エデン の商品レビュー

近藤史恵【著】

2023/08/09

一文が短いので読みやすい。自転車レースのことを全く分からなくても緊張感がひしひしと伝わってくる。相変わらず白石のアシストとしてのプロフェッショナル具合には感服させられる。
ただ淡々としすぎていて物足りなく感じる部分もある。個人的には深雪のことをもっと掘り下げて欲しかった。

2023/07/06

サクリファイスの続編ということで読んだ。前回と同じような話になるのかな〜と思ったがそんな事もなく、今回も死んでしまうのね、、とは思ったが、読みやすくておもしろかった。良い呪いもあるのだなと思った。

2023/06/25

やっぱり面白かったです。自転車に興味湧きました。信じることを頑張ってれば良いですよね。良い呪いってあります。

2023/04/12

チーム解散の危機が訪れ、監督の意向でチーム内の連携がうまくとれない状態に、さらに主人公は移籍先が決まらない中のツールドフランス。
崖っぷちかと思いきや主人公は安定のいい意味でマイペースさを発揮する。
前作伊庭との関係性も良かったが、今回のエース、ミッコとの関係性も良い。エースとアシストのかけがえのない関係性や役割分担は、他のスポーツではあまりなく毎回素晴らしいと感じる。

前作もだけど、人の死がとても傷ましく、動機もなかなか共感できないことが残念。

ロードレースの過酷さと自転車で走っている時の爽快感を感じる作品

2023/03/10

『サクリファイス』シリーズ第2弾

前作から3年の歳月が流れた。
フランスのプロ・ロードチーム、パート・ピカルディに所属する白石誓(ちかう)は、世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスに参戦する。
3週間で距離にして約3000km、高低差2000mのコースを走る過酷なレースだ。

しかし、チームスポンサーの撤退が決まり、監督やチームメイト間の関係がギクシャクしはじめる。
さらに、レースのみならずロードレース界を脅かす黒い噂を耳にし…

すごい臨場感だった。

実際にツール・ド・フランスの中継放送を観ていたことがあるのだが、ただ単に全員がトップを目指して走るわけではなく、各チームの戦略、選手の状態、スポンサーの意向など、多くの要素を考えた上で、選手はとても複雑(に見える)な走り方をする。
その様子が克明にわかりやすく表現されている。
ロードバイクの専門用語や細かなルールもさりげなく説明されているし、パンクや落車、メカ・トラブルなどアクシデント時の様子や選手の振る舞いなど、本当に詳細に取材されたのだろうと思う。

まさに、ツールを目の前で見ているような感覚は、前作を大きく上回り、スケールアップしている。

『自分の天分はアシストだ』と言い切り、チームのエースを勝たせるため、アシスト役に徹する誓がカッコ良すぎる。

ミステリー要素はほとんどないが、ロードレース愛好者もそうでない人も、ツールを丸ごと楽しめる満足感の高い作品だと思う。

2023/02/26

シリーズ2作目です。読み出したら止まらないだろうな、と思って長らく積読にしてました。ようやく読み出してやっぱりあーじゃないかこーじゃないかと色々考えて一気読み

2023/01/09

ロードレースシリーズ1作目の『サクリファイス』が気に入ったので、2作目『エデン』を読了、感動ー(^O^)
サラッと読めるが、最後にはやっぱり泣かせてくれる程良いバランスが好き
フランスのチームに所属している唯一日本人選手であり、謙虚で冷静に周囲を把握出来る性格のチカが、ロードレースの最高峰ツール・ド・フランスに挑む
ここで結果が出なければ日本に帰らなければならなく、チームはスポンサーが撤退等崖っぷちの中
その中での仲間や他チームの選手達との奥深い心理的な駆け引きや友情が描かれていて面白い

2022/12/14

ロードレースのことなんて
全然わからないのに面白い。
細かい駆け引きや
チーム内での役割や日々変化する
順位や優位性など臨場感や緊張感が伝わってくる。

2022/12/11

いゃ〜、面白い！
サクリファイスの続編になります。

今回の舞台はロードレースの最高峰ツールドフランス。前作ほどのサスペンス要素は減りますが、逆にロードレースの駆け引きの面白さや魅力、レースの舞台裏の話がめちゃくちゃ面白い。

作者の取材力と文章のわかりやすさが素晴らしいと思います。

オススメです！

2022/12/06

サクリファイスの続編
3週間のツールドフランスのレースの模様が描かれている。
相変わらず自転車ロードレースのルールや戦略は複雑で理解困難な部分が多々あるも、スルスルと読み進められるのは、文章の力によるものか。
アスリート達はその競技において喜びや悲しみ、嫉妬や疑惑、希望や失望、積年の思いと言った人生そのもののような体験をしている思う。
主人公チカの真面目さ、真摯さ、何処かクールで冷静なものの考え方が嫌いではなく、心に沁みる。