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教室内カースト の商品レビュー

3.4

138件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

    11

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    4

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2013/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スクールカーストは、他者を隠微におとしめるコミュニケーションのあり方が、グループ単位である程度固定化されたものである」それゆえ問題化や解消は困難」スクールカーストはいじめと連続しており、いじめの培地となる。いじめの根源であるところの生徒間の「地位」と「序列」。序列がこの世から亡くなることはありうるのだろうか?本書はそうした身近に存在する学校内の見えない序列について初めて積極的に定義しようとするパイロットスタディとしてのスクールカーストへの解明と分析への挑戦。

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2013/10/27

インタビューを中心とした実態調査をふまえ、「今の教室で何が起こっているのか?そこにいる学生たちが何を考えているのか?」の解明にチャレンジした意欲的な一冊。荒めの考察が多いものの、今後の研究に期待が高まる。

Posted byブクログ

2013/10/16

学校内、クラス内に確実に存在する「目に見えない階級」について 学校を離れて長いけれど、これはわかった。なるほどあれはこういうものだったか。確かに、ムードメーカーのようなグループは存在していた。 教師側の発言、特に「下」への苦言には違和感を覚えた。それは単に「一部が該当するかもし...

学校内、クラス内に確実に存在する「目に見えない階級」について 学校を離れて長いけれど、これはわかった。なるほどあれはこういうものだったか。確かに、ムードメーカーのようなグループは存在していた。 教師側の発言、特に「下」への苦言には違和感を覚えた。それは単に「一部が該当するかもしれない」というだけのことだと思うよ、そこに気づいてください、先生!私が生徒だったとしたら、「この先生にはどうせ言っても伝わるまい」と諦めるだろうな。まぁこの態度もまた、その先生の一部だけで判断しているわけで、褒められたものではないけれど。 わけのわからないものが形になって、名前がつくと、研究や解決の足がかりになると思う。そういうことを示した本だと思った。ただなんにせよサンプルが少なすぎるので、もっと広い範囲でヒアリングして、研究を進めたものが、読んでみたい。

Posted byブクログ

2013/10/14

タイトル見ただけで、どういうことを言ってるかがわかった。 自分が高校生の時になんとなく感じてたことで、なかなか教室ってこわいとこだな、て漠然と思ってた。 それを表す言葉がこれなんだって、この本みた瞬間にしっくり飲み込めて、読みたくなりました。 教室内にどうしてもカースト制のよう...

タイトル見ただけで、どういうことを言ってるかがわかった。 自分が高校生の時になんとなく感じてたことで、なかなか教室ってこわいとこだな、て漠然と思ってた。 それを表す言葉がこれなんだって、この本みた瞬間にしっくり飲み込めて、読みたくなりました。 教室内にどうしてもカースト制のようなヒエラルキーが誕生すること。高校生という年代になると、グループごとに権力の度合いが違ってくること。小学生や中学生に比べて、高校はグループってところがポイントじゃないかと思う。 トップにいる生徒たちは学校が楽しいし、○組サイコー!ってなる。下にいる生徒たちは、目立たないように、控え目に生活してる。 いいことかは分からないし、社会に出る前にある意味必要な状況なのかもしれない。 けど、今言えることは 特定の子としか話さないとか、いつもグループで行動するというのは自分の居場所を見つけるための行動でしかないんじゃないかってこと。 自分が認められるために、友達を囲い込むかんじ。 教室の中にある意味「閉じ込められて」すごす事をなぜか強要されるような状況である以上は、もっともっと色んな人と話して(グループが乱立することが必然だとしても)、ある程度同じ立場でいられるのが理想かなって思った。

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2013/10/11

誰もがなんとなく感じていたことを「スクールカースト」という概念で明らかにした、ということなのだろうが・・・。「スクールカースト」という言葉が流行っているからと言って、それが分析のキーワードとして妥当がどうかは別問題。むしろこの言葉によって、現実が見えなくなっている、あるいは現実以...

誰もがなんとなく感じていたことを「スクールカースト」という概念で明らかにした、ということなのだろうが・・・。「スクールカースト」という言葉が流行っているからと言って、それが分析のキーワードとして妥当がどうかは別問題。むしろこの言葉によって、現実が見えなくなっている、あるいは現実以上に現実をグロテスクにとらえる方向に進んで行きかねない。教室に限らず、皆に声をかけることができる人やグループがおり、彼らがどういう人達かで、多くの人が居心地のよい集団になるか、居心地の悪い集団となるか、あるいは一部の人を犠牲にする集団になるかが決まる。素朴にこうとらえた方が問題の解決策を考えやすいのではないか。 終章に、生徒に向けた著者のアドバイスがあったが、この本をスクールカーストに苦しむ生徒が読むことを想定しているようだ。だとするならば、その前の章の、教員(特に「小林先生」)の話を読んだ生徒はやりきれないだろうな、と思った。配慮が必要だろう。また、これは本人も、解説者の本田も繰り返し弁解しているが、ここに紹介された教員をもって、教員の認識を代表させるのは乱暴で雑すぎる。

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2013/10/11

学生は、そのまま「今」の問題として。社会人は、「過去」でありそうで、社会の中でもそのまま生きてしまっている序列に対して類推的にも読めるでしょう。小中高の学校に存在するスクールカーストと最近では呼ばれる、生徒間での序列がどういうものかを解き明かそうとする本です。 きっと、僕が高校...

