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世界が終わるわけではなく の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

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2013/06/01

可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまっ...

可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。

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2014/05/23

黒背景、ソファにすわる女性とでかい猫、大事を飾る小物たち。 表紙はぱっと見、素敵なんだけど、絵自体はあまり好きじゃない。 中身も同様に、あらすじを読んでおもしろそうだと思ったんだけど好きじゃなかった。 最初の話を半分くらい真面目に読んで、あとはパラパラ拾い読み。 エイミー・ベン...

黒背景、ソファにすわる女性とでかい猫、大事を飾る小物たち。 表紙はぱっと見、素敵なんだけど、絵自体はあまり好きじゃない。 中身も同様に、あらすじを読んでおもしろそうだと思ったんだけど好きじゃなかった。 最初の話を半分くらい真面目に読んで、あとはパラパラ拾い読み。 エイミー・ベンダーみたいなのを期待したんだけど(期待したがゆえに)ひどくつまらなかった。 「お買いもの」についてはブリジットジョーンズの日記」みたいなつまらなさ。 私がうまくのれなかったってのはあるんだろうけど、わざとおぞましく書いているのか普通に書いたら下品になっただけなのかよくわからない。 文章もばっちり翻訳調で読みにくい。 横文字をそのまんまカタカナにしたような言葉が多い。 とりあえずフレンチメイド?はフランス風のメイドじゃないと思う。 ナポリタンスパゲッテーとナポリのスパゲティくらい違うと思う。 登場人物が「エキゾチックな響きの言葉ね」と言っても、私にはその感覚がいまいちわからない。 それが馬鹿げた感想なのか豊かな感性なのか判断できない。 この辺は私が読みなれていないせいなんだろうけど、どうも全体的にどんな印象を与えようとしているのかわからない。 感覚だけで読むには趣味が合わなかった。

Posted byブクログ

2013/05/18

シュールという表現がピッタリなゆるく繋がった連作短編集。 神話や古典ネタがたくさん出てくるけど、西洋の方は普通にこういう知識を持っていて、この手のネタを楽しんでいるのだろうか。 これが日本verだったら、私はちんぷんかんぷんな気がするのです。 (ラッキーなことに、ギリシャ神話やヒ...

シュールという表現がピッタリなゆるく繋がった連作短編集。 神話や古典ネタがたくさん出てくるけど、西洋の方は普通にこういう知識を持っていて、この手のネタを楽しんでいるのだろうか。 これが日本verだったら、私はちんぷんかんぷんな気がするのです。 (ラッキーなことに、ギリシャ神話やヒンズー神話、エジプト神話や千夜一夜物語にもひととおり目を通したことがあるので、おぼろげにわかったつもりになれたけど) まぁ、でも、あまり好きな感じの作品ではないかも。 表紙の猫様に釣られました。

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2013/05/15

それぞれがとても奇妙で不思議な物語たち。 ひとつひとつ余韻を残しながら新たな物語へ読み進むのだけど、作者のさり気ない仕掛けにハッとさせてくれる新鮮さがそこここにあり、その発見が楽しい。 発見の度にまた読み戻ってみたり。 シュールさの中に滑稽な味わいもありその狭間のふわふわ感がたま...

それぞれがとても奇妙で不思議な物語たち。 ひとつひとつ余韻を残しながら新たな物語へ読み進むのだけど、作者のさり気ない仕掛けにハッとさせてくれる新鮮さがそこここにあり、その発見が楽しい。 発見の度にまた読み戻ってみたり。 シュールさの中に滑稽な味わいもありその狭間のふわふわ感がたまらない。 「これで世界が終わるわけじゃないんだから」の言葉は温かく希望を感じさせてくれる一方で悲観の吐息にも聞こえる。 この言葉を発する人物の背景を思うとその言葉は光になるか闇なのか。 さほど濃くはないゆるやかな奇想さが読後に心地良い。

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2013/05/06

ゆる~く繋がった連作短編集。 この人にはこんな過去があったのねとか、それはこの人のせいだったのね!とかそんなニヤニヤが止まらない。 幻想的というのではなくて、なんか不思議な世界が舞台になっていて、絶対にあり得ないんだけどどこかでこっそりあり得ていそうなそんな世界。 何よりもこの...

ゆる~く繋がった連作短編集。 この人にはこんな過去があったのねとか、それはこの人のせいだったのね!とかそんなニヤニヤが止まらない。 幻想的というのではなくて、なんか不思議な世界が舞台になっていて、絶対にあり得ないんだけどどこかでこっそりあり得ていそうなそんな世界。 何よりもこのタイトルの付け方と、ラストの1編のもっていき方に賞賛の拍手!

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2013/04/23

図書館で猫に誘われて借りた本。不思議な雰囲気で結構楽しめましたが、少し読みにくいかな。翻訳のせいかもしれませんが。

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2013/04/18

雑誌で取り上げられていたので読んだが、何がいいのかさっぱり分からない‥‥欧米人が読むと面白いのだろうか?

Posted byブクログ

2013/03/22

なんだろう、なんか好き。アイルランドの空気と、滅びの気配と、やりきれなさ、諦め、ほのかな明るさ。いつもの世界が少しずれてしまって、それもありかと笑ってしまうような感覚。

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2013/03/18

「奇想小説」の部類に入るんだろうが、読み心地は悪くなく、短いお話同士のゆるやかなつながりを楽しんだ。エキゾチックで、少し残酷で、これもまた「千夜一夜物語」に連なる語りといえる。

Posted byブクログ

2013/03/15

かなり好きな世界。 千夜一夜物語のような現実と幻想がまじりあった世界は、そのブレンド加減の好みが人によって違うと思うのだけれど、ワタシにはこの小説の世界は絶妙。 最初の「シャーリーンとトゥルーディのお買い物」がシュールで笑える。 かといって、この作者の長編は読めないだろうな...

かなり好きな世界。 千夜一夜物語のような現実と幻想がまじりあった世界は、そのブレンド加減の好みが人によって違うと思うのだけれど、ワタシにはこの小説の世界は絶妙。 最初の「シャーリーンとトゥルーディのお買い物」がシュールで笑える。 かといって、この作者の長編は読めないだろうなとも思う。ぷっつりと結末が切れることの面白さを感じるから。

Posted byブクログ