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辞書を編む の商品レビュー

4.2

55件のお客様レビュー

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2013/07/08

辞書の改訂は世の中で使われている言葉を採取し、追加すべき言葉を厳選する一方で、辞書の編集方針に基づいて載せる必要なしとなったものを削除し、言葉の語釈を吟味し時には改める作業である。 それはまさにアップルの最近のCMにある「一つ一つの『イエス』の背後には千の『ノー』が存在する」世...

辞書の改訂は世の中で使われている言葉を採取し、追加すべき言葉を厳選する一方で、辞書の編集方針に基づいて載せる必要なしとなったものを削除し、言葉の語釈を吟味し時には改める作業である。 それはまさにアップルの最近のCMにある「一つ一つの『イエス』の背後には千の『ノー』が存在する」世界である。それぞれの辞書の収録語数がなぜ「あえて」その数になっているのか?なぜそのような語釈になっているのか?それを確信を持ってしっかり説明していることが、いわゆるwiki系の辞書との大きな違いに思えてくる。 最後の章の「これからの国語辞典」は各国語辞典の立ち位置、電子辞書やwiki系を含むフリー辞書とのすみ分けなど、色々と参考になり、考えさせられる。 本書を読み終えて、いろいろな辞書を比べ読みしたくなった。クロスリファレンスや、それぞれの優劣を比べるためでなく、作り手の様々な想いを確かめるためにである。ただ、アプリ系だとユーザーインターフェイスの作り込み方にに引きずられるきらいがあるので、紙の辞書での読み比べの方が良いであろう。

Posted byブクログ

2013/07/01

これは是非『舟を編む』とセットで読んでもらいたい一冊。 『舟を編む』で辞書編集とは何かを何となく分かったつもりでいたが、これを読んであっ本当にそういう風に辞書は編纂されているのねってことが分かった。そしてもちろん手に入れたくなったのが『三国』。やっぱり電子版じゃなくて紙辞書がいい...

これは是非『舟を編む』とセットで読んでもらいたい一冊。 『舟を編む』で辞書編集とは何かを何となく分かったつもりでいたが、これを読んであっ本当にそういう風に辞書は編纂されているのねってことが分かった。そしてもちろん手に入れたくなったのが『三国』。やっぱり電子版じゃなくて紙辞書がいいよね。7版の出版が楽しみになった。 『三国』の「右」の語釈を読めば、この辞書の目指すところがよく分かる。思わずうなずくところあり、笑ってしまうところあり。充実の読書体験。

Posted byブクログ

2013/06/30

辞書の編纂については考えたこともなかったですが、 かくも情熱的な思いで作られているんですね、、。 ちょっと感動しました。 第6章、ことばだけでできた世界に思いを馳せる部分が殊のほか印象的でした。

Posted byブクログ

2013/06/29

辞書はどうやって作られるのか。 ノンフィクションです。 今、まさに作成途中の様子が描かれています。 仕事柄、辞書はお友達といっても過言ではありませんが、 今使っているのは業者さんが見本で置いていったもの。 愛着も特にありませんでしたが、 辞書の向こうには人がいるのだと思うと、 ...

辞書はどうやって作られるのか。 ノンフィクションです。 今、まさに作成途中の様子が描かれています。 仕事柄、辞書はお友達といっても過言ではありませんが、 今使っているのは業者さんが見本で置いていったもの。 愛着も特にありませんでしたが、 辞書の向こうには人がいるのだと思うと、 その人の思いを受け止めねばというきになります。 これからも頑張ってください。 エールを送りたくなりました。

Posted byブクログ

2013/06/25

よくよく思い出すと高校時代、学校で購入した辞書が「三国」でした。わからない単語はwikiで調べることが当たり前になってきてきた今日この頃。改めて辞書を開いてみたくなる内容でした。 「ことばで世界の模型を作る」 著者の思いを記した6章(最終章)まで一読する価値のある本だとおもいます...

よくよく思い出すと高校時代、学校で購入した辞書が「三国」でした。わからない単語はwikiで調べることが当たり前になってきてきた今日この頃。改めて辞書を開いてみたくなる内容でした。 「ことばで世界の模型を作る」 著者の思いを記した6章(最終章)まで一読する価値のある本だとおもいます。

Posted byブクログ

2013/06/22

実話版舟を編む。 リアルなところはそこそこ面白かったのだが、辞書編纂の方針と実際についてはちょっとこれええの?と思わなくはなかった。新語を中心とした日常語を収録するというのが大方針な割に古語、死語によっているというのと、言語学方面の人が中心故に、若者からずれているように感じた。「...

実話版舟を編む。 リアルなところはそこそこ面白かったのだが、辞書編纂の方針と実際についてはちょっとこれええの?と思わなくはなかった。新語を中心とした日常語を収録するというのが大方針な割に古語、死語によっているというのと、言語学方面の人が中心故に、若者からずれているように感じた。「おじさんの考える今時の若者の言葉」感の強さ。切ない。 とはいえ、全体的に辞書という息の長い作品を丁寧に慎重に作り上げ、それでいてあれもこれも大事に堕せず使いやすい絞り込みを行なっている、良い。

Posted byブクログ

2013/06/13

 用例収集に関しては、すでにデジタルの時代が来ている。その方面の専門家で、さらに日本語学も分かる、そういう方が加わるべきだな。  

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2013/05/30

舟を編むを観て、しばらく経ってから本屋さんで発見。映画にはそんなに出て来なかった語釈の大変さも分かったし、辞書毎の特色なんかもわかりやすかった。今欲しい辞書はもちろん新明解と三国。

Posted byブクログ

2013/05/24

すごく読みやすい。辞書作りの奥深さがよくわかり、辞書に親近感が持てるようになる。著者さんの言葉に対する愛を感じる。言葉って面白い。

Posted byブクログ

2013/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「簡単明瞭、利用者がぱっと見て、すとんと胸に落ちる」 来年発売の三国7は絶対欲しくなります。 「船を編む」と一緒に読むと楽しいです。 「群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞えた」 「あまりにおもしろすぎるのではないか?」「一筆書きのようにさらっと説明するには、この表現が良いと考えました」

Posted byブクログ