学生は、そのまま「今」の問題として。社会人は、「過去」でありそうで、社会の中でもそのまま生きてしまっている序列に対して類推的にも読めるでしょう。小中高の学校に存在するスクールカーストと最近では呼ばれる、生徒間での序列がどういうものかを解き明かそうとする本です。 きっと、僕が高校生だった90年代の中頃よりも、そういったものがクリアになってより子どもたちをひっ迫しているのかなぁと思って読みました。そして、読んでいるうちに、自分が学生だった頃の、スクールカースト的な序列というものも思い出してきて、今考えればそう分類されるのかなと新たな視点からとらえ直すことになりました。

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2013/10/05

 「スクールカースト」(クラス内ステイタス)という、教室内で見られる人間関係について、高校を卒業した後の大学生や、若い教師とのインタビューをもとに分析したもの。  最近、見てないけど「35歳の高校生」というドラマの番宣で「スクールカースト」という言葉が使われていた。なんかすごいむ...

 「スクールカースト」(クラス内ステイタス)という、教室内で見られる人間関係について、高校を卒業した後の大学生や、若い教師とのインタビューをもとに分析したもの。  最近、見てないけど「35歳の高校生」というドラマの番宣で「スクールカースト」という言葉が使われていた。なんかすごいむごたらしそうなドラマで嫌悪感を持ったのを思い出した。著者は、この概念に共感できるとして、スクールカーストの上位層、下位層の特徴を考察している。インタビューのあとに、その内容を繰り返す内容の著者の説明があって、くどい感じがした。大部分が誰かの体験記の分析になっている点にも物足りなさを感じる。  確かにカーストという概念は衝撃的であるとともに、言葉からイメージされるものが分かりやすいだけあって、分析の視点として魅力的なんだけど、本当にそんな階級があることを前提に分析を進めていっていいんだろうか、と思う。もっと単純に、ただ存在感を出してるグループとそうでないグループとがある、っていう、ただそれだけなんじゃないかと思う。その存在感の差が必然的にクラスでイニシアチブをとれるとかとれないとか、そういうところにつながっているだけだと思う。それをわざわざ「地位の差」とか「権利の数」とか「権力」とか、わざと「カースト」にあてはまるように記号化しているように思えてならない。でも、教師としては、確かに存在感のある子に肩を入れてしまう、ひいきしてしまうという傾向がある、というのは何となく分かる。だって授業やホームルームで生徒とやり取りする時は、やっぱり反応してくれる子とのやり取りに自然となる訳だから、結果的にそうなってしまうのも仕方ないんじゃない、とか思ってしまった。  ちなみに著者は、おれと同じ歳らしい。この歳で本を出すなんてすごいなあと思った。(13/09/--)

Posted byブクログ

2013/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「いじめ」問題でなく、それも含めた様々な問題の原因となっている「何か」。学校という場所で発生しているそれは「スクールカースト」と呼ばれています。まだ正式に研究されておらず、メディアの造語のような状態のそれについて、主としてアンケートとインタビューによる調査によって迫っています。 このスクールカーストという現象。なんとなく過去を思い出せば「あったよなあ」と思えることが本書を読むと、苦い過去として思い出されました。それと同時に、解説にて著者の指導教員の本田先生が書かれているように「自分(たち)の押しの強さや有利な立場をよいことに、他社に敬意を払わず押しつぶすようなふるまいは、日本社会のいたるところで見られる」ということを、本書を読んでいて感じました。 もしそうなら、この問題に近づくことはタブーなのかもしれません。著者がそれを恐れず、この問題を少しでも解決できる方法を見付出してくださることを期待しています。

Posted byブクログ

2013/09/21

1.2章においては、いじめ、こどもにとっての学校の認識のこれまでの研究がまとめられていた。5章に出てくる教師たちはトンチンカンなことばかりを述べている。

Posted byブクログ

2013/09/15

よい。 先生へのインタビューは知り合いレベルということなので、十分ではないだろうが、教育現場で起きていることをどう見るかの視点を与えてくれる本としてはオススメ。

Posted byブクログ