エデン の商品レビュー

近藤史恵【著】

2013/01/24

サクリファイスの続編であるが故に、物足りなく感じてしまった。
スポーツとミステリーが完璧な質で融合していた前作と比べると、どうしてもあの衝撃を味わえないことを残念に思う。

これ単体なら充分楽しめる。

2013/01/24

【2013/01/24】読了
3週間における長距離レースにおいて、体力があることは基本条件ではあるが、状況判断・戦略・駆け引きが重要であるのがよく分かる。物語に沿ったロードレースの解説本とするならば、前作サクリファイスも含めて多くの人に読んで頂きたい作品である。あっという間に読み終わってしまった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊以下、ネタバレ＊
＊＊＊＊＊＊＊＊＊

クレディ・ブルターニュに誘われたチカがどうするか悩むシーンで、「もう一度ツールでニコラと戦いたい」と思うところが一番感動してしまった笑　損得とかではない、スポーツを心から楽しもうとしているのが伺えた。自分もこうでありたいと思う。

2013/01/23

自分でも理由はよくわからないが自転車競技の話が好きだ。高校生くらいの時にテスト勉強の息抜きに夜、NHK(？)でツール･ド･フランスを観ていたからだろうか。『サマー/タイム/トラベラー』の主人公が繰り返しビデオでツール･ド･フランスを流していたからだろうか。スポーツというものに対し観る人は努力の成果や友情や何か美しいものを見出す。私もオリンピックなどを観ると素直に感動する。だが、現実にはドロドロしたものやどす黒いものも存在する。誓はそれをそれとして認め、それでも自分の考えを貫く。チームの為に犠牲になる。エースのアシストに徹する。潔い。が、人の為にそこまで犠牲になれるのだと思った前作と比べると★半分ほど足りない。

追記：これを書いた後、自分の書いた『サクリファイス』の感想読んで笑ってしまった。私の抽斗って少なすぎ！

2016/06/28

サクリファイスの続きの話し。

舞台はロードレース最高峰のレース、ツール・ド・フランス。

今回の話しは前作のサクリファイスよりかは自転車選手のリアルな葛藤を書いていると思った。
普通のスポーツとはまた違った深みのあるロードレースという競技に読んでいて自分も主人公のチカと一緒に苦悩してしまう場面も・・・・

200人もの選手が参加するレースで、絶対的な1位しか意味をなさない競技の中で、
沢山のドラマがあり、投げ出したくなっても超が付く程の重い呪いがかかった主人公のチカ。
たった一人日本人として闘う中、
なんてこの舞台は過酷でも残酷でもありながら憧れてやまないエデンなのだろうという下りは、
そうか、だからエデンなんだなと納得しつつ鳥肌がたった。

この本はこの本で完結はしてるけど、是非続きを書いてほしい。

2013/01/18

ツール・ド・フランス見てみたくなった。自転車競技って不思議で過酷なスポーツだと、前作を読んだ時と同じような感想を持った。

ミステリィ感は前作の方があったように思い、少し物足りなかった。

2013/01/17

「サクリファイス」の続編。
今回はヨーロッパが舞台で、ワタクシのようなズブの素人でも知ってるツール・ド・フランスの場面であります。

・・・・・おーもーしーろーいー！

前作同様、読んでるうちにいつの間にか、自転車ロードレース専門家（自称）になったような気になってしまう。
さらさら～っと自然に専門知識を教えていただける。
ありがたい。

選手同士の駆け引きや、チームを超えた協力、紳士的な暗黙の了解（？）など、いや～奥深い競技なのですね。

続編、あるんでしたっけ？

2013/01/14

「サクリファイス」の続編。
今回はツールドフランスが舞台になり、登場人物の名前がすべてカタカナなので、どうもイメージしずらかったけど、前作を凌ぐ面白さ。
ロードバイクが欲しい…
山岳を走ってみたい…
これで完結なんだろうなあ。

2013/01/14

以前借りて読んだ、サクリファイスの続編。ツールドフランスを舞台にした話。前作をほとんど失念しており、淡々と読んでしまった…5時間の新幹線移動にちょうどいい長さでした。

2013/01/14

友人の勧めで読んだ『サクリファイス』。『エデン』はその続編。もう少し競技のルールを知っていたらなぁ(必要に応じて解説が入ってたけど)、もっと楽しめたのに残念。。

2013/01/13

サクリファイスを読んでから1年くらい経ちます。世の中に出て初めて、ゴールを同じくする仲間というのを持つことの難しさを知りました。同じ空間にいて、形式的には同じゴールを目指しているはずなのに、各々思惑があってそれが表面化しないから余計面倒で。信じ合うことがこんなに難しいのかなと不思議で仕方なかったです。サクリファイスを読んだ時とは違う意味で、やっぱりこの本は自転車競技だけを語っている訳ではないのだと思いました。そんなことを思ってしまうから、より主人公のことが好きになりました。