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妻の超然 の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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2013/04/07

見た目超然としているようであっても心の中はそりゃあ、バタバタしてるもんなんだな… 人は愚かでそして強がり。 だからいとしい。 最後の「作家の超然」は作者の思いが強くあらわれているね。

Posted byブクログ

2013/03/30

超然、には多少なりとも憧れはある。 全く動じず、超然としてられたら、保てるものがある気がする。 けれど、超然は孤独だ。孤高であるか痛々しいかは自分ではわからない。 じたばたしたり頼ったり、できるほうがきっと根を張って生きていける気がする。自分はできないほうだなあ、とぶつぶつそんな...

超然、には多少なりとも憧れはある。 全く動じず、超然としてられたら、保てるものがある気がする。 けれど、超然は孤独だ。孤高であるか痛々しいかは自分ではわからない。 じたばたしたり頼ったり、できるほうがきっと根を張って生きていける気がする。自分はできないほうだなあ、とぶつぶつそんなことを考えながら、妻と下戸を読み、作家に入ると全く色合いが違う。二人称が余計にこれでもかと突きつけてくる印象。たぶん、受け止めきれなかった。時間をおいてまた読みたい。

Posted byブクログ

2013/03/24

超然とした人たちの話。 前2作はテンポ良く読めたけど 作家の超然だけはなんだか手強かった。。 この作家は絲山さんっぽいんだろうか。

Posted byブクログ

2013/03/24

読書の目的というのは人それぞれだと思うが、 わたしは何かを「享受」しようと思って本を 読むタイプではない。訓示垂れてない本であっても 一向に構わない。でも、心のどこかで本=肥やし という概念も染みついていて、だからどこかで この本の言いたいことは~と落とし所をつけようと してしま...

読書の目的というのは人それぞれだと思うが、 わたしは何かを「享受」しようと思って本を 読むタイプではない。訓示垂れてない本であっても 一向に構わない。でも、心のどこかで本=肥やし という概念も染みついていて、だからどこかで この本の言いたいことは~と落とし所をつけようと してしまうところもある。 で、大好きな絲山さんですが。 超然、超然、超然。 うーーん。あんまり理解できなかったんですよね。 ただ、下戸の超然は読んでてすごいイライラしました。 この女、なんだ?と。 作家の超然は、絲山サードステージという感じ(ファースト とセカンドもあると仮定して)。次のステップに行ったなぁ この人。と思いました。

Posted byブクログ

2013/03/01

「そうやっていつまでも超然としてればいいよ。私は、もう合わせられないけど」とは帯文。 帯読んだ時は言う側で思っていたのに、読み通した後は完全に言われる側の心地だった。 そういう視点の転換が、純粋に、本読みの楽しさ。 絲山さんの小説が本当に好き。 3編入った中編集なんだけど、ひとつ...

「そうやっていつまでも超然としてればいいよ。私は、もう合わせられないけど」とは帯文。 帯読んだ時は言う側で思っていたのに、読み通した後は完全に言われる側の心地だった。 そういう視点の転換が、純粋に、本読みの楽しさ。 絲山さんの小説が本当に好き。 3編入った中編集なんだけど、ひとつ読むごとにこの本の良さが上がって行く気がした。「作家の超然」が1番。 物語の後ろに作家の物凄く大きな引き出しが透けて見える。 がさがさと取り出される色々を、小皿みたいな自分のキャパシティで受け止める感じ。 これまでに読んだ物語が、芋づる式に(ほんとにじゃがいもを掘り起こすみたいに)想起されて、楽しくなった。

Posted byブクログ