしろ奥さんの視点に助けられたりしている)、日夜カメラをもって、珍しいことばを採集し、電車の中でも雑誌を読み、該当箇所をやぶり折る作業を続ける。(ぼくも中国へ行くとカメラをもってこれはという字を撮り回るから、しばしば妻において行かれる)辞書編纂の過程で、飯間さんが最も力を注いでいるのはやはり語釈で、カピバラという動物の語釈を書くために動物園に行ったり、キャバクラを書くために(人に連れられてではあるが)現場に足を運んだりする。そういう努力も辞書の上ではせいぜい2~3行で書かなければならない。百科項目を国語辞書としてどう記述するかも興味深かった。ぼくがひとつ気になったのは、飯間さんの名前が第6版では表紙になく、裏表紙にしか出ていないということである。第7版では出ていることを期待したい。

Posted byブクログ