エデン の商品レビュー

近藤史恵【著】

2013/02/13

前作に比べてミステリー成分はほとんどなくなってしまったけど読みやすく面白い。サイクルロードレースの面白さを味わえると思う。

2013/02/13

前作『サクリファイス』の続く自転車ロードレース小説第２弾。
今回も主人公は「チカ」こと白石　誓。今回、彼が所属するチームはツール・ド・フランスへと挑みます。
特にレースが山岳コースに入ってからのライバルチームとの駆け引きも絡んでくる辺りは、とっても面白い！ロードレースを知らない人でも分かりやすく、かつ説明っぽくないさりげない文章は臨場感たっぷりで読み応えがありました。

2013/02/10

同著者の作品「サクリファイス」がとても面白かったので、文庫化をきっかけに購入。
ロードレースに生きるプロスポーツ選手の人間ドラマ。
舞台はツールドフランス。
人間くささたっぷりで、今回も面白い。

2013/02/10

サクリファイスから3年後のフランス。前作ほどのミステリー臭はないが、ツールドフランスの空気感をうまく伝える秀作。昔高校の時に深夜番組で見てたなツールドフランス、と思い出す。

2013/02/06

ｻｸﾘﾌｧｲｽに続く2作目。
ﾖｰﾛｯﾊﾟに渡ったチカがﾂｰﾙﾄﾞﾌﾗﾝｽに挑む。
ﾛｰﾄﾞﾚｰｽのルールや駆け引きが分かり易く、面白く描かれて良かった。
日本人の少ない自転車のﾌﾟﾛの世界で、ｱｼｽﾄとして仕事をする目線がとてもリアル。

2013/02/05

ここは，この世でいちばん過酷な楽園だ．前作「サクリファイス」から３年後の物語．白石誓は唯一の日本人選手として世界最高峰の舞台に立つ．
やはり，ただのスポ根じゃない．これは，彼らの仕事であり，信念であり，全てなのだ．心洗われる清々しい作品．

2013/02/04

情と野心。
様々な激情が交じり合う濃厚な展開に目が離せませんでした。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-975.html

2013/02/03

自転車ロードレース選手に掛けられた呪いとそこからの脱出の物語。また、人種差別の悲哀。淡々とした筆運びでスイスイ読めるのに引っかかる。呪いを受けて走る主人公の成長が見られて嬉しい。

主人公は正直だ。パートナーのミッコに対してさえ「今は正直、誰かがリタイアして、部屋割りが変わればいいのにとさえ思う」と思っていることを（言いはしないが）述べる。

アシストで良い、自分の任務を果たすことが重要である、という思い。それによってここまで這い上がってきた。が、此処から先はそれだけではいけないと自覚。呪縛を乗り越え自分の意思で上を目指す成長が見られた。

人種差別の書き方は抑制的だが、本編通じてスポーツに影を落とし続けている。ドーピングと人種差別、両方が揃ってしまったがゆえの悲劇。あまり細かく書き込まれていないだけに妄想ばかりが広がってしまった。

2013/01/30

サクリファイスからの続編。前作から３年後、ツール・ド・フランスに挑む白石とそのチームで起こるドラマ。ツールという長丁場の戦いの中で行われる駆け引き。ツールにかける熱い思い。前作もそうでしたが、読んだ後の読後感の良さと無性に自転車に乗りたくなる衝動はさすがです。スピード感のあるストーリーのテンポも自転車ドラマには合ってると思います。
今回はサスペンス・ミステリーの要素が若干薄かった気もするのでもう一味欲しいとも思いましたが、これはこれでおもしろかったです。はじめてこの本から読むより前作を読んでからのほうが面白いかも。

2013/01/25

「サクリファイス」の続編です。

自転車ロードレースのお話ですが、私は興味もないし全く詳細も知りません。見た事もないですし。

でもほんと「サクリファイス」もそうなんですけど、全くの素人でもなんだかよく分かるんです。決して説明臭くはなく、ストーリーの一部としてスッと自転車ロードレースの事も分かるようになっています。

ロードレースはただ速ければいいと言うものではなく、選手同士・チームとの駆け引きが重要。
その駆け引きがとってもスリリングで面白いです。
そして主人公の白石は、ツール・ド・フランスに出場する唯一の日本人。その辺の文化や、考え方の違いなどもよく描かれています。

前作は結構ミステリー要素も強かったのですが、今回はそれほどでもないです。でも所々気になる謎もあったり。何よりもレースがどういう結果になるのか気になってしょうがない！純粋にロードレース小説としてとっても面白いので今回も一気読みでした。