鼠小僧次郎吉 の商品レビュー
義賊として知られる盗賊、鼠小僧次郎吉の小説と絵入り本が収録された「義と仁叢書」の第4巻です。 次郎吉は日本橋浜町の小幡藩屋敷へ盗みに入り捕縛され、江戸市中引き回しの上獄門となった人物です。 北町奉行所での取り調べで少なくとも3000両を盗んだことが判明していますが、それの行方が不...
義賊として知られる盗賊、鼠小僧次郎吉の小説と絵入り本が収録された「義と仁叢書」の第4巻です。 次郎吉は日本橋浜町の小幡藩屋敷へ盗みに入り捕縛され、江戸市中引き回しの上獄門となった人物です。 北町奉行所での取り調べで少なくとも3000両を盗んだことが判明していますが、それの行方が不明である点から義賊伝説が世間に広まったそうです。 しかし夢を壊すようですが、博打と女と飲酒に浪費された可能性もあります。 義賊伝説は講談や歌舞伎で流行って小説へ続くことになり、本書で描かれる鼠小僧はフィクションの姿となります。 飄々としていながら人情に厚い鼠小僧、物語を読んでいて気持ちが良い一冊です。
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