ホテルローヤル の商品レビュー
現在から過去に遡って書かれていくので読み終わった後に点と線が繋がる感じになって面白い。実はまだ気づいていない関係がありそうで読み直しが必要になるかも。個人的には読了後の気分がスカッとしないので星3つ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひとつひとつは短い時間を切り取った短編だけれど、全てを読むとホテルの始まりから終わった後までがつながる、不思議な感じ。話の順番がとても印象深い。 1.廃墟 2.創業者の死 3.閉店 4.最盛期 5.心中前 6.掃除婦 7.開店前 過去に遡っていく。 忘れてしまいそうな物語だけれど、ドキュメンタリー番組を見たような、そんな感じ。
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ホテルローヤル、ラフホテルを中心に描かれた短編小説。切ない話が多い印象だった。主人公自身色々思う事はあるけど、生活を立てるためにグッと我慢したり、相手に良いと思って欲しくて堪えていたり。 哀愁漂う、ちょっとトーンが暗めの短編集でした。
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出版時に気になっていたが、ようやく手に取ることとなった。年齢的には今が読み頃だったと思う。リアリティは感じるけれど、本当に作中の登場人物たちのような方がいるのか、不思議な気持ちに。 湿り気のある、やや暗いトーンの短編集。
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初めて桜木さんの作品を読んだ高校生の頃は、自分とはかけ離れた世界の話だと思っていた。 成人し色々な恋愛を重ねた今、少しだけ登場人物に親近感を感じながら読む進めることができた。
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久しく読書なんてしていなかったのですが、 主人が読んでいて、面白そうだったので借りて読んでみました。 2013年直木賞作品。 作者は実家がラブホテルを営んでいたそうで、(現在は廃業?) ラブホテルにまつわる男女のいろんな人間模様が描かれています。 ラブホテル設立→廃墟となる時...
久しく読書なんてしていなかったのですが、 主人が読んでいて、面白そうだったので借りて読んでみました。 2013年直木賞作品。 作者は実家がラブホテルを営んでいたそうで、(現在は廃業?) ラブホテルにまつわる男女のいろんな人間模様が描かれています。 ラブホテル設立→廃墟となる時系列とは逆に物語が進んでいくのが斬新。 短編集なので何かの合間合間にちょこちょこっと読んでいましたが 読みやすい文章だったのであっという間に読めた。 日々の生活からは真逆な、なんだか昼ドラでも見ているかのような気分になりました。 でも、現実的にはどこかでそんな世界もあるわけで・・・。 なんて読み終わるとなぜか現実逃避に走ってしまいました。
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ホテルローヤルっていうラブホテルに関連した人々を主人公にした短編。 バブルバス、が一番面白かった。 全体的に、仄暗い雰囲気だった。 人生と性は切り離せないもんだな。
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短編。それぞれ話が「ホテルローヤル」を軸に繋がっている。悲しい話もあるが、暖かさやユーモアも感じられる。
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廃れていくラブホテルと同じく、行き場のない男女関係も同じ。誰も報われない、幸せとは程遠い日常生活を登場人物達は送っている。人間味のある妙にリアルな生活が生々しい。悩みや葛藤、深い悲しみ、些細な幸せがおりなす、人間らしい性活がありありと描かれていた。湿っぽい‘性’の存在が、この小説...
廃れていくラブホテルと同じく、行き場のない男女関係も同じ。誰も報われない、幸せとは程遠い日常生活を登場人物達は送っている。人間味のある妙にリアルな生活が生々しい。悩みや葛藤、深い悲しみ、些細な幸せがおりなす、人間らしい性活がありありと描かれていた。湿っぽい‘性’の存在が、この小説を引き立てているのだろう。ご飯と一緒に「ホテルロイヤル」を読む気は起こらなかったが。ずっしりと湿っぽくて重いこの小説の余韻を、いまは楽しんでいる。
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