レ・ミゼラブル(下) の商品レビュー
読んでいてくるしい。正しさとはなんなのか。 ジャンもジャベールも、正しいけれど正しくない。 2024/10/15追記 映画をみた。映画だとさらに悲しくて。苦しくて。 ただただ、この時代の風景が寂しくて。 何が正解なのか、何が幸せなのか。何のために人は戦うのか。 平和とは何か。
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下巻で印象に残ったのはジャベール警部 ジャンバルジャンは前科者だけど善行を行う人、ジャベール警部は法律家だけど正義を盾に悪行を行う人として描かれる。 ジャンバルジャンを追いかける中で盲目的に信じてきた法律が完全ではなく、前科者にも善性がある事に気づいてしまったが故に、戸惑い苦...
下巻で印象に残ったのはジャベール警部 ジャンバルジャンは前科者だけど善行を行う人、ジャベール警部は法律家だけど正義を盾に悪行を行う人として描かれる。 ジャンバルジャンを追いかける中で盲目的に信じてきた法律が完全ではなく、前科者にも善性がある事に気づいてしまったが故に、戸惑い苦しむ。 今までに行ってきた正義は弱者を虐げるものだったかもしれない、厳罰を科された者の中にも善い人がいたかもしれない。 何より、ジャンバルジャンを信用してしまった自分自身も法律に背く存在として許すことができない。 これまでの信念を貫いた必死の行いが、取り返しのつかない過ちだったと気づいてしまう事もまた途方もない苦しみであり、そこで良心に従って苦しむ事ができるジャベール警部もまた悪人ではないと感じた。
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いろんなところで登場人物が繋がってる!よく考えられてるなと思いました。 最後はハッピーエンドでよかった^_^ 冒頭の少年って結局誰だ?
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映画を見て、本を読んでやっとわかってきたかも、、っていう段階なのに、初見でミュージカルのレミゼを味わい尽くそうとしていた自分があまりにも浅はかすぎたし理解しきれるはずがなかった しかもレミゼ読み切ったと思ったら凝縮版だった、、 せっかくなので来年までには完全版を読み切って、202...
映画を見て、本を読んでやっとわかってきたかも、、っていう段階なのに、初見でミュージカルのレミゼを味わい尽くそうとしていた自分があまりにも浅はかすぎたし理解しきれるはずがなかった しかもレミゼ読み切ったと思ったら凝縮版だった、、 せっかくなので来年までには完全版を読み切って、2024-2025年の公演を万全で楽しみたい! それにしても壮大すぎた
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詠み終わった後はやはり映像や舞台の方も観たくなった♪頭の中では『民衆の歌』を始めとする有名な曲が流れてきて、まさに名作だと感じられた。
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悪意的にあらすじを述べると、ロリコンの爺と若いストーカーが一人の娘を取り合い、そして極端に狂信的な老人と、都合よく現れる謎の正義感を振りかざす警部が暴れる「許し」「愛」「生きる力」を系譜した物語である。現代版に舞台を移すと、間違いなく駄作となるような気がしないでもない。 面白い、...
悪意的にあらすじを述べると、ロリコンの爺と若いストーカーが一人の娘を取り合い、そして極端に狂信的な老人と、都合よく現れる謎の正義感を振りかざす警部が暴れる「許し」「愛」「生きる力」を系譜した物語である。現代版に舞台を移すと、間違いなく駄作となるような気がしないでもない。 面白い、面白くないの二択なら間違いなく面白い。翻訳者のおかげだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
パンを盗み19年間獄中生活を過ごしたジャン・バルジャンは、出獄後に再び盗みを働く しかし司教の優しさで良心に目覚め、市長となり、過酷な状況で暮らしていた売春婦の娘コゼットを養女として引き取り共に生活を始める フランス革命下の激動の時代を生きる様々な人の運命が描かれている作品 どの人物にも心の奥に強さと脆さがあって、それがぶつかったり融合する瞬間に感動が生まれるんだよね この時代を生きる人達のたくましさがひしひしと伝わってくる 特にファンティーヌの行動に胸が締め付けられた 本もとても良いけど、映画、ミュージカルでは音楽がすばらしすぎてこれをもって完成するのではとさえ思う 初めてレミゼの舞台を見たときの衝撃は忘れられない 大人になってもミュージカルが生きがいになるだろうなと思った瞬間だった お気に入りの曲 ❁A Heart Full Of Love(マリウスがコゼットを見つけ出すシーン) ❁Stars(ジャベールが誓うシーン)
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終わりに近づくにつれ苦しくなる、魂と進歩の話。 魂が穢れる、魂が清らか、そんな曖昧な言葉の意味をこの本は教えてくれる。 壮絶だった…。 強くなるには、同じ位のパワーを持つ仲間や家族を持たねばならない。 品物ではなかなか無いと思う。 対話が大事。 そこに魂と愛があるならば。
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市街地で起こる暴動に市民が否応なく巻き込まれてく。 登場人物がどんどん死んでいく。 どんな状況でも自分のことよりも他人のために行動するって、容易じゃない。ジャン・バルジャンすごすぎる。
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こちらの作品はヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』の原作の本質を残しつつ過剰な部分を取り除き英訳したものを日本語訳したものらしく最後まで読みやすい作品でした。 上巻と同様、登場人物それぞれに味があり読み進めるのがとても楽しい作品でしたが、下巻はフランス革命に巻き込まれる場面や最後の方のジャン・ヴァルジャンとコゼットの心が離れていく場面はドキドキと悲しみを感じました。 最後はマリウスに真実が伝わり良かったなと思いますし、ジャン・ヴァルジャンの物語全体での人柄の素晴らしさとコゼット、マリウスとの別れの場面とで自然と涙が出てしまいました。
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