国際秩序 の商品レビュー
カントとかアダムスミスというと、抽象的な哲学が頭に浮かびますが、メッテルニヒといった実務者の認識にも様々な回路で、影響を与えていたことがわかります。非常に整理されていて読みやすいのでお勧めです。
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ヨーロッパ史についての深い思索に基く21世紀のアジア分析は、著者ならではの切り口。とても示唆に富む内容だった。
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均衡、協調、共同体という三つの体系から国際秩序の変遷を説明した良書で、入り口としての本としてまとまっていて読みやすいです。 高坂さんの『国際政治』と併せて読むとより理解が深まると思います。
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国際秩序のベースとなるのは勢力均衡。協調するには価値観の共有が重要。国際政治を考えるうえでかなりしっくりきた一冊。
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一般的には20世紀初頭に勢力均衡から集団安全保障に移ったといわれる「国際秩序」について、その17世紀から今日までを、「均衡」「協調」「共同体」をキーワードに読みといていく。現在の国際秩序は均衡も協調も共同体の理念も乏しい、不安定なものなのかもしれない。必要なのは何か、読者に考えを...
一般的には20世紀初頭に勢力均衡から集団安全保障に移ったといわれる「国際秩序」について、その17世紀から今日までを、「均衡」「協調」「共同体」をキーワードに読みといていく。現在の国際秩序は均衡も協調も共同体の理念も乏しい、不安定なものなのかもしれない。必要なのは何か、読者に考えを迫る。
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国際秩序の変遷を「均衡」「協調」「共同体」という3つの系譜から読み解いた一冊。勢力均衡の上に立たない協調がいかに脆いものか、近代ヨーロッパの歴史をたどりながら論じている。
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勢力均衡,協調の精神,共同体の拡大。国際関係に対応するこれら三つの論理がどう変遷してきたかを歴史に沿って概観していく。 勢力均衡が確立したスペイン継承戦争に始まる均衡の黄金期18世紀。ナポレオン戦争を経て協調と均衡がバランスよく続いた19世紀ウィーン体制。それがビスマルクの登...
勢力均衡,協調の精神,共同体の拡大。国際関係に対応するこれら三つの論理がどう変遷してきたかを歴史に沿って概観していく。 勢力均衡が確立したスペイン継承戦争に始まる均衡の黄金期18世紀。ナポレオン戦争を経て協調と均衡がバランスよく続いた19世紀ウィーン体制。それがビスマルクの登場で均衡の論理に振れ,各国で大きくなる民衆の声に流されて破綻を招いた20世紀前半。その間にはウィルソンに代表される空想的共同体主義が招いた混乱もあった。そしてイデオロギーが分裂しつつも大国間の戦争は避けられた20世紀後半の冷戦時代。 秩序を乱す力の真空にどう対応していくか。歴史に学んで時代に合った方策をとっていくしかないか。勢力均衡の否定とか,あまりに先走った議論はいけない。
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面白かった 世界史はほぼ近代史しかしらないがその近代史でもこれだけのことが起きていたのだなあ 一つの軸を持って歴史を読み解くというのは大いに学ぶところがある これからの国際秩序における日本の立ち位置とは 軍事的にはどうやっても厳しいのだし、ならばせめて経済的に没落するわけにはいか...
面白かった 世界史はほぼ近代史しかしらないがその近代史でもこれだけのことが起きていたのだなあ 一つの軸を持って歴史を読み解くというのは大いに学ぶところがある これからの国際秩序における日本の立ち位置とは 軍事的にはどうやっても厳しいのだし、ならばせめて経済的に没落するわけにはいかんよなあ 国際秩序の一等構成国たりえない国、国際秩序構成国の衛星国の悲劇は多数ある 満ち足りた成熟国とか言ってる場合ではない
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国際秩序の歴史が、18世紀ヨーロッパから現代に至るまで描かれている。ウィーン体制、ビスマルク外交、2つの世界大戦、冷戦そして現代のテロリズムと展開する。 著者によると国際秩序には3つの体系があるという。均衡、協調、そして共同体の体系だ。高坂、ヒューム、アダムスミス、カント、パスカ...
国際秩序の歴史が、18世紀ヨーロッパから現代に至るまで描かれている。ウィーン体制、ビスマルク外交、2つの世界大戦、冷戦そして現代のテロリズムと展開する。 著者によると国際秩序には3つの体系があるという。均衡、協調、そして共同体の体系だ。高坂、ヒューム、アダムスミス、カント、パスカル、カー、キッシンジャー、ケナン、丸山、ハンチントンなど引用が豊富で、ただの歴史書とは一線を画す内容だ。それはまさしく、国際秩序の変遷を的確にとらえている。 読み応えがあり、非常に勉強になった。 著者は説く。日本は国力をまず充実させ、パワーを持ち、均衡の体系を成り立たせ、その上で関係諸国との利益や価値の共有を図るべしと。
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ほとんど知らない分野ですし,体系的に分かりやすくまとまっているので,私にとっては目から鱗の1冊でした.
